株式会社マンションマーケットは、運営するマンション相場情報サイト「マンションマーケット(※1)」のデータ用いて、東京都交通局(都営線)の6路線を対象に、各沿線の駅徒歩10分圏内にある2007年築のマンション価格(平米単価)を算出。2017年と2018年の平均平米単価を比較し、価格上昇率が高い順にランキングを作成しました。
※調査概要
対象の沿線は、東京都交通局(都営線)の「浅草線」「三田線」「新宿線」「大江戸線」「都電荒川線」「日暮里・舎人ライナー」の6路線
対象の駅は、東京23区内を所在とする駅
対象のマンションは、「マンションマーケット」に掲載されている2007年築、かつ、駅徒歩10分圏内(800m)に所在する分譲マンション
徒歩1分=80m換算
データは2018年3月28日時点
■調査結果
・都営新宿線
新宿線は東京を東西に入る路線であり、西は新宿、東は本八幡まで走っています。途中停車の主要駅は市ヶ谷、九段下、岩本町(秋葉原)、森下、船堀などです。今回のランキングにおいては、森下駅の以下の物件が上昇率をけん引しています。
ルリオン森下エルビアントアース:128.2%
シンシティー両国弐番館:104.0%
パークハウス両国サウスコート:103.7%
グラントゥルース両国:102.8%
総武線を利用すれば東京方面に行きやすいですし、大江戸線を使えば湾岸エリアや新橋・六本木方面も行きやすいです。つまり、上記でランクインしている森下駅は、交通利便性が非常に高い駅になっているのです。このように、ルリオン森下エルビアントアースの上昇率が非常に高くなっています。森下は、上記の物件名からも分かるように、すぐ北側に総武線が通っている両国駅があります。また、ルリオン森下エルビアントアースもそうなのですが、大江戸線の清澄白河駅もすぐ南側です。
この交通利便性が功を奏し、新宿線の森下駅が評価され、新宿線全体の上昇率につながったと考えられます。また、新宿線は新宿駅で京王線と乗り入れている点も大きいでしょう。京王線は、路線の地下化などをはじめとした路線開発が進められています。そんな路線と乗り入れることでも、新宿線の価値は上がったと考えられます。
・都営大江戸線
大江戸線は地下鉄の中でも最も新しい路線です。そのため、特にターミナル駅は地下深くに駅のホームが位置しているケースもあります。そんな大江戸線は、JR山手線を少し小さくしたような環状線になっています。主要駅としては、練馬、中野坂上、都庁前、新宿、代々木、青山一丁目、六本木、汐留、月島、本郷三丁目などです。
また、大江戸線のような地下鉄での環状線は珍しく、都内を網羅している環状線は大江戸線だけです。そんな大江戸線の上昇率をけん引したのは、以下のマンションです。
パークハウス赤坂新坂:137.9%(青山一丁目駅)
コアーズ勝どき:130.7%(勝どき駅)
神楽坂南町アパートメント:118.2%(牛込神楽坂駅)
スカイコート浅草雷門:115.2%(蔵前駅)
日神デュオステージ浅草寿町:112.6%(蔵前駅)
大江戸線は都心を網羅しているので、港区の青山から湾岸エリアの勝どき、そして台東区の蔵前などがラインナップされています。青山をはじめとした人気エリアは、物件によっては上記くらいの上昇率になるエリアです。ステータスが高いエリアながら、物件数が少ないので希少性が高いのです。
また、勝どきは環状二号線整備や駅の拡張など、東京オリンピックの恩恵を大きく受けているエリアです。さらに、蔵前は東東京エリアということで、元々価格や吸いながらも東京方面への利便性から注目されています。
このように、大江戸線は各主要エリアを取っており、どのエリアもポテンシャルが高いエリアです。その中でも上記のように上昇率が著しく高いマンションが、大江戸線全体の上昇率をけん引したのでしょう。
※本調査結果はマンションサプリ(※2)でもご覧いただけます。
【2018年最新調査】都営線6路線、最もマンション相場が上昇した路線は?
https://mansion-market.com/sapuri/2018_toei_assets/(※1)マンション相場情報サイト「マンションマーケット」:
https://mansion-market.com/全国約11万棟以上のマンションの相場価格(資産価値)や、過去の価格推移、賃料相場などを公開しています。
(※2)「マンションサプリ」:
http://mansion-market.com/sapuri/相場や市場動向などの専門性の高いものから、これからマンションを購入しようとしている方にもわかりやすい知識系まで、様々な内容の記事を掲載。マンションにまつわる、知っておくと便利な情報、知りたい情報等をあらゆる角度から総合的に配信しています。
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