2018年度グッドデザイン賞受賞 -9対象受賞(過去最多受賞)-

野村不動産ホールディングス株式会社

2018年10月3日 14時40分

-野村不動産グループ17年連続受賞-  

野村不動産株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:宮嶋 誠一)は、下記9プロジェクトにおいて、公益財団法人 日本デザイン振興会主催の2018年度グッドデザイン賞を受賞しましたので、お知らせいたします。当社グループにおいて『グッドデザイン賞』受賞は17年連続となり、また受賞プロジェクト数は、過去最多となります。また、「開発用地の一部を地域にひらくデザイン」に取り組んだ『仮設HUB拠点-まちへの新しい挨拶の形-』は、ベスト100に選出されました。ほか、地域を見守るために屋上を物見櫓として消防署に解放した「プラウドタワー木場公園」、自然の光や風を感じ、その景色を地域と共有する邸宅「プラウド新宿中落合」、ずっと暮らしたくなる街を具現化した「プラウドシティ塚口」なども受賞しました。当社では今後も人や街が大切にしているものを活かし、「未来(あした)につながる街づくり」を通じて、社会に向けた新たな価値を創造してまいります。





『仮設HUB拠点-まちへの新しい挨拶の形-』 (大規模集合住宅関連のサービス、システム/HEMS)

大規模開発で生じる遊休地を、地域にひらく


【概要】
既存住宅地域におけるデベロッパーによる住宅開発は、地域に新住民を受入れ、街を更新していく手法として有効である反面、地域への登場の仕方が、数年に渡る工事期間の仮囲いとなる。その間のデザインとして、地域住民に対し、新しくできる場所をまちの価値として受入れてもらい、一緒に楽しみ、成長していくことができるよう、開発用地の一部を地域にひらくデザインを考案。ハードは既存土地にある樹木等を活かし、場所の使い方を高めるよう、持ち運びできるサイズの什器、備品をデザイン(一人~数十人の使用に対応)。ソフトは、アウトドアや運動や食や写真など幾つかのレシピを地域の大学や企業やコミュニティを巻き込み開発し定着を図る。

【審査委員の評価】
大開発で作られる仮囲いに囲まれた遊休地が街に開かれ、地域のハブになっていく考え方がすばらしい。参加者だけでなく、ただ脇の歩道を通る人にとっても、心地よい風景となりそうだ。豊かな街の日常が、こうした余白の利用から生まれてくることを想像させてくれる、大変刺激的な取り組みである。





『プラウドタワー木場公園』 (中~大規模集合住宅)
街を見守り、公園と街をつなぐ「ミマモル」タワー

【概要】
約24㏊の木場公園の西側に位置する204戸の集合住宅。近接の親水公園は水と緑が潤う住環境であり、消防署、警察署や東京都現代美術館の文化施設等も享受できる。 この2つの公園に囲まれた自然環境から、敷地の西側に地域へ有効的に開く空地(全敷地の約5割)を確保し、27階建のタワー形状とした。南側に東西約70mの貫通通路は木場公園と親水公園をつなぐ。北側は立体的な楽しさを生み出すオープン階段を5か所設置し親水公園と一体利用を可能とし、新たな街の動線と、緑の住環境を生み出し民と官の境界を緩やかにつないだ。建物内に地域住民と居住者が集うオープンスペースを整備し、屋上は街全体を見渡し安全確認のための物見櫓を消防署へ開放した。これまでのタワーマンションは街に対してランドマークとして存在価値を高めていたが、本建物はそうしたこれまでのタワーマンションの在り方とは別の新しい価値として地域のコミュニティ創出と街をミマモル一助となることを目指した。

【審査委員の評価】
タワー型マンションに地域の消防署がコラボレートし、建物を物見櫓として地域を見守ることにも使用している関係が素晴らしい。新たな高層集合住宅の価値をつくりだしているといえる。高層にするために地域に開放し提供している敷地の50%もの緑の空地のデザインも街に寄与しており評価したい。






『プラウド新宿中落合』 (中~大規模集合住宅)
自然の光や風を感じ、景色を地域と共有する邸宅

【概要】
新宿区中落合に建つ55戸の分譲集合住宅。第一種低層住居専用地域、南面ヒルトップ最前列という希少性の高いこの地の特性を生かし、都心の住宅では適いにくい邸宅としての心地よさや安心感を得られる住宅を目指した。全戸南・南東向き、平均専有面積80平米超の設定とし、玄関前のオープンポーチを吹き抜け脇に奥行き約2mで計画。設計の中で風の流れのシミュレーションも行い、空間の広さだけではなく自然光や風を感じることのできる、ゆとりある生活を提案している。また、低層住宅が並ぶ閑静な住宅地の中で、隣地とのプライバシーを守りながらも街に与える圧迫感を低減する環境配慮型のファサードデザインを目指した。

【審査委員の評価】
裏側の印象になりがちな片廊下に対し、ガラスとルーバーの組み合わせによって全面道路に対する表情を整えつつ、換気のできる気持ちのよい共用部を作り出している。邸宅感という自身のデザイン性というよりは、裏を見せないという道を歩く人への心遣いのデザインとして評価したい。


『ZUTTOCITY-プラウドシティ塚口』 (中~大規模集合住宅)
「みんなの森」を中心とした、ずっと暮らしたくなる街
【概要】
JR塚口駅(尼崎市)前、大正10年創業の製菓工場跡地(約8.5ha)において再開発を実施。ロータリーを駅前に新設し駅ビル、商業施設も誘致し、そこへ1271戸のマンション・戸建を開発。駅前でありながら全体の25%を緑地化し、公園を設け、利便性と緑豊かな暮らしの両立を実現。駅前は「工場」から、緑豊かな「街」へと転生した。 マンション住人も戸建住人も利用可能な共用部を設け、住人のコミュニティ形成を促進。さらに商業施設も参加する「街づくり協議会」の立ち上げにより、地域一体で「街づくり」が可能に。地域通貨とエネルギーマネージメントを連携した全国初の取り組みも実施。「ずっと暮らしたくなる街」を具現化した。
※当社、JR西日本不動産開発株式会社、株式会社長谷工コーポレーションの共同受賞。

【審査委員の評価】
計画の中心にある「みんなの森」の計画が、リアルな人の使い方を細やかに想定した上で作リ込まれているのが素晴らしい。プレゼンボードでは、実際にうまく活用されている様子もみられ、どのような組織を作って成立させているのかも興味がわく。この規模だからこそ、森を中心とした関係が長く持続するよう取り組んでほしい。





『プラウド駒込トレサージュ』 (中~大規模集合住宅)
地域の様々な文化的特徴を継承した、街の風景となる住まい

【概要】
「駒込」駅徒歩8分、東京都北区中里三丁目に建つ地上9階建、全105邸のL字型配棟の分譲マンション。本物件は、駒込らしくありながら地域と調和するマンションを目指した。そのためには、居住者が家に住むこと以上に、この街に住んでいるという愛着を持てることが大切だと考えた。そこで、駒込の街並を形成する地域の文化的な特徴に着目。地域で愛される庭園や、緑、建築など、駒込の持つ文化的な特徴をデザイン要素として取入れ、ヒューマンスケールで継承する手法を取り本物件のデザインとして昇華。地域の持つ文化的特徴を継承し、連続性を持たせることで、街の風景と自然に溶け込むことの大切さを表現している。

【審査委員の評価】
ひさし・バルコニー・方立といった限られた要素を駆使し、ファサードの印象をスケールダウンするとともに、敷地の条件によって生まれてしまう階段型ボリュームを、自然な造形に落とし込んでいる。ボリューム設計のあとにファサードデザインを行うという、大規模共同住宅設計に最も顕著なプロセス自体には課題があるが、そうした課題点を引き受けた形のプランの中では、秀逸なデザインであると思う。





『テラッセ納屋橋(プラウドタワー名古屋栄)』 (中~大規模集合住宅)
市民が安心して住み、働き、憩う、“暮らす都心”

【概要】
名古屋市による再開発基本計画策定後、約30年もの年月を経て完成した、名古屋駅と栄の中間に位置する都市型複合再開発事業である。誰もが安心して住まい、働き、憩うことのできるコンパクトシティ“暮らす都心”を実現。人々に愛着を持っていただけるよう、歴史ある納屋橋周辺の景観を継承したデザインを施し、立体的な賑わいを創出するため、堀川の水辺に面した歩行空間、その上の屋外ステージ、施設同士を繋ぐ半屋外貫通通路により四季を通じて快適に過ごせる場所を実現。完成後も人々、地域の架け橋として、エリアマネジメントオフィスを中心とした定期的なまちづくり会議を行い、多世代で楽しめる様々なイベントを実施している。
※当社、清水建設株式会社の共同受賞。

【審査委員の評価】
住宅の足元に商業施設を中心としたパブリック施設を設け、豊かな都市生活を提供するのは素晴らしい。テラスなどを使って、水辺に開くデザインもとても面白い。一方で、住居と商業の関係をどうデザインしているかについては、今回の審査では読み込めないところも多かった。商業施設の屋上を共同住宅居住者が利用できるなど、複合している相乗効果、とくに住宅を豊かにすることをどこまで計画しているかが鍵だと思う。


『プラウド白金台』 (中~大規模集合住宅)
素材のレイヤーを重ねた透明感ある柔らかな景観を創る

【概要】
敷地は、白金台の閑静な住宅街にあり、南には国立科学博物館附属自然教育園の広大な緑が隣接します。住宅としてのプライバシーを確保しつつ、街に開いた白金台らしい柔らかで透明感のあるファサードを創造するために、ガラススクリーン、石等の素材のレイヤーに緑のレイヤーを重ねることで、中間領域としての重層的なファサードを形成しました。 各住戸へのアプローチとして、エレベーターとコアをセットで設けることで、エレベーターの扉が開くとそこからプライベートな空間となることを実現し、裏動線としてコアを用いるという新たな都市型住宅の形式を提案しました。

【審査委員の評価】
地域の緑に対して、床から天井までの開口部が生活を彩る。梁型が出ない工夫が秀逸。道から見ると、建物の全景が街並みの高さに合わせ低いファサードとなっている。ファサードは、ガラススクリーンでリズムが図られ、プライベートを保ちつつ閉鎖的にならないようデザイン的に配慮がされている。




『ザ・マスターズガーデン横濱上大岡』 (中~大規模集合住宅)
【概要】
人と自然が呼応する住環境の創造をテーマとし、寮跡地を99戸の集合住宅として再生する計画である。開発技術を積極的に採用し「次世代型集合住宅のプロトタイプ」をデザインした。卓越風を住環境に取り込む風道を設けた住棟配置を行い、空地には2400平米


超の大庭を設え、廊下は中庭と雁行するアルコーブを織り交ぜコミュニティ形成を誘発する構成とした。また住空間の価値向上のため、天井下がりを極小とする構造や、インターホンを通じた独自の外部環境活用システムなどを適応し、パッシブ・SI住宅をアクティブに活用するデザインとした。
※当社、株式会社竹中工務店の共同受賞。

【審査委員の評価】
環境との共生を、水平に開いた開放部とバルコニーによって成しえている。バルコニーの隔て板に樋に隠すなど、建築的なアイデアも巧みであり、緑に対応した生活が実現されている。また、エントランスの先にあるラウンジの、高さのある開口が訪れた人を迎え入れる工夫も秀逸だ。






『蘆花公園ザ・レジデンス』 (中~大規模集合住宅)
【概要】
このエリア固有の「ガーデンシティ」誕生のための、「地域をつなぐ」デザイン。公共の旧水路を挟んだ二つの敷地を、沿道全域で公共緑道の整備も含めた一体開発とした。その結果、敷地内外をつなぐボーダレスな沿道景観をつくりだしている。自らの敷地をこえて、理想的な「ガーデンシティ」を形成する要の存在となることを目指した計画である。
※当社、三菱地所レジデンス株式会社、セコムホームライフ株式会社の共同受賞。

【審査委員の評価】
計画で生まれた緑のほとんどを住民だけでなく、地域の人々が生活の中で自由に味わうことができる計画にしている点がすばらしい。緑が多い計画は今回でも数多く見られたが、セキュリティ内に緑があっても見るだけのものにしかならないばかりか、ともすると敷地内外で格差をつくりだしてしまう。この計画は緑を程よく周囲に開き、新しい居場所を地域に増やしている。こうした取り組みは、マンション住人と地域との関係づくりにも役立つだろう。




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