注目は単身者向けマンションをリノベーションしたシェアハウス
このたび、株式会社ひつじインキュベーション・スクエア(本社:東京都渋谷区、代表:北川大祐)が運営しているシェアハウス総合プラットフォーム「オシャレオモシロフドウサンメディア ひつじ不動産(以下「ひつじ不動産」)」は、シェアハウスメディア事業における2016年までのデータからみる市場動向と、2017年以降のトレンドについて発表いたします。
■「ひつじ不動産」URL:
https://www.hituji.jp/?pr1)「ひつじ不動産」ユーザーからの累計入居問い合わせ件数が20万件を突破
住空間の充実とライフスタイルの豊かさに魅力を感じ、自分らしく暮らしたい
20代後半から30代の働く女性が中心
2016年末の時点で「ひつじ不動産」への入居問い合わせ件数(累計)が20万件を突破しました。10万件に達した2013年からわずか3年間で倍増しており、シェアハウスに対する関心の高まりがうかがえます(グラフ1)。
特に、20代後半から30代の女性ユーザーによって高い割合を示す傾向が継続しています。「ひつじ不動産」による入居者ヒアリングでは、シェアハウスを選択した理由として「職場と実家の往復ばかりで、家族や仕事関係の相手としか話さないことに気付いた。普段は接しない年下の世代や、自分とは異なる職業に就いている人とも話してみたいと思った(30代女性)」「ワンルームマンションの狭い空間にいることが嫌になった(30代女性)」といった声が挙がりました。
2) いま注目したいのは、ワンルームマンションをリノベーションしたシェアハウス
いま「ひつじ不動産」が注目しているのは、単身者向けのワンルームマンションをリノベーションしたシェアハウスです。専有部(※1)にバスやトイレ、洗面台を備えた上で、共用部(※2)に大きなキッチン設備、ゆったり過ごせるリビング空間など、充実した施設が用意されます。専有部の水回り設備を確保しつつ、通常のワンルームマンションでは手に入らない豊かなライフスタイルを実現できるワンルームマンション型のシェアハウスは、特にひとり暮らし経験の長い大人の単身者に適した住まいとして、今後も継続して増えていくものと思われます。
※1:各入居者が住まう個室
※2:入居者全員が利用可能なスペース
3) シェアハウスは、単身者やシングルペアレント、核家族など、
ますます多様化の進む新しい世帯のかたちの受け皿に
以前の日本では夫婦と子2人の家族構成が「標準世帯」とされてきましたが、現在は最も多い世帯のかたちは単身世帯となっています(総務省統計局「平成27年国勢調査」)。また、シングルペアレントの世帯数も2012年時点で約91万世帯と、1994年と比較して約1.6倍増加しています。世帯のかたちの多様化・流動化が進展するなか、すでにシングルペアレント向け、ファミリー向けのシェアハウスが登場し始めています。多くの人々の豊かな暮らしを実現する新しい住まいのかたちとして、今後より一層シェアハウスの果たす役割が期待されます。
【詳細】
1)「ひつじ不動産」ユーザーからの累計入居問い合わせ件数が20万件を突破
住空間の充実とライフスタイルの豊かさに魅力を感じ、自分らしく暮らしたい
20代後半から30代の働く女性が中心
「ひつじ不動産」がオープンした2005年から2016年12月現在までの入居問い合わせ件数は、累計で20万件以上に達しています。2013年発表時の10万件から3年間で倍増しており、シェアハウスに対する関心の高まりがうかがえます。ユーザーの多くは20代後半~30代の働く女性ですが、シェアハウスを舞台にしたテレビ番組のヒットも影響し、この2年ほどは20代前半の男性からの問い合わせも増加傾向にあります。今後このブームが落ち着きをみせれば、再び20代後半から30代女性の割合が増加する見込みです。
こうした傾向の背景には、経済的に自立した女性の増加に伴う生き方や価値観の多様化があります。「現在においては、結婚行動として現れている晩婚が適齢ということではなく、結婚適齢期そのものが消滅しつつあるのかもしれない」(厚生労働省「平成25年版 厚生労働白書」)と分析されるように、女性の平均初婚年齢は2015年に29.4歳となり、1950年の23.0歳から6.4歳上昇しています。男性の5.2歳(1950年25.9歳→2015年31.1歳)と比較しても、女性の方が上昇幅が大きいのです(グラフ2)。
シェアハウスが持続的に拡大する背景には、こうして近年増加した働く女性たちの、暮らしと住まい方に対する価値観の変化があります。
■シェアハウスで実際に暮らす女性の声から浮かび上がる
「自分らしい暮らしを手に入れる手段」としてのシェアハウス
「ひつじ不動産」では、東京都内で暮らす複数の女性に、シェアハウスを選んだ理由や実際に住んでみた感想についてヒアリングを行いました。
シェアハウスならではの充実した共用部は、自宅と職場を忙しく往復する女性たちにとって、ゆっくりとした気持ちで過ごせる場所として評価する声が聞かれました。また、他の入居者との適度な接触は、仕事上の立場を離れ、個人として関わりが持てる点を重視する声が目立ちました。多くの女性たちが、自分らしい暮らしを手に入れる手段のひとつとしてシェアハウスを選択し始めている姿が浮かび上がります。
パートナーとの同棲を解消して次の住まいを探す際、ワンルームマンションの狭い空間を避けたい気持ちと、人に会いたくなったときにすぐに会える良さを感じてシェアハウスを選んだ。通勤時間が長く繁忙期は終電で帰宅することも多いが、シェアハウスに着くとふらっとラウンジに寄って、そこにいる人と話しこむことが多い。休日は自室でゆっくり過ごすか、友人と外出するかのどちらか。(31歳女性、人材関連)
シェアハウスに住めるのは独身である今でしかできないと思い、引っ越しをした。今の仕事を続けるか、好きな趣味を仕事にすることに挑戦するか迷っている。今の仕事は休みが不規則だが、シェアハウスに入居してからは、スポーツをしたりお菓子作りをしたりと楽しめている。(29歳女性、公務員)
平日は実家と職場の往復ばかりで、家族や仕事関係の人としか話していないことに気付いた。シェアハウスでは、仕事で嫌なことがあっても家に帰れば誰かがいて、寝る前にくだらない話をして忘れられるのが良い点。昔と比べてブランドものに興味を持たなくなり、身の丈にあったお金で暮らすようになった。とはいえ、できる範囲でオシャレを楽しんでいるし、友人たちとお酒も飲んだり旅行に行ったりもしている。以前は何歳までには結婚して、子供を産んで…と決めていたところがあったが、最近はそこまで考え過ぎずに肩の力を抜くようになった。(32歳女性、コンサルタント)
シェアハウスの広告を見て「実家を出るなら今だ」と感じ、入居を決めた。新しい環境で実際に暮らしてみると、初めて自炊をしたり、普段接することのない外国人留学生と仲良くなったりと、いろいろなことが新鮮だった。趣味の登山を一緒に楽しめる入居者がいたのも良かった。ワークライフバランスでは「ライフ」を重視していて、特に登山に対する投資は惜しまない。次に引っ越すことがあってもシェアハウスに住みたいが、現在付き合っている相手と結婚したいと思っているので、どうなるかはわからない。(31歳女性、医療関係)
2)いま注目したいのは、単身者向けマンションをリノベーションしたシェアハウス
いま「ひつじ不動産」が注目しているのは、単身者向けのワンルームマンションをリノベーションしてつくられたシェアハウス(ワンルームマンション型のシェアハウス)です。
多くのシェアハウスではバス・トイレ・洗面台などの水回り設備は共用部にありますが、ワンルームマンション型のシェアハウスでは、こうした専有部の水回り設備はそのままに、大きなキッチン設備や、広々としたリビングを備えた共用部も住空間として利用することができます。ワンルームマンションのプライバシーとシェアハウスの居住体験を兼ね備えたライフスタイルは、特にひとり暮らし経験の長い大人の単身者に適しています。
3)シェアハウスは、単身者やシングルペアレント、核家族など、
ますます多様化の進む新しい世帯のかたちの受け皿に
かつては夫婦と子供2人の4人家族が「標準世帯」とされていましたが、現在、最も多い世帯のかたちは単身世帯となっています(総務省統計局「平成27年 国勢調査」・グラフ3)。
また、シングルペアレントの世帯数は2012年時点で約91万世帯と、1994年と比較して約1.6倍増加しています(厚生労働省「平成24年 国民生活基礎調査」・グラフ4)。
このような世帯の多様化にも柔軟に対応し、単身世帯向けだけでなく、病児保育有りの保育所が併設されたシングルマザー向けのシェアハウスや、家族同士が触れ合えるように設計されたファミリー向けのシェアハウスなどが登場しています。
今後、ますます世帯のかたちの多様化・流動化が進展するなか、豊かな暮らしを支える新しい住まいの受け皿として、より一層シェアハウスの果たす役割が期待されます。
■ 本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社ひつじインキュベーション・スクエア
広報担当 Mail:pr@hituji.jp
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