家庭内の消火器の8%が製造後20年超!老朽化による「破裂事故」等に備えて点検・回収を!

株式会社 消火器リサイクル推進センター

2016年8月29日 15時04分

消火器工業会「家庭内の消火器の保有実態に関する全国調査」を初めて実施

●消火器の設置が義務付けられていない一般家庭での利用状況について、初めて全国調査を実施。一戸建て・長屋建てのご家庭の消火器保有率は約41%

●その任意でお持ちの消火器のうち、製造後10年超(使用期限切れ)のものが約26%、製造後20年を超えているものも約8%あった

●一般家庭のおよそ4戸に1戸は使えない不用消火器を保有。廃棄していない理由は「どのように廃棄すればよいかわからない」との回答が最多(約58%)

火災予防制度の強化促進及び消火器類の普及発達を図り、火災の防止への寄与を目的とする一般社団法人 日本消火器工業会(代表:遠山 榮一、所在地:東京都台東区。以下、消火器工業会)と、廃消火器の不法投棄をなくし、円滑で効率的な廃消火器の回収・リサイクルを進める株式会社消火器リサイクル推進センター(代表:遠山 榮一、所在地:東京都台東区。以下、消火器リサイクル推進センター)は、9月1日の「防災の日」に向けた啓発活動の一環として、消火器の設置が義務付けられていない一般家庭での消火器の利用状況に関するアンケート調査を行いました。任意設置の一般家庭における保有数や製造後の経過年数についての全国的な調査は初めての試みであり、さまざまな実態が浮き彫りになりました。



【住宅用消火器の使用期限は、概ね5年】
国内で設置されている消火器の大半は、法令で設置が義務付けられているもので、事業所や店舗、工場などの他、マンションなどの集合住宅には法令設置されています。これらは半年に一度の点検も義務付けられていますので、消火器の老朽化による不具合などの心配もまずありません。
しかし、一戸建て・長屋建ての一般住宅には消火器の設置義務はなく、任意であることは意外と知られていません。ですので、消火器を保有しているご家庭でも、自主的に点検しなければ使用期限が過ぎた消火器を持ち続けてしまうことになります。メーカーによって異なりますが、消火器の使用期限は業務用で10年、住宅用で5年のものが多く、今回の調査でも、使用期限が過ぎた不用な消火器をお持ちのご家庭が多いことが明らかになりました。
消防庁に報告された腐食が進んだ消火器※を操作したこと等による破裂事故だけでも過去5年(平成23~27年度)で10件を数え、大きなけがや死亡につながるケースもあるため、古い消火器の点検・回収を各ご家庭で是非、行っていただきたいと考えております。 ※エアゾール式消火具を除く

「家庭内の消火器の保有実態に関する全国調査」結果概要
◆調査目的: 一般家庭での消火器の保有数、不用消火器の保有数と廃棄していない理由、リサイクルシステムの認知度などの把握
◆実施時期: 2016年7月8日~12日(事前スクリーニング調査は6月28日~29日)
◆調査方法: インターネット調査
◆調査対象: 「一戸建てまたは長屋建てにお住まい」で、「消火器関連業務に従事していない」「消火器(エアゾール式消火具を除く)を保有」している全国の20歳~79歳の男女(2000名)

<事前スクリーニング調査>
Q. ご自宅の建物は以下のうちどれに当たりますか。


Q. ご自宅にある消火器具を全て選択してください。



消火器をお持ちの住宅の中から、集合住宅にお住まいの方(42戸)は全て法令設置として省くと、一戸建て・長屋建てにお住まいの方のみの消火器保有率は約41%(=807戸/1973戸)

< 本 調 査 >
Q. ご自宅に消火器を何本お持ちですか。(使えない不用な消火器も含む)


保有本数は2000戸で合計2700本。1戸あたり平均消火器保有本数は1.35本である。保有本数1本が約77%、1~2本で約93%、1~3本で約98%を占める。少数ながら4本以上お持ちの方も存在。

Q. お持ちの消火器の製造年を教えてください。


合計2700本のうち、製造後約5年以内(2012年製以降)のものが50.5%、約10年以内(2007年製以降)が74%を占めた。古いものは、製造後10年超(2006年以前製)が約26%、20年超(1996年以前製)が約8%、30年超(1986年以前製)が約3%あった。

Q. ご自宅にある消火器のうち、未使用だが古くなって使えないなど、もういらない消火器(ここでは「不用消火器」といいます)は何本くらいありますか。


不用消火器の本数は2000戸で合計563本。1戸あたり平均0.28本。不用消火器のある住宅は2000戸中476戸で約24%。多くは1~2本のみ。

Q. ご自宅に不用消火器がある場合、その不用消火器を廃棄していないのはなぜですか。当てはまるものをすべてお選びください。


「どのように廃棄すればよいかわからないから」との回答が約58%と最多。それ以外では、「特にじゃまになっていない」、「まだ使えるかもしれないのでもったいない」といった退蔵期間の長期化につながりやすい理由が多く挙げられている。

Q. 消火器工業会が運営している「廃消火器リサイクルシステム」をご存知でしたか。


【消火器の有用性とリサイクルについて】
消火器は移動性の高さ、水道やコンセントの有無、停電の影響などを受けずに使用できるため、万一の住居での失火の際、初期消火にきわめて有効です。東京消防庁管内の消火器を使用した初期消火の成功率は75.3%(平成27年中)という高い数値のデータもあります。
しかし、長期間放置され劣化した消火器は作動に支障をきたすだけでなく、場合によっては破損や破裂するケースもあります。消火器工業会では各消火器メーカーとともにご家庭での消火器の設置と定期的な点検の実施を呼び掛けています。
また、使用期限が過ぎたり、異常や破損が見つかった消火器を廃棄する際に、方法や窓口がわからない方が多いことも今回のアンケート調査で明らかになりました。消火器リサイクル推進センターでは、消火器工業会ならびに各消火器メーカーと協力して、日本各地に5000か所以上の消火器を回収する特定窓口を設置しており、ホームページや電話による回収窓口の紹介を行っています。ここで回収された廃棄消火器は、90%を超える高い再資源化率となっています。
今後、消火器リサイクルの更なる認知向上を目指して、引き続き、普及活動に取り組んでまいります。

【消火器の主な点検すべき箇所】










本体の腐食が進んだもの、凹みや変形したもの、ホースが脱落したものなど、老朽化した消火器の例

【消火器回収窓口のご案内】
消火器リサイクル推進センター(URL https://www.ferpc.jp/)の「リサイクル窓口検索」か、電話03-5829-6773(平日9時-17時、12-13時除く)でお近くの特定窓口をお調べ下さい。

ホームページ
一般社団法人 日本消火器工業会 http://www.jfema.or.jp/
株式会社消火器リサイクル推進センター https://www.ferpc.jp/

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2016年8月29日 15時04分

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