築37年の中古戸建て物件の断熱・耐震性能を向上 YKK APとリビタのリノベーション実証住宅「広がる屋根」

YKK AP株式会社

2018年12月4日 17時40分

~“自然エネルギーとの共生” 窓からの眺望・日照・通風配慮~

YKK APは、2017年に引き続き、リノベーション事業者のトップランナーである株式会社リビタと共働し、同社が展開する戸建て住宅リノベーション事業「HOWS Renovation」の一環として、YKK AP商品を活用した性能向上リノベーションを実証するプロジェクト物件「広がる屋根」に取り組み、この度、竣工の運びとなりました。



YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 秀充)は、2017年に引き続き、リノベーション事業者のトップランナーである株式会社リビタ(本社:東京都目黒区、社長:川島 純一)と共働し、同社が展開する戸建て住宅リノベーション事業「HOWS Renovation(ハウスリノヘ゛ーション)」の一環として、YKK AP商品を活用した性能向上リノベーションを実証するプロジェクト(※1)物件「広がる屋根」に取り組み、この度、竣工の運びとなりました。

本物件は、1960年代以降開発された神奈川県横浜市の住宅地に建つ築37年の木造住宅を、「断熱」と「耐震」について、現在一般的な新築住宅の性能を上回るレベルへ改修しました。大きくなった屋根の上には芝生が広がり、また、窓からの眺望・日照・通風に配慮するなど“自然エネルギーとの共生”を試みた、これからの時代に求められる最先端のリノベーション事例です。

断熱性については、住宅における熱の流出入が最も多い窓を、高性能樹脂窓「APW330真空トリプルガラス仕様」などの断熱窓へ入れ替えたことなどで、住宅の断熱性能が改修前の3倍以上に向上(UA値:改修前1.81W/平方メートル ・K ⇒ 改修後0.51 W/平方メートル ・K)(※2)し、HEAT20 G1相当レベル(※3)の健康で快適な居住空間と高い省エネ性能を実現しております。
耐震性向上に対しては、YKK APの開口部耐震商品「FRAMEII」を採用。窓を減らさずに開口部の耐力壁量を増やしたことなどで、震度6強の地震でも倒壊しない耐震等級3相当の強度を持ち(上部構造評点:改修前0.47 ⇒ 改修後1.54)(※4)、住人に安心感を提供します。

本物件は、一定期間(2019年2月末まで予定)を両社のコンセプトハウスとして事業者向けにも公開し、ノウハウの提供や啓発、地域への情報発信に活用した上で、販売後もエネルギー収支や光熱費の定点観測など、性能向上リノベーションの実証を行う予定です。
日本のストック住宅の断熱化や耐震化が強く求められる中、安全・安心で健康・快適な住生活を提供するため、このプロジェクトを通じ、性能向上による良質なストック住宅の普及と、既存住宅の資産価値の維持向上に貢献してまいります。

※1:全国各地のリノベーション事業者とYKK APが連携して、既存戸建て住宅に「断熱」「耐震」を軸とした性能向上リノベーションを施して、住まいの価値が「窓・開口部」でかえられるかを実証するプロジェクトで、2017年度に2物件取り組み、2018年度は本物件を含む4物件の展開を予定しております。
※2:建築の温熱環境シミュレーションプログラム(AE-Sim/Heat)によるシミュレーション結果。
※3:「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(HEAT20)」が、室内温熱環境はどうあるべきかを考えG1グレード・G2グレードという2つの断熱基準を提案している。
※4:木造住宅倒壊ソフトウェア(wallstat)によるシミュレーション結果。

■「広がる屋根」物件概要
<物件所在地>
神奈川県横浜市青葉区
<敷地面積>
222.47平方メートル
<建物面積>
119.43平方メートル (室内延床面積110.96平方メートル )
<構造>
木造在来2階建
<既存建築年月>
昭和56年2月(築37年)
<改修竣工年月>
平成30年12月
<企画・事業主>
株式会社リビタ
<設計監理>
納谷建築設計事務所
<構造設計>
有限会社高橋建築工房
<施工>
株式会社青木工務店



■ 高い断熱性能で健康・快適を届ける



樹脂フレーム+真空トリプルガラスの高性能樹脂窓「APW330 真空トリプルガラス仕様」を採用することで、高い断熱性能と可視光透過率のベストバランスを実現。




■日照・通風配慮による自然エネルギーとの共生



立地環境を活かした設計により、夏期の通風や冬期の日射などの自然エネルギーを活用し、快適性と冷暖房効率を向上。設計段階で、シミュレーションにより可視化。





■高い耐震性能で安全・安心を提供




1階の大開口窓2ヵ所には木質耐震フレーム「FRAMEII」を採用。
壁を増やさずに開口部を活かしながら、断熱と耐震を同時に実現。




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