約250社、400名が参加、変革する日本不動産市場の現状と今後の展望を議論
東京 2017年10月24 日 – 総合不動産サービス大手のJLL(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 河西利信)は、昨日2017年10月23日(月)、商業用不動産とホスピタリティ資産への投資をテーマにしたセミナー「不動産&ホテル投資フォーラム2017」をコンラッド東京(東京都港区)にて開催いたしました。6年目を迎えた今年のフォーラムには、あわせて約250社、約400名にご来場いただきました。
本フォーラムは、日本を代表する投資家、レンダー、運用会社、ホテルオペレーターなど関連業界の皆様に加え、国際的な投資ファンドやアジアマネーを背景とするアセットマネジャーや弁護士の皆様をお迎えし、日本やアジアの不動産市況や動向、今後の展望について見解を共有するフォーラムです。
世界情勢の先行き不透明感や地政学リスクの高まりなど、世界を取り巻く環境は日々変化しています。今年のフォーラムでは、「Future Ambitions: Insights you need today, to set trends tomorrow(明日を読み解くための見識を今、その手に)」と題して、変革期にある日本経済や不動産市場、今後の展望について見解を共有しました。基調講演として、ウィズダムツリー・ジャパン 最高経営責任者(CEO) イェスパー・コール氏をお迎えし、「激動する世界の政治経済 と“JAPAN Opportunity”」と題し、世界からみた日本市場と今後の可能性についてご講演いただきました。次に、いま最も注目される市場の1つであるオルタナティブセクターで活躍するプレーヤーをお迎えし、ビジネス戦略と今後の見通しについて意見交換しました。さらに、ホテル、不動産売買、リサーチのJLLスペシャリストが集まり、海外投資家からみた日本不動産の魅力、投資意欲、今後の投資市場動向について議論、最後に、日本においても不動産テックの活用が進む中、ホテル収益に貢献するテクノロジーについて、ユーザー及びプロバイダーの目線から意見を交換しました。
フォーラム終了後には懇親会も開催し、多くの方にご参加いただき、情報交換の場として盛況のうちに終了いたしました。
JLL取締役 執行役員 キャピタルマーケット事業部長の水野明彦は次のように述べています。
「フォーラム前日の衆議院選挙で安倍政権が再信任され、来場された多くのお客様や海外から参加したJLLの専門家たちも結果を好意的に捉えており、今後の不動産マーケットの持続的な成長に期待していました。本年は、新しい投資対象アセットとしてのオルタナティブ資産に関するパネルや、イェスパー・コール氏の基調講演など内容も例年以上に充実し、ご来場いただいたお客様からは昨年同様高い評価をいただきました」
また、JLL取締役 執行役員 ホテルズ&ホスピタリティ事業部長の沢柳知彦は次のように述べています。
「2016年後半から17年前半にかけて日本ホテルマーケットは、過去3年の好調トレンドからの転換期を迎えました。円高傾向と円ベースの客室料金値上げが相まって、インバウンドは増加傾向にも関わらず、主要マーケットでの客室売上指標が伸び悩む結果となりました。他方、足元では為替が円安傾向に転じ、また来年施行予定の住宅宿泊事業法によって非合法民泊が減少する見込みであることが追い風となり、来年は再び成長軌道に戻ることが期待されています。但し、一部のマーケットでは新規供給過多が懸念され始めており、これまでのようにただホテルを作れば良い時代は終わりつつあります。そのような環境下、本フォーラムでは如何に差別化を図り、収益を向上させるのかについて有益な議論を行なうことができました」
JLLは、今後も業界横断的な情報共有の場を設け、日本不動産市場の活性化並びに透明度向上に貢献して参ります。また、不動産テックを積極的に活用したサービス向上に努め、お客様のアンビション実現をサポートして参ります。
【開催概要】
13:30
開会のご挨拶
JLL日本 代表取締役社長 河西 利信
13:35
基調講演: 激動する世界の政治経済と“JAPAN Opportunity”
ウィズダムツリー ・ジャパン 最高経営責任者(CEO)イェスパー・コール氏
14:15
日本不動産市場の動向
JLL日本 リサーチ事業部長 赤城 威志
14:30
インベスターパネル: Why the Sudden Interest in Alternatives Real Estate Sectors in Japan?
株式会社キュラーズ 代表取締役社長 スティーブ・スポーン氏
デジタル・ジャパン・インベストメントマネージメント合同会社 Digital Realty ディレクター 設計工事部門
山本 俊治氏
オライオン・パートナーズ・ジャパン 日本における代表者 スティーブン・ジェイ・バス氏
住商リアルティ・マネジメント株式会社 代表取締役社長 矢野 秀樹氏
モデレーター/Moderator
JLL日本インダストリアル&オルタナティブ キャピタル マーケット日本&韓国 ディレクター ペルハム ヒギンス
15:20
コーヒーブレイク
15:40
JLLパネル: 日本の不動産はもう“売り”?まだまだ“買い”?
JLLホテルズ&ホスピタリティグループ アジア CEO スコット・ヘザリントン
JLL ヘッド オブ キャピタルマーケットリサーチ 東南アジア レジーナ・リム
JLL中国 インターナショナル・キャピタルグループ リージョナル・ディレクター ダレン・シャー
モデレーター/ Moderator
JLL日本 取締役 執行役員 キャピタルマーケット事業部長 水野 明彦
16:30
日本ホテルマーケット動向
JLL日本 執行役員 ホテルズ&ホスピタリティ事業部 副部長 寺田 八十一
16:45
人工知能(AI)及びビッグデータの不動産・ホテル業界への影響 ~ 法的課題は何か
ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)
パートナー 外国法事務弁護士・イングランド及びウェールズ弁護士 高瀬 健作氏
パートナー 弁護士・ニューヨーク州弁護士 池田 成史氏
17:05
ホテルパネル: ホテル収益に貢献するテクノロジー
ヒルトン デジタルデータ分析マネージャー アジア太平洋地区担当 ゴーラブ・クマー氏
ヒルトン 上席開発統括本部長 日本・ミクロネシア地区担当 藤本 博久氏
メトロエンジン株式会社 代表取締役CEO 田中 良介氏
株式会社タイムデザイン 代表取締役社長 高松 祐三氏
JLL日本 エナジー&サステナビリティサービス事業部長 奥田 知康
モデレーター/Moderator
JLL 日本 取締役&執行役員 ホテルズ&ホスピタリティ事業部 マネージングディレクター 沢柳 知彦
17:55
ライブ投票
18:05
ネットワーキングカクテル
JLLについて
JLL(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、包括的な不動産サービスをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。フォーチュン500に選出されているJLLは、不動産オーナー、テナント、投資家の皆さまのアンビション実現を支援します。2016年度は、総売上高68億米ドル、年間の手数料収入は約58億米ドルに上ります。プロパティマネジメント及び企業向けファシリティマネジメントにおいて、約4億900万m2 (約1億2,400万坪)の不動産ポートフォリオを管理し、1,450億米ドルの取引を完了しました。2017年第2四半期現在、世界80ヵ国、従業員約80,000名、300超拠点で展開しています。JLLグループで不動産投資・運用を担当するラサール インベストメント マネジメントは、2017年6月30日時点で総額576億米ドルの資産を運用しています。JLLは、ジョーンズ ラング ラサール インコーポレイテッドの企業呼称及び登録商標です。
http://www.jll.comJLLのアジア太平洋地域での活動は50年以上にわたり、現在16ヵ国、95事業所で36,800名超のスタッフを擁しています。JLLは、2016年インターナショナル・プロパティ・アワードにて、グローバル、アジア・パシフィック地域における「最優秀不動産コンサルタント賞」を受賞しました。また、リアル・キャピタル・アナリスティックスより、6年連続でアジア太平洋地域のトップ投資アドバイザーに選出されています。
http://www.ap.jll.comJLL日本法人の詳細はホームページをご覧下さい。
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