暮らしのお困りごとを解決するプラットフォーム「生活110番」を運営するシェアリングテクノロジー株式会社(本社:愛知県名古屋市中村区、代表取締役 CEO:森吉 寛裕、以下シェアテク)は、“暮らしに関する消費者の意識・行動を研究する”ために発足した「生活110番研究所」にて、「年末年始の掃除に関する実態調査」を実施いたしました。
本調査は、2017年1月~2019年12月の期間、シェアテクに全国から寄せられた掃除代行(※1)の相談に関するデータおよび2020年1月に全国の男女502人を対象に実施したインターネットリサーチによる「家の掃除に関するアンケート」をもとにおこないました。
(※1)掃除代行サービスでは「ハウスクリーニング」や「家事代行」といったサービスを対象としています。
■調査のポイント
・部屋数は「4部屋」が最多で29.5%
・依頼箇所、第1位は「キッチン」で63.3%
・サービスを利用した方の年末年始満足度は依頼しなかった年と比較して「高い」「やや高い」と78.3%が回答
1.シェアテク相談データから見る、掃除代行を依頼する建物の傾向
まずは、どのような建物でハウスクリーニングや家事代行といった掃除代行サービスが利用される傾向があるか、2017年1月から2019年12月にシェアテクへ寄せられた相談データをもとに調査を行いました。
■図1-1 シェアテクへ寄せられた「掃除代行」に関する相談データから見る傾向
(2017年1月~2019年12月のシェアテク相談データから調査)
図1-1のように「戸建て」「集合住宅」「店舗・倉庫」の中でもっとも依頼が多かったのは「集合住宅で46.5%、建物の部屋数では「4部屋」が最多の29.5%を占める結果となりました。また、3部屋以下の依頼が約半数を占めることから、1~3人暮らしの方の依頼も多い点がうかがえます。
1999年以降、日本では共働き世帯が専業主婦世帯を逆転し、2017年には1,188万世帯に達しました(内閣府・男女共同参画白書平成30年版)。そのような背景もあり、時間・リソースの有効活用が可能となる代行サービス、シェアリングサービスが近年多く登場しています。「掃除」においても例外なく、共働き世帯では手がなかなか行き届かず、貴重な休日を費やしてまでおこなうことが一苦労な場合も少なくありません。
そのため、気になる場所を一度に清掃する「ハウスクリーニング」や、日常の掃除をおこなう「家事代行」といった掃除代行サービスの利用者は今後増加することが予測できます。
2.年末年始の掃除箇所
次にインターネットリサーチを利用し、アンケート調査を実施しました。
まずは今年(2019~2020年)の年末年始掃除で「掃除代行サービス」の利用についてお聞きしました。その上で掃除代行サービスを依頼した502名の方を対象に、どこの掃除箇所について依頼したか、アンケートを実施しています。
このアンケートの結果、もっとも多かったのは「キッチン」で、63.3%の方が依頼している結果となりました(図2-1)。また、全体としては「水回り」が上位4位までを占め、普段から汚れやすい箇所は業者に依頼する傾向が見られます。
■図2-1 年末年始の掃除依頼箇所トップ5
(n=502、掃除箇所は無制限・複数回答)
さらに選んだ掃除箇所の数についても合わせて集計したところ、「キッチンと浴室、トイレ」や「エアコンのみ」など1~3か所が4割以上と、少ない箇所を集中的に依頼する点が明らかになりました。
今回のアンケートの結果を受け、依頼する方の少なかったカーポートや側溝などの「外構回り」について、自分で掃除するポイントを加盟店へお聞きしました。
<カーポート、外構周りの汚れを落とす方法>
カーポートなど外構回りで気になる汚れは、雨水に含まれる酸性の成分や油などによるものです。そのため、こうした汚れに効果のあるアルカリ剤が効果的になります。ホームセンターなどで市販されているため、購入後薄めて使用するようにしてください。
とくに気になる苔汚れには、塩素系漂白剤として知られる「次亜塩素酸ナトリウム」をスプレーして落とすことがおすすめになります。ただし使い方によっては植物を傷めてしまうなど危険性があるため、植木の近くでは使用を控えるなど、取り扱い方法を守った利用が大切です。(※2)
(協力加盟店:アイホームクリーニング)
(※2)使用の際は商品へ記載されているお取り扱い時の注意点をご参照ください。
3.掃除代行サービスを利用することによる満足度は?
2.のアンケートで年末年始に掃除代行サービスを利用したと答えた方には、利用箇所と並行して「掃除を利用しなかった年と比較した満足度」もお聞きしました。
■図3-1 掃除を依頼したことによる年末年始の満足度
(n=502)
図3-1のとおり掃除を依頼した80%近くの方が、掃除を依頼しなかった年に比べて年末年始を満足に過ごされているとの結果が示されています。
また、サービスを依頼したことで何を得られたかをお尋ねしたところ、次のように充実した生活を送ることができたようでした。
■年末年始に実現できたことの回答例
・自分で掃除をおこなうよりずっときれいになった
・1日で大掃除を終わることができた
・ほかの場所の掃除や家事ができた
・エアコンを掃除してもらい、安心して使用することができた
・掃除時間を「趣味」「勉強」「仕事」などへあてることができた
・ゆっくり家族と過ごす時間が増えた
・時間に余裕ができ、旅行へ行くことができた
・友達を呼び、忘年会ができた
・自分では得られない、プロ仕様の掃除ノウハウの一部を教わった
年末年始に掃除を検討する箇所のなかには換気扇やエアコンなど、自分で掃除を実施するには多くの時間がかかる部分があります。こうした箇所の掃除は掃除代行サービスを利用することで、より時間を効率的に、ストレスなく掃除を進めることができるでしょう。
4.年末年始に掃除代行サービスを依頼する層の実態
今回の調査では合わせて、年末年始の掃除をどのように進めたかも調査しました。年末年始のご家庭の掃除について、「自分で掃除する」「家族に依頼する」「友人・知人に掃除を依頼する」「ハウスクリーニングに依頼する」「家事代行に依頼する」「家の掃除はしない」の選択肢から、複数回答で選んでもらうアンケートを実施しています。
次のグラフ(図4-1)に示すように、今年の年末年始の掃除に「ハウスクリーニング・家事代行」といった掃除代行サービスを利用している方は、合計で約3.3%という結果となりました。
また、「年末年始に掃除をしない」という回答は全体の22%を占めました。確かに「日頃からしっかり掃除している」という方であれば、年末年始の特別な掃除は不要という方も多いかもしれません。しかし「その他」の回答を見ると「インフルエンザでできなかった」という声も見られ、時間の余裕がなかったという別の問題点も考えられます。
■図4-1 ご家庭の掃除についての回答
(n=17,408、複数回答はハウスクリーニング>家事代行>友人・知人>自分・家族の順番で処理)
次に、利用者層の「世帯年収」に焦点を当てて処理したところ、下記の図4-2のグラフで示すように、やはり世帯年収と比例して掃除代行サービスの利用率が高くなっていく傾向が見られました。
■図4-2 世帯年収層と掃除代行サービスの利用関係
(n=14,114、複数回答はハウスクリーニング>家事代行>友人・知人>自分・家族の順番で処理)
ハウスクリーニングの場合、日本全国の平均世帯年収560万円のゾーンである400~600万円になると利用率は2%を超えますが、まだまだ少ないことは否めません。
近年増加する各種代行サービスの登場、一般化の背景はもちろん、本アンケート結果による掃除代行サービス利用による満足度の高さからも、1回の訪問で徹底的に掃除する「ハウスクリーニング」や料理の作り置きなどとともに定期的な日常清掃をおこなう「家事代行サービス」の依頼者は今後増加していくと考えられます。
生活に対する価値観や働き方が変わってきている時代、「掃除代行サービス」を使ってみて、「掃除のプロによるテクニック」と「時間の有効活用」といった満足度を体感してみてはいかがでしょうか。
年始と3月末~4月にかけた引越しシーズンに挟まれた2月は、一般的にハウスクリーニング業者の稼働状況に余裕がある傾向のため、依頼から掃除完了までの時間も比較的短く済む可能性が高いです。
代行サービス等の利用も選択肢の一つにすることで、生活環境から「生活の質」の向上につながるかもしれません。
■参考サイト
生活110番:
https://www.seikatsu110.jp/ハウスクリーニング110番:
https://www.hoycambiomibombilla.com/家事代行110番:
https://www.kajidaiko110.com/■調査概要
調査名:家の掃除に関するアンケート
調査実施:2020年1月上旬~中旬
調査方法:インターネットリサーチ
調査人数:全国の男女502人(スクリーニング:17.408人)
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