不動産のWebメディア「なるほど!不動産売却」がアンケート調査を実施
不動産に関するWebメディア「なるほど!不動産売却」(
https://es-tate.jp/ )を運営する株式会社ジャストイットは、過去・現在で分譲マンションに住んだことがある男女270人を対象に、マンショントラブルに関するインターネット調査を実施しました。
マンションで生活をする上で、避けて通れないのが住民トラブルです。
マンションには様々な考えを持った人たちが、一つの建物を共有して生活をしているため、住民どうしが衝突しトラブルに発展することがあります。
マンショントラブルをなるべく避けるためには、マンション購入前に実際に起こりうるトラブルについて知ってから、購入するマンションを選ぶことが理想的です。
そこで今回は、今までに分譲マンションに住んだことがある男女270人を対象に、「実際に体験したマンショントラブル」についてインターネット調査を実施しました。
また今回は「住まいのアトリエ井上一級建築士事務所」の所長、井上恵子氏にご協力いただき、アンケート調査に対するご意見を伺いましたので、合わせて参考にしてください。
◆調査結果のポイント
マンショントラブルを経験したことがある人は全体の95%
マンショントラブルで1番多いのは「騒音トラブル」
マンショントラブルが起きたときは全体の49%が管理会社に相談する
マンションを選ぶときは住んでいる住民を見るのがポイント
◆調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:分譲マンションに居住経験がある全国の男女270名
調査実施日:2020年1月29日(水)~2020年2月2日(日)
調査監修:調査監修:井上恵子氏(一級建築士)
マンショントラブルを経験したことがある人は全体の95%
インターネット調査の結果、回答者270人中257人がマンショントラブルの経験があると回答しました。
つまり全体の95%が、何らかのマンショントラブルを経験していることになります。
同じマンション内に住む住民どうしのトラブルが一番多いようですが、マンションの部外者とトラブルを起こすこともあるようです。
またマンショントラブルにはいくつか種類がありますが、主に「騒音トラブル」「駐車場または駐輪場トラブル」「隣人トラブル」「ゴミ出しのトラブル」「外国人住民とのトラブル」の5つに分けられました。
今回のアンケート調査の結果、マンショントラブルを経験したことのある人の多くは、騒音トラブルに悩まされていたことがわかっています。
また少数ではありますが、マンションに住む外国人住民に対する不満から、トラブルになることもあるようです。
マンショントラブル1位「騒音トラブル」
防音設備がきちんと整っているマンションであっても、完全に防音ができるわけではないため、近隣周辺の部屋へ音が伝わってしまうことが多いようです。
そして騒音トラブルにもいくつかの種類があることがわかりました。
騒音で住民とのトラブルに発展しやすいのは、「子供が立てる足音」でした。
子供の生活音をコントロールするのは難しいため、周囲の住民が我慢できずに子供の親へ注意するようです。
マンショントラブル2位「駐車場または駐輪場トラブル」
駐車場や駐輪場のトラブルは、マンションの住民とは関係がない人も関わることがあります。
そのためトラブルの原因となる人物の特定ができず、トラブルが解決できないことからさらに住民の不満が溜まりやすくなるのかもしれません。
そして駐車場や駐輪場で多いトラブルが、「駐車スペースが足りない」「無断駐車された」の2つです。
マンションの世帯数に対して駐車スペースが足りないことから、車は持っていても駐車できない住民が、他人の駐車スペースに無断駐車するなどのトラブルがあるようです。
駐車スペースが足りないのは、マンションの管理側の問題ですが、実際にトラブルに発展するのは住民の利用マナーが原因と言えるかもしれません。
マンショントラブル3位「隣人トラブル」
隣人トラブルでもっとも多いのは、「タバコのマナーが悪い」でした。
室内でタバコを吸うと、タバコを吸わない家族に悪影響がありますし、壁や床も汚れますから、ベランダで一服する人が多いかと思います。
ですがベランダでタバコを吸うと、煙や灰が隣や階下に移動してしまい、住民どうしのトラブルに発展するようです。
マンショントラブル4位「ゴミ出しのトラブル」
ゴミ出しのトラブルで多いのは、「ゴミの分別ができていない」「ゴミ出しの時間を守らない」の2つでした。
悪臭のするゴミや、専門業者の回収が必要な粗大ゴミを、マンションのゴミ捨て場に捨てられていることに不満を感じている住民が多いようです。
ですが不正なゴミ出しを行っている人がいたとしても、特定ができないことが多く、さらに住民の不満を高めてしまうのでしょう。
マンショントラブル5位「外国人住民のトラブル」
外国人住民によるマンショントラブルはほとんどありませんが、トラブルがあったと回答した人が悩まされていたのは「生活騒音」でした。
日本と海外では文化が違うため、にぎやかに暮らす国の人が住民になると、静かに暮らしたいと考える日本人にとっては少し迷惑に感じてしまうのかもしれません。
また外国人ではなく、外国人を対象とした民泊を経営する日本人に対する住民トラブルも起きているようです。
マンショントラブルが起きたときは全体の49%が管理会社に相談している
これまで紹介したようなマンショントラブルが起きた際に、だれに相談するべきか迷うこともあるでしょう。
今回のアンケート調査でマンショントラブルが起きたとき、だれに相談するのか尋ねてみたところ、全体のおよそ半数の住民が「管理人または管理会社」に相談していることがわかりました。
多くのマンショントラブルは、管理会社に相談することで解決できると回答している方がお多い印象でした。
ですが中にはマンショントラブルが起きても、住民どうしで解決させようとする管理会社もあるようなので、マンション購入前に管理会社についても調べておくことをオススメします。
マンショントラブルを避けるためにマンション選びで気をつけたい10のこと
マンショントラブルを経験した人の目線で、マンション選びで気をつけるポイントを聞いたところ、以下の10個のポイントが挙げられました。
圧倒的に多かったのは、マンションに「どんな住民が住んでいるか確認する」でした。
またマンションの内見を行うときは一度ではなく、時間帯や曜日を変えて何度も足を運んだほうがいいとの意見が多かったです。
「なるほど!不動産売却」では、マンショントラブルの体験談も紹介しています。
詳しい詳細は、「なるほど!不動産売却」の記事をご覧ください。
https://es-tate.jp/research-mansion-trouble/【監修】一級建築士 井上恵子氏
住まいのアトリエ 井上一級建築士事務所 所長
一級建築士/インテリアプランナー/日本女子大学非常勤講師
総合建設会社で主にマンションの設計・工事監理、性能評価などを担当。2004年の独立後は生活者の視点から「安心・安全・快適な住まい」をテーマに、webサイトでの記事執筆、新聞へのコラム掲載、マンション購入セミナーの講師として活動。著書に「住宅リフォーム計画」(学芸出版社/共著)「大震災・大災害に強い家づくり、家選び」(朝日新聞出版)などがある。
住まいのアトリエ 井上一級建築士事務所
http://atelier-sumai.jp/「なるほど!不動産売却」とは
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