ポラスグループ
ポラスグループ(本社:埼玉県越谷市、代表:中内晃次郎)の各社が開発した以下の9点が、2020年度グッド デザイン賞を受賞いたしました。ポラスグループとしては18年連続、通算受賞点数は49点となりました。 9点の受賞はポラスグループ過去最多となります。
<ポラスグループ グッドデザイン賞 詳細ホームページ
http://www.polus.co.jp/gooddesign/> <本件に関するお問い合わせ先 >
ポラスグループ ポラス(株)コミュニケーション部 広報課
TEL:048-989-9151 FAX:048-987-2672
<概要>
●南浦和の4邸の分譲住宅。互いの敷地の一部を拠出し 共用の街路を創出。景観形成のコアとして設計することで 風景を共有し小さな街を創るプロジェクトです。 街路への開き方を4邸一体で設計し、互いの目線の交錯 を避けながらコミュニティを形成。複数邸の家と街区の構 築において「共助設計」という考え方を提案しています。
●本件のような都市部の分譲開発において豊かな住環境 をつくるには、敷地を拠出し合うことで犬走部の未利用地 化を防ぎ、景観形成と敷地利用の促進が必要だと考えま した。この街づくり手法が分譲住宅の互いの境界線との 新たな関わり方の提案となることを意図しています。
<審査員評価>
4戸の分譲住宅地の中心に、コミュニティ形成の場ともなれる共有の街路をつくり出した点が評価された。北側 にあるインフラ未整備道路に接する住宅のための排水用地をうまく活用している。通常であればフェンスで囲ま れて使われない土地を、コミュニティに還元して、住む人が憩える場をつくったのは、今後の類似した開発にお ける参考事例になり得るであろう。各住宅の街路への開き方も、お互いに直で視線が合わないようによく考えら れている。
低温乾燥方式による国産杉パネル
※(株)モリアン・全国森林組合連合会・ 東京大学大学院薬学系研究科と共同受賞
<概要>
●産学パートナーシップを組み、開発した国産杉の有効活用と快適な住空間の創出を同時に叶える内装壁パネル。 従来避けられがちだった材芯の赤身部分をデザインに採 り入れ、低温乾燥によりフィトンチッド残存率を高める等、意匠と機能を両立。科学的根拠を基にユーザーに快適性向上を示すことで、住空間での活用を促進しています。
●(株)モリアン、全森連、東京大学大学院との4団体の協働体制を構築。多くは燃料材として燃やされている国産杉の心材部分の建材利用向上を図り、低温バイオジカル乾燥を基軸に事業的・学術的・環境的視点を持って開発した、 芳香効果と個性の豊かなデザインパネルです。
<審査員評価>
スギ本来の色味や表情を活かした壁面意匠材は、国産杉の有効活用としても貢献している。意匠面だけでなく、 低温乾燥により杉の芳香効果を高める等機能性にもこだわった点が評価された。意匠面での更なる展開にも 期待したい。
<概要>
●西大宮エリアで分譲地開発を8年に渡り行い、特色ある 街づくりを推進してきました。しかし近年、多くの企業が参入し随所で小区画の開発が行われることで、コミュニティを育む街づくりが難しくなっていました。
●ニュータウン開発における「住民間の温度差」、この問題を解決するためエリア中心部の販売センターに住民同士 が触れ合える「農地付きカフェ」を設定。カフェはママコミュニティが運営し、働くママの社会復帰への機会ともなっています。
<審査員評価>
ニュータウンの段階的な開発によって、段階的に住民が増えていく中で、販売センターを農地付きカフェとし、 既に住んでいる住人と新しい住人が情報交換をする場としている。カフェでは積極的に地域のママを雇用し、近くの学校等と連動したイベントを開催する等、長期開発の上で住む人のコミュニティを誘発するような細やかな仕掛けがなされた仕組みが高く評価された。更に家庭菜園を通して近隣農家とのつながりもつくり出し、大きく横に広がる豊かなコミュニティができていく姿が想像できる。
<概要>
●埼玉県春日部市では、荒れる休耕地が問題となってい ます。休耕地を活用した新旧住民の交流の場をつくり出 すことで、地域の強みである「農」を介して継続的なコミュ ニティを育める街をデザインしました。
●元農家(旧住民)は貸すだけ、新住民は借りるだけではなく、コミュニティ創出の場となるためのルール決めを行いました。種まきから管理、収穫までここでは継続的にコミ ュニケーションを図る。新住民の子供たちの情操教育に役立つとともに、元農家の収入源にもつながります。
<審査員評価>
農家の高齢化に伴い休耕畑が増加している市街化調整区域において、建て売り住宅と農地の利用契約を結び付け、農家には収入をもたらし、「農」に関心のある新住民には農業の経験を得られる仕組みを構築。更には地域の既存住民も農家から畑を借りられるようにすることで、新旧住民の継続的なコミュニティ形成を後押ししている。生産緑地の2022年問題が控えるなかでの休耕畑の活用方法として注目に値する取り組みとして、評価された。
<概要>
●日本の文化でもある「和」を継承し、現代の生活スタイル における暮らし方を提案しています。外部と内部の空間を 緩やかにつなぐだけでなく、縦の「間」、横の「間」を重ねる ことで間仕切りをなくし、そこに住まう人々が「空間」「人」 のつながりを感じられるように提案しました。
●空間を緩やかにつながりたいと感じる日本人古来の住まい方である中間領域を、フロアの高さや視線の抜ける開口部を工夫し実現させました。様々な「つながり」をデザインすることで、家族の存在をほどよく感じる、居心地の良い空間を生み出し、外に対しても地域との設定を生み出しています。
<審査員評価>
「和モダン」という言葉は様々な分野ですっかり定着した感があるが、住宅にあっては木造振興も相まって近年 ますます盛んになっている。本商品はその1つであるが、やや暗めの印象を与える「和モダン」が多い中で、白 木を多用した比較的明るい、ケレン味のないデザインでまとめられているところに好感がもてる。また色や素材 のことだけでなく、中間領域の多様という日本家屋が持っていた良さを、都市型住宅の中でうまく融合させてい るところも評価したい。
<概要>
●住まう方とその近隣住民が夜間でも安心して過ごせるよう、分譲住宅地の住民がガイドラインに沿った協定に基づ き、街全体で、常夜灯を自動点灯させる取り組みです。
●灯かりのいえなみ協定により永続的に照明の消えない連 続性のある美しい夜間景観の形成と防犯性の向上が図 れます。同時に美しい景観が「我が街意識」を育み、住民 のコミュニティ醸成を図る機会ともなっています。2004年 の導入から16年。16,000戸以上のポラスの分譲住宅 で採用されております。
<審査員評価>
我々は、商業施設などで照明のもつ様々な機能や効果を知りながらも、自分の家を照らす照明については無頓着であることが多い。また照明による防犯効果を考える際には、地域で協調して取り組まなければその効果は小さい。これは分譲住宅の購入時に結ぶ協定により、その地区内の住民が、各々の門柱灯・外壁灯・庭園 灯などを常夜灯として灯す約束を締結する「しくみ」である。大変ユニークなしくみだが、協定によりこれを実現するのには合理性があり、継続性も高い。空き家問題や世帯の高齢化により治安悪化が懸念される今日、このような仕組みが広く普及することが望まれる。
<概要>
●戸建分譲開発に伴って新たにつくった自治会館。 隣接する元荒川沿いに自治会館と公園を配置し、地域資 源である河川敷を含めた一帯を「まちのリビング」と位置 づけコミュニティ拠点を計画。新たな64世帯の家族と昔からの地域住民がいつでも立ち寄れ、緩やかなつながりが生まれる場づくりをデザインしました。
●住民主体で新たな拠点の活用を考えるタウンミーティン グ「未来会議」を経て、地域の未来予想図が完成。地域住民有志で組織した「まちづくりサポーター」には、新住民や近隣大学生、NPO 団体も加わり、年間延べ2,000名以上が来訪し、様々な集いやイベントが開かれています。
<審査員評価>
ささやかでありながら、地域におけるポジティブなインパクトが大きな、大変秀逸な計画である。独自性は、自治 会館と公園(といっても大きくはない)の配置につきる。たいていはこうした施設は地域の活動の中心であること から、配置的にも中心になることが多いが、それを川岸によせ、むしろ河川敷への結節点のように扱うことで、 河川敷全体が暮らしに取り込まれるようになっている。 公園と河川敷のアクセスの連続性を担保することは、 手続き的にも難易度が高いことが想像され、ささやかなアイデアのなかにも関係者の大きな努力が窺える。
<概要>
●庭を敷地の余った部分ととらえるのではなく、街や住まいを構成する「間」として発想し、位置や装い、区切り方を工夫することで従来の配棟計画ではなかった庭での暮らしの心地よさを実現しました。
●ボリュームを足したり引いたりしながら、隣同士の建物との配置をずらし、南側住戸の屋根には下屋をつくり、北側 住戸が光を採り込めるよう計画。高木を配置し、風とともに自然を感じやすくした。隣同士の開口部の干渉を避けたり、お互いの視線にも配慮することで、つかず離れずの程よい距離感を生み出しています。
<審査員評価>
住戸の配置を工夫して、プライバシーを守りながら居心地の良さそうな庭を実現させた点を評価した。庭が過ご しやすい場となることで、住む人が外で過ごす時間が増え、住民同士のコミュニケーションも増えることが期待 できる。住宅の配置や形態にも多様性があり、画一的でない街並みを創出している。断面的にも庭に光が入り やすい工夫がされている点もよい。通りを歩くと、外で過ごす人々が垣間見える楽し気な住宅地になっている。
<概要>
●購入検討段階において、施工中の建築現場で大工の仕事ぶり、技術、人柄を確認し、自宅の施工を指名できる制度。少子高齢化、現役大工の高齢化により深刻になっている職人不足を背景に、従来のビジネスモデルを見直し、お施主様、大工、施工会社の三方よしの家づくりが可能となるようデザインしました。
●「コト消費」のようで、実は「ヒト消費」の側面がある住ま いづくりの重要な担い手である大工に直接お施主様が想いを伝え、大工がそれを汲み取り、施工者としてのアドバ イスや配慮をすることでより良い住まいが実現することを 目標としました。
<審査員評価>
これまでのハウスメーカーのビジネスモデルでは実施されてこなかった「つくり手・住まい手をつなげる」を実現 し、住宅自体の質・大工の意欲喚起や人材育成・家をつくる過程の価値を向上させている。時代の変化に応じ て、ハウスメーカー自身の役割や価値を再定義し、サービスへつなげていることが評価された。自社を超えて学びを発信することで、業界全体で職人を育てること等も期待したい。
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