新築マンションのビッグデータを活用し、不動産情報プラットフォーム事業を行う株式会社マーキュリー(本社:東京都新宿区 代表取締役:陣 隆浩)は、東京23区内のホテル等宿泊施設の供給動向を集計。2018年と2019年を比較しました。
また、2020年に竣工が予定されている物件についてもまとめました。
■追い風を受けるホテル業界
日本を訪れる外国人観光客の数は年々増加しており、日本政府観光局(JNTO)の発表によると2018 年の訪日観光客数は、前年比 8.7%増の 3,119 万人となりました。
政府は東京オリンピックが開催される2020年の訪日観光客数の目標を4,000万人と掲げており、国を挙げて対策に乗り出しています。
このような追い風を受ける中、東京都内ではホテル等宿泊施設の開業ラッシュを迎えています。
そこで、ホテル等宿泊施設の供給動向を調査し、2018年と2019年を比較。それと併せて2020年の供給動向を予測しました。
■物件数は台東区が最多。インバウンド需要拡大の影響か。
上記は、2018年と2019年のホテル等宿泊施設の供給動向を比較したものです。
総物件数は2018年の147物件に対し、2019年度は175物件と28物件増加しました。
最も物件数が多かったのは2年連続で台東区という結果になりました。しかし、合計延床面積は43,693平方メートル と23区内で5番目の広さとなっており、台東区は昨年同様、ホテル等の宿泊施設としては大きくはない土地に建てられた小規模ホテルが多いことが分かります。
観光地として有名な浅草を中心に上野や谷中を擁する台東区をれる観光客数は年々増加、2018年度は5,583万人(※1)を突破しており、2020年に向けてより一層国内外から注目を集めそうです。
一方、2018年から2019年にかけて合計延床面積が最も増えたのは、こちらも昨年に引き続き港区となりました。
牽引したのは、港区虎ノ門4丁目で開発中の国家戦略特別区域特定事業『東京ワールドゲート』の210,040平方メートル と、港区虎ノ門2丁目で行われている「ホテルオークラ東京本館建替計画」の182,900平方メートル の2物件でした。
(※1) 出典:平成30年度 台東区観光統計・マーケティング調査
■東京五輪にあわせ開発が進む羽田空港エリアに注目
上記は2020年に竣工が予定されている物件を一覧にまとめました。
物件数が一番多かったのは2018年、2019年に引き続き台東区となりました。これで台東区は3年連続のトップとなります。
合計延床面積が大きかった地域は港区で、こちらも3年連続のトップという結果になりました。
特に延床面積が大きかったのはJR東日本が手掛ける港区海岸1丁目の竹芝ウォーターフロント開発計画「WATERS takeshiba」(ウォーターズ竹芝)の108,500平方メートル です。商業・ホテル・劇場の複合施設となっており、水辺という立地を活かした新しい文化・芸術を発信するエリアとしてプロジェクトが進められています。
また、こちらで注目すべきは合計敷地面積がトップとなった大田区の10,622,742平方メートル です。
これは大田区羽田空港2丁目で開発が進んでいる羽田空港跡地第2ゾーン計画で、このプロジェクトだけで10,543,460平方メートル と大田区全体の約99%を占めています。
このプロジェクトは羽田空港の24時間国際拠点空港化に伴って必要となる多様な宿泊施設の他、国際交流機能や都市観光に資する機能を整備することとなり、日本最大級のエアポートホテルと、商業施設や温浴施設の建設が進められています。これらは2020年東京オリンピック開幕にあわせて開業する計画となっており、日本の玄関口としての機能はもちろん、文化を表現する場としても国内外から注目を集めるプロジェクトです。
インバウンド需要の拡大や2020年開催の東京オリンピックに向けて、ホテル単体以外にも商業施設などとの複合施設の開発が目立つホテル業界。これから2020年にかけてより一層注目が集まりそうです。
■マーキュリーとは
“サマリネットシリーズ”を中心に、約20年にわたり不動産業界向け情報サービスを展開してきました。1995年以降に分譲された約4万物件(住戸数約220万戸)もの新築マンションデータを保有しております。これからも情報収集力と分析ノウハウを生かして、不動産に関わる多くの人の満足を創造して参ります。
■会社概要
会社名:株式会社マーキュリー
所在地:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル43階(私書箱157号)
TEL:03-5339-0950(代表)
FAX:03-5339-0951(代表)
URL:
https://mcury.jp/代表取締役:陣 隆浩
設立年月:1991年05月
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