アジア太平洋地域では様々なライフステージに沿った新たな投資先に
(2019年1月23日にシンガポールから発表されたリリースの抄訳版です)
東京 2019年2月5日 – 総合不動産サービス大手JLL(本社: 米国シカゴ、CEO: クリスチャン・ウルブリック、NYSE: JLL、以下: JLL)のレポート「The Living Sectors(居住用不動産)」によると、投資家やデベロッパーは、新たな投資先として、学生寮、共同住宅、マルチファミリー※1、高齢者向け住宅、介護施設などに関心を寄せています。様々なライフステージで必要となる居住用不動産が投資家の関心を引き付けています。
急速な都市化を背景に、人々の生活や居住場所も急速に変化しています。シェアリングエコノミーの普及で従来型住宅の需要が減少し、多様なニーズに対応する居住用不動産が投資家の関心を集めています。
JLLアジアパシフィック キャピタルマーケット COO オルタナティブ資産統括 Rohit Hemnaniは次のように述べています。「アジア太平洋地域の各都市では、手頃な価格の住宅や様々な選択肢がある住宅への急激な需要を背景に、投資家は居住用不動産に注目しています。高い利回り、ポートフォリオの分散、長期的な投資先を求める投資家にとっては、魅力的なセクターです」
居住用不動産は、全てのライフステージにおいて必要不可欠な不動産であることから、安定した利回りが期待できます。意欲的にリスクを取り、そして堅実な利回りを好機ととらえる投資家にとっては、以下のような機会が見込まれます。
ムンバイの学生寮は、インド全体で3,400万人の学生需要が存在します。インドの居住用不動産市場は未開拓であるために需要が見込め、10-12%※2の利回りが期待できます。
オーストラリアでは、他のアジア太平洋地域よりも文化的に介護施設や高齢者向け住宅が受け入れられています。平均寿命の延びや単身世帯の増加により、これら施設の開発が進む傾向がみられます。特にシドニーは6-8%※2の利回りが期待できる成長市場です。
マルチファミリーは最も安定したセクターです。アジア太平洋地域の主要市場では住宅の購入価格が賃料上昇ペースを上回り、住宅を保有するより借りる人の割合が増えると予測されています。なかでも投資家が最も関心を寄せている都市は、市場規模、流動性、有利な資金調達環境が整っている東京です。3.5%-4.5%※2の利回りが期待できる上に価格下落のリスクは低く、投資家はポートフォリオの中に組み込むことによって資産規模を拡大することができます。
都市部での生活を選択する若年層が増えたことにより、伝統的な住宅ニーズは減少しています。共同住宅市場はシンガポールや香港で拡大し、オーストラリアでは急成長しています。一方、東京ではまだ未成熟の段階です。各都市の人口密度からも共同住宅市場は今後成長する余地があり、期待利回りは4-5%※2と予測されます。
Rohit Hemnaniは「収益は各都市やカテゴリーによって異なりますが、居住用不動産は総じて、伝統的な住宅物件よりもより高い収益が期待できるでしょう。アジア太平洋地域における居住用不動産はいま、市場参入の機会が豊富にあります。今後5年間で強固なポートフォリオが組成され、10年後にはより活発に取引されると期待できます」と述べています。
「The Living Sectors(居住用不動産)」の詳細はこちら(
https://access.jll.com/the-living-sectors/)からご覧ください(英語のみ)。
※1 1棟に複数世帯が入居できる住宅物件
※2 本文内で示す利回りはJLLが予測
JLLについて
JLL(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産に関わるすべてのサービスをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。JLLは不動産市場を再考し、皆様のアンビション実現を支援する不動産の機会やスペースを提供するとともに、お客様、人、コミュニティにとってよりよい明日を築くことを目指します。フォーチュン500に選出されているJLLは、2018年9月30日現在、従業員約88,000名を擁し、世界80ヵ国で展開しています。JLLは、ジョーンズ ラング ラサール インコーポレイテッドの企業呼称及び登録商標です。
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