京阪電鉄不動産株式会社(本社:大阪市中央区/社長:道本能久)が開発を進めておりました戸建分譲住宅「ローズプレイス瀬田唐橋分譲住宅 そらにわプロジェクト」ならびに、集合住宅「ファインシティ甲子園」、「ファインシティ横浜江ケ崎ルネ」が、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する「2017年度グッドデザイン賞(Gマーク)」を受賞しました。
今回グッドデザイン賞を同時受賞した3つのプロジェクトは、地域活性化に貢献するライフスタイル・デザインにフォーカスした商品性であり、京阪電鉄不動産のブランドシンボルと言えるものです。
今後も引き続き、京阪ブランドの向上に努めるとともに、エリアを超えて、立地にふさわしい上質な住まいづくりを積極的に推進していきます。
<受賞プロジェクト一覧>
1.【ローズプレイス瀬田唐橋分譲住宅 そらにわプロジェクト】
滋賀県大津市(その他住宅・住空間部門受賞)
くらしと自然がつながる共用庭から始まる、住人同士や地域が関わり合う新しい
コミュニティを提案する戸建開発。
※事業主体:京阪電鉄不動産株式会社
2.【ファインシティ甲子園】
兵庫県西宮市(集合住宅部門受賞)
地元自治会や教育機関との連携を図りながら、新旧住民が「こころ」をつなぎ、
共に創るまちづくり。
※事業主体:京阪電鉄不動産株式会社、アートプランニング株式会社、株式会社
長谷工コーポレーション
3.【ファインシティ横浜江ケ崎ルネ】
神奈川県横浜市(集合住宅部門受賞)
事前アンケートで声の多かった共用施設を設置、住民が心地よく繋がる「コト」
を演出するプロジェクト。
※事業主体:京阪電鉄不動産株式会社、総合地所株式会社、株式会社長谷工コー
ポレーション
各受賞プロジェクトの概要
1.共用庭から始まるコミュニティづくり
【ローズプレイス瀬田唐橋分譲住宅 そらにわプロジェクト】
滋賀県大津市(その他住宅・住空間部門受賞)
「人と自然がともにある暮らしが本来備えている豊かさを蘇らせるにはどうすればいいか。」 「自然がただ身近にあるだけでなく、それによって歓びを感じられるようにするためにはどうすればいいか。」「住民同士が無理をすることなく、楽しみながら交流を深めるにはどうすればいいか。」そして「わが街としての愛着を育み、誇りを持ってもらうにはどうすればいいいか。」 38家族が住む戸建分譲住宅街区の中心に、くらしと自然がつながる共用庭「そらにわ」を計画し、住人同士や地域が関わり合う新しいコミュニティのカタチを提案。「そらにわ運営組合」を組織し取り組むさまざまな活動を通じて、住民同士や地域とのコミュニケーションを育むことを目指します。
<事業概要>
事業者:京阪電鉄不動産株式会社
所在地:大津市瀬田一丁目字宮城2323番16他(地番)
開発総面積:11,757.37平方メートル
総区画数:54区画
<審査員評価ポイント>
ソフトのデザインだけでなく、共用庭の存在が住宅のデザインに対して物理的な影響を与えている点が評価された。たとえば、共用庭があることで住宅の「二面性」を意識したプランニングになっている。共用庭と連続するかたちで各戸の外部空間がデザインされ、その結果として緩やかな境界要素を介しながら住宅の内部と共用庭が接続されている。共用部をつくることで専有部である住宅のあり方自体まで問い直そうとするデザインの姿勢は、イベント的な要素でもって近隣との関係をつくろうとする昨今の住宅供給とは一線を画するものであり、地域社会における生活という本質的な問いを発している。
2.HAMACO:LIVING 〜新旧住民が「こころ」をつなぎ、共に創るまちづくり〜
【ファインシティ甲子園】
兵庫県西宮市(集合住宅部門受賞)
1962年に誕生した浜甲子園団地は建物の老朽化や世代交代に伴い2001年より団地再生事業がスタート。そこに関西圏では初となる開発からエリアマネジメントまで継続して街づくりに関わるパブリック・プライベート・パートナーシップ方式を似て参画し実現したのが「ファインシティ甲子園」。団地全体を東西に貫通する全長約640mのプールバールを中心とした歩行者軸と、南北に繋がる大学や商業施設、運動公園まで伸びるコミュニティ軸の交点に「HAMACO:LIVING」を記し、街全体のコミュニティの拠点として位置づけました。この施設は新たに組成した社団法人が常駐し、地元自治会や教育機関との連携を図りながら新旧コミュニティの交流と運営基盤となる住民の街づくりへの関心を育むイベントの企画運営に取り組んでいます。
<事業概要>
事業者:京阪電鉄不動産株式会社、アートプランニング株式会社、株式会社長谷工コーポレーション
所在地:兵庫県西宮市枝川町10-1
敷地面積:6,003.67平方メートル
総戸数:145戸
構造規模:鉄筋コンクリート造、地上7階建
竣工:竣工済(平成29年2月17日)
<審査員評価ポイント>
全体計画において、建物を二棟にわけ、その間をパブリックな空間として街にひらき、また、通りに面して共用空間を配しており、大規模集合住宅にありがちなゲーテッドな印象が全くなく、街の景色を作りだしている。また、通り沿いに街づくりの拠点となる場所が組み込まれている点もこの計画の特徴といえ、ソフトとハードが連携した成果をここにみることができる。大規模な集合住宅が、街づくりにどのように貢献できるのかを示した好事例といえるだろう。
3.IMAGINE TERRACE 〜めざしたのは、人のつながりを生む舞台(terrace)〜
【ファインシティ横浜江ケ崎ルネ】
神奈川県横浜市(集合住宅部門受賞)
IMAGINE TERRACEーーそれは住まう方が想像し住まいに求めた「コト」を実現する「モノ」づくりの挑戦。求められた「コト」を叶えるための建物配置計画、その結果うまれる「コト」を演出する広大な舞台。その舞台では、1万3千本以上の木々や花々を植栽、カフェやBBQスペース、異なる2つの庭、各種ラウンジやDIYルームなど事前アンケートで声の多かった共用施設を設置、338家族が心地よく繋がる「コト」を演出します。またこの舞台づくりに賛同していただいた企業とのコラボレーションは将来に渡り「コト」を持続可能に。ここは、338家族がコミュニティという花を咲かせ、感動や喜びをシェアできる舞台なのです。
<事業概要>
事業者:京阪電鉄不動産株式会社、総合地所株式会社、株式会社長谷工コーポレーション
所在地:神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町3-16(住居表示)
敷地面積:12,812.38平方メートル
総戸数:338戸(他に管理事務室1戸)
構造規模:鉄筋コンクリート造、地上7階建
竣工:平成30年1月(予定)
<審査員評価ポイント>
「何を作るか」というところから考えられているのがポイントである。アンケートに基づいて作られていることが興味深い。配置計画で大きく残した中庭空間が様々な活動の舞台となり、周辺にちりばめられたDIY工房などが空間を楽しむためのサービスインフラとして呼応しているなど、新しい住み方があることを想起させる。
(参考)グッドデザイン賞について
「グッドデザイン賞」は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する総合的なデザインの推奨制度です。その母体となったのは、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」であり、以来50年以上にわたって、私たちの暮らしと産業、そして社会全体を豊かにする「よいデザイン」を顕彰し続けています。
「デザインの力」をもって、豊かな生活を築きあげ、産業の健全な発展を導いていこうとする制度であり、有形有無を問わず人によって生み出されるものや活動が対象となります。
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