不動産評価Webサイト「TAS-MAP」(
http://www.tas-japan.com/ )を運営する株式会社タス(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:尾暮 敏範)は、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年9月」を発表しました。
大空室時代-生き残るための賃貸住宅マーケット分析-
「転換期を迎えた賃貸住宅市場」および「2018年7月期の1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」および「2018年7月期の関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」を掲載しています。
詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版2018年9月」
https://go.tas-japan.com/l/592651/2018-09-22/ydxkg■レポートの概要
(1) 転換期を迎えた賃貸住宅市場
以前から日本の不動産市場は情報が不透明であることが指摘されています。業界関係者でも全体像が把握できません。このため不動産業界では、いわゆる情報の非対称性を利用したビジネスが多く行われています。一方で、人口が減少に転ずるなど、賃貸住宅市場や市場を取り巻くマクロ環境が変化しているため、業界関係者の認識と市場の実態との乖離が拡大している可能性があります。しかしながら、情報の透明度の低さが環境の変化に対する業界の対応を阻害しています。こうして長年にわたり様々な歪みを蓄積させてきた結果が、「かぼちゃの馬車」など一連の問題として表面化していると考えられます。市場の健全さが失われ始めているということです。
昨今では賃貸住宅への融資期間が長期化しているため、賃貸住宅市場の歪みが金融業界にも波及しています。市場の歪みを矯正するためには、業界全体で情報開示に努め、情報の非対称性を解消していくしかありません。
賃貸住宅市場は転換期を迎えているといえるでしょう。
株式会社タスでは、客観的なデータに基づいた分析を行い、賃貸住宅市場の実態に迫る試みを続けています。それらを『大空室時代-生き残るための賃貸住宅マーケット分析-』という一冊にまとめました。
▽図 大空室時代へのリンク
(2)2018年7月期1都3県賃貸住宅指標
アパート系の空室率TVIは神奈川県が引き続き悪化、埼玉県は改善傾向となってきました。マンション系空室率TVIは全地域で横ばいから改善傾向となってきました。金融機関の貸出態度が硬化している影響と考えられます。
<東京都>
・全域
空室率TVI(ポイント):13.59
募集期間(ヶ月) :2.79
更新確率(%):40.09
中途解約確率(%) :41.15
・23区
空室率TVI(ポイント):13.11
募集期間(ヶ月) :2.77
更新確率(%):40.99
中途解約確率(%) :40.51
・市部
空室率TVI(ポイント):17.65
募集期間(ヶ月) :2.93
更新確率(%):36.54
中途解約確率(%) :44.72
<神奈川県>
空室率TVI(ポイント):16.40
募集期間(ヶ月) :3.86
更新確率(%):40.14
中途解約確率(%) :43.35
<埼玉県>
空室率TVI(ポイント):16.66
募集期間(ヶ月) :3.17
更新確率(%):43.24
中途解約確率(%) :39.76
<千葉県>
空室率TVI(ポイント):16.29
募集期間(ヶ月) :3.40
更新確率(%):42.32
中途解約確率(%) :41.55
分析:株式会社タス
(3) 2018年7月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標
アパート系空室率TVIは全地域で改善傾向となっています。マンション系空室率TVIは関西圏と福岡県で横ばい、中京圏で改善しました。
<大阪府>
空室率TVI(ポイント):8.67
募集期間(ヶ月) :5.35
更新確率(%):29.93
中途解約確率(%) :53.96
<京都府>
空室率TVI(ポイント):13.56
募集期間(ヶ月) :5.77
更新確率(%):34.43
中途解約確率(%) :49.28
<兵庫県>
空室率TVI(ポイント):13.27
募集期間(ヶ月) :6.16
更新確率(%):41.69
中途解約確率(%) :44.80
<愛知県>
空室率TVI(ポイント):15.51
募集期間(ヶ月) :6.75
更新確率(%):45.55
中途解約確率(%) :39.78
<静岡県>
空室率TVI(ポイント):23.92
募集期間(ヶ月) :8.19
更新確率(%):40.17
中途解約確率(%) :44.51
<福岡県>
空室率TVI(ポイント):10.67
募集期間(ヶ月) :5.71
更新確率(%):40.38
中途解約確率(%) :45.57
分析:株式会社タス
詳細はPDFファイルをご参照ください。
詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版2018年9月」
https://go.tas-japan.com/l/592651/2018-09-22/ydxkgメディア掲載情報等はこちらをご覧ください。
https://corporate.tas-japan.com/news/news_cate/media/■株式会社タスについて
株式会社タスはトヨタ自動車株式会社(T)、豊田通商株式会社(T)、朝日航洋株式会社(A)、株式会社三友システムアプレイザル(S)が出資するトヨタのグループ企業です。システム評価のパイオニアとして不動産に関わる情報を収集・分析・ディスクローズすることにより、専門知識を誰でも簡単に視える化することを目指しています。不動産評価サービスTAS-MAPは、担保評価や顧客へのプレゼンテーション資料作成ツールとして多くの金融機関や不動産会社の時短に貢献しています。
会社名 : 株式会社タス(英語名 TAS Corp.)
所在地 : 東京都中央区八丁堀3丁目22番13号 PMO八丁堀4F
設立年月日: 2000年8月28日
資本金 : 1億8千万円
出資 : トヨタ自動車株式会社
朝日航洋株式会社
株式会社三友システムアプレイザル
豊田通商株式会社
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