団塊の世代111人に聞いた住宅事情。50代で住宅ローンを払い終えた人は6割超!それでも老後資金は6割超が不十分!?

SBIエステートファイナンス株式会社

2020年2月5日 11時15分

~SBIエステートファイナンスが団塊の世代に対してアンケート調査を実施~

不動産担保ローンを取り扱っておりますSBIエステートファイナンス株式会社(代表取締役社長:高橋 和彦、本社:東京)では、持ち家に住む団塊の世代111人に、住宅事情や老後に関してのアンケート調査を実施しました。

団塊の世代とは、1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)に生まれた世代で、この時代は第一次ベビーブームが起きた時期であり、日本経済においては、第二次世界大戦後の高度経済成長、バブル景気を経験している世代でもあります。

年齢で言うと、70~72歳(2019年12月現在)にあたる方々になりますが、彼らが活躍した時代と現代では、産業や技術の進歩だけではなく、価値観も大きな違いがあります。

そこで、今回は、持ち家に住む団塊の世代の方々の住宅事情や老後に関してのアンケート調査を実施しました。

以下、アンケート結果は、「団塊の世代の住宅事情」と「団塊の世代の老後の資金」の2つのテーマに分けて紹介します。

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アンケート回答者:持ち家に住む団塊の世代(70~72歳、2019年12月24日時点)111名
アンケート回答期間:2019年12月24日~2019年12月25日
※すべての回答ではなく回答が有効なものとなります。
回答者の居住地:一都三県



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2つのテーマのアンケート結果を紹介する前に、団塊の世代の方が、何歳まで生きていたいかを聞いてみました。

設問:人生100年時代と言われていますが、あなた自身は何歳まで生きたいと思いますか?



「85歳まで」が一番多く22.4%、次いで「80歳まで」が20.6%、「90歳まで」が17.8%、という結果になりました。

「あまり生きたいと思わない」「75歳まで」を合わせると13.1%、一方で「100歳まで」「それ以上」を合わせると17.8%となっています。このことから、比較的長生きしたいと思っている方は多いと言えるのではないでしょうか。

それでは、最初のテーマである「団塊の世代の住宅事情」について紹介します。

団塊の世代の住宅事情

設問:あなたの住んでいる物件の種類を教えてください。




「戸建て」が73.8%、次いで「大規模マンション(200戸以上)」が10.3%、「中規模マンション(50~200戸未満)」が8.4%、「小規模マンション(50戸未満)」が6.5%となりました。

タワーマンション(高さ150m以上のもの)に関しては、1970年代頃(団塊の世代が20代半ば~後半)から建設が始まったこともあり、今回のアンケート調査では、タワーマンションを購入された方はいませんでした。


設問:あなたが今住んでいる物件はいつ購入しましたか?




「30代」が25.2%、次いで「40代」が23.4%、「50代」が16.8%という結果になりました。


設問:あなたが今住んでいる物件のローンはいつ払い終えましたか?




「50代」が29.9%、次いで「60代」が24.3%、「現金で購入した」が21.5%となりました。

50代までに住宅ローンを払い終えた方が61.6%もいたことは、非常に興味深い結果と言えます。


人生100年時代と言われている一方で、2009年から住宅金融支援機構によって最長50年の住宅ローンが登場し、それを機に、多くの金融機関で40年以上の返済期間の住宅ローンが取り扱われるようになりました。このことを考えると団塊の世代で50代までにローンが完済している割合が6割超というのは、今よりも返済期間がかなり短かったと言えるでしょう。

また、比較材料はありませんが、現金で住宅を購入した方が、20%超もいることは、バブル景気を経験した世代の特徴かもしれません。

次からは、「団塊の世代の老後の資金」について紹介します。


団塊の世代の老後の資金

設問:今後、公的年金以外に、老後資金はどれくらい必要だと思いますか?




「1000~2000万円未満」が24.3%、次いで「わからない」が19.0%、「2000~3000万円未満」が15.0%という結果になりました。

この背景には、金融庁が2019年6月3日に公表した金融審議会の市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」の内容が世間的に大きく取り上げられ、「老後資金2000万円」問題として話題になったこともあると考えられます。


次に、そうした資金への蓄えがあるかどうかを聞いてみました。

設問:あなたは前問で答えた老後資金に対して十分な備えがありますか?




「ない」と答えた方が6割超の61.7%、「ある」と答えた方が38.3%という結果になりました。

次に、「ある」と答えた方にどうやってその資金を蓄えたのか、「ない」答えた方に今後どうやってその資金を確保しようと考えているかを聞いてみました。


設問:前問で「ある」と答えた方にお聞きします。どうやって備えましたか?





「預貯金」が80.6%、次いで「退職金」が64.5%、「保険」「株式」が38.7%と続きました。

「退職金」の割合が多いのは、日本固有の慣行である終身雇用がまだ残っている時期に退職を迎えた方が一定数いたからだと考えられます。
また、「株式」の割合が多いのはバブル期の株式投資ブームで、株式投資が身近な存在であり、経験者が多いことが想像できます。


設問:前問で「ない」と答えた方にお聞きします。どうやってその資金を確保しようと考えていますか?




「これからも働く」が圧倒的に多く60.0%、次いで「当てがない」が26.0%、「不動産の売却」が12.0%という結果になりました。

「これからも働く」という方が多いのは、現在、高齢者を積極的に採用する企業が脚光を浴びてメディアに頻繁に紹介されているなど、老後でも高齢者が働ける環境になっていることが要因のひとつではないでしょうか。

また、「当てがない」という方が2割以上いるという点は、非常に興味深いと言えます。


まとめ
今回は、団塊の世代に対して「団塊の世代の住宅事情」と「団塊の世代の老後の資金」の2つのテーマについて調査しました。

住宅については、当時景気が良かったこともあり、今と比べて圧倒的に戸建て住宅に人気があったようです。また、住宅ローンが今と比べて短い期間で設定されていることもわかりました。住宅を現金で購入する方が2割もいたのは、この世代ならではのことだったのかもしれません。

また、老後の資金については、まだ確保できていない方が多く、「これからも働く」「当てがない」と考えてる方が8割以上いることがわかりました。

老後については考えるべきことがまだまだありそうです。

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アンケート結果掲載URL:
https://www.sbi-efinance.co.jp/contents/housing-situation_in_baby_boomers_generation/
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