[世界の商業用不動産投資額 2018年1-9月期]

ジョーンズ ラング ラサール株式会社

2018年11月12日 11時40分

前年同期比7%増の5,070億ドル、第3四半期は前年同期比横ばいの1,700億ドル

2018年通年は2017年と同レベルの約7,300億ドルと予測

東京 2018年11月12日 – 総合不動産サービス大手のJLL(本社: 米国シカゴ、CEO: クリスチャン・ウルブリック、NYSE: JLL、以下: JLL)がまとめた投資分析レポートによると、2018年1-9月期の投資額は前年同期比7%増の5,070億ドル※1、2018年第3四半期の世界の商業用不動産投資額は前年同期比横ばいの1,700億ドルとなりました。JLLは、2018年通年の世界の商業用不動産投資額の見通しを前年比同レベルから5%増の約7,300億ドルとしています。

ハイライトは以下のとおりです。

2018年1-9月期の投資額は前年同期比7%増の5,070億ドル、2018年第3四半期の世界の商業用不動産投資額は前年同期比横ばいの1,700億ドルとなった。1-9月期の投資額では、2007年以来の高い水準となった。(図表1、2)
アメリカ大陸の1-9月期の投資額は前年同期比13%増の2,060億ドル、2018年第3四半期の投資額は前年同期比20%増の740億ドルとなり、今年初めて3地域でトップの投資額となった。アメリカでの投資活動が引き続き同地域全体の投資額を押し上げた。EMEAの1-9月期の投資額は前年同期比4%減の1,840億ドル、2018年第3四半期の投資額は前年同期比18%減の600億ドルとなった。ドイツの投資活動が好調だった一方、イギリス、フランスでの投資活動が減少した。アジア太平洋地域の1-9月期の投資額は前年同期比20%増の1,170億ドル、2018年第3四半期の投資額は前年同期比3%増の360億ドルとなった。日本、オーストラリア、中国での投資活動が活発となり、それぞれの1-9月期の前年同期比で8%増、11%増、7%増となった。(図表1、2)
2018年1-9月期の都市別投資額は、前期に引き続きロンドン(247億ドル)が1位となり、2位ニューヨーク(236億ドル)との差も11億ドルに開いた。3位ソウル(172億ドル)、4位パリ(163億ドル)、5位香港(162億ドル)が続き、東京(147億ドル)は6位だった。(図表3)
投資家の投資意欲は引き続き高く、世界的に不動産市場は堅調に推移することから、2018年通年の世界の商業用不動産投資額は前年比0-5%増の約7,300億ドルと予測している。一方で、2019年通年の投資額は、限定的な投資機会を背景に投資時期を見極める投資家もみられることから、7,000億ドルに減少すると予測している。(図表4)


図表1:商業用不動産投資額 2017年第3四半期-2018年第3四半期



図表2:商業用不動産投資額 地域別 2007年第1四半期-2018年第3四半期





図表3:2018年1-9月期 投資活動が最も活発な10都市



図表4:地域別取引額 実績値と予想値 2006年-2018年



【補足】
※1 通貨単位は、別途記載がない限りすべて米ドルとします。

この投資分析レポートは、世界における不動産投資マネーの動きを解説するレポートで、四半期ごとに刊行しています(レポートは英語のみ)。

JLLについて
JLL(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産に関わるすべてのサービスをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。JLLは不動産市場を再考し、皆様のアンビション実現を支援する価値ある不動産の機会やスペースを提供するとともに、お客様、人、コミュニティにとってよりよい明日を築くことを目指します。2018年6月30日現在、JLLは世界80ヵ国、従業員約86,000名、300超拠点で展開し、フォーチュン500に選出されています。JLLは、ジョーンズ ラング ラサール インコーポレイテッドの企業呼称及び登録商標です。
http://www.jll.com

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