将来的には業界が直面する職人不足問題解決に幅広く貢献
ハイアス・アンド・カンパニー株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長:川瀬太志)は、建築家とつくる高性能デザイナーズ注文住宅「R+house(アール・プラス・ハウス)」を展開しています。かねてより計画しておりました、住宅の品質と生産性を高めるための職人養成機関「大工アカデミー」(運営主体:株式会社アール・プラス・マテリアル(本社:大阪府大阪市 代表取締役社長:古原克也))を9月28日に開講いたしました。
「大工アカデミー」は当初2020年4月開講を予定しておりましたが、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ延期をしておりました。この度、校舎内の換気対策やソーシャルディスタンスの確保といった感染対策を行いながら、ようやくスタートすることができました。「大工アカデミー」ではR+houseの品質や生産性を高めるべく技術力の高い大工の育成と早期戦力化のため、実習棟を使った実技試験や住宅会社の実現場での施工研修をカリキュラムに盛り込み、1テーマ3日間の20講座を1年間集中的に実施することで大工として独り立ちできる水準を目指します。
開講式は9月28日に「大工アカデミー」が置かれる大阪市平野区の実習棟を備える校舎で行いました。当日は第一期生となる受講生とその関係者、R+house本部であるハイアス 関係者、運営主体であるアール・プラス・マテリアル関係者、講師陣など約20名が参加。まずアール・プラス・マテリアルの古原社長から地域密着工務店・住宅会社の現場を主眼とした住宅会社の在り方を再構築できるのが「大工アカデミー」であるとアカデミーの可能性について話があり、講師陣の一人であり校長の桑崎博之氏(HIRO DESIGN OFFICE INC.)からは「最終的には棟梁となる人材を育てていきたい。大工さんと棟梁は全く違う。大工さんは自分の仕事をするだけ。棟梁はほかの業種もわかっている。棟梁は工程管理や品質管理、お金の管理も必要になってくる。それらをするとなると調整力が必要になってくる。1年間で棟梁になれるわけではないけど、1日でも早く自分で回せるレベルに育ってください。」と受講者への期待がつたえられました。
また、第1期の受講生からは「自分が会社の核となれるように頑張っていきたい。」「異業種から来て建築はわからない中で現場管理をしていますが、この講習を通じて技術的な部分についてなんでそうなっているのか、なんでそうしなければならないのかを学んで、納得してほかの大工さんに説明できるよう知識を身につけたい。」という決意の表明、そして従業員を受講生として送り出したR+house加盟店の経営者からは「住宅において大工は品質・工期を含め重要な役割。1年間頑張って、自分の業務に活かしてほしい」など期待の声が聞かれました。
【「大工アカデミー」開校の目的と将来構想】
近年の住宅業界では、職人不足(特に技術力の高い大工の不足)が問題となっています。背景には、大工の4割近くを60歳以上が占めている(※)ように全体の高齢化が進んでいるうえに、給与などの待遇面で魅力を感じられる職業ではないことで大工として就業を希望する若い世代の人口が減少していることや、入職後の高い離職率もあげられます。
大工人口の減少は、良質な注文住宅を適切な工期で供給できないという問題に直結するだけではなく、人手が確保できないことで受注を減らさざるを得ない「人手不足倒産」にもつながりかねない、業界にとって大変大きな問題です。
また、注文住宅において大工は中核となる職種であり、その技術力によって住宅の施工品質や生産性が大きく左右されると言っても過言ではありません。つまり優秀な大工を確保することは、そのまま自社の競争力を高めることにもつながります。
ハイアスではグループの総力を挙げ、技術力の高い大工の育成と早期戦力化によりR+houseの品質や生産性を高めるとともに、将来的には広く住宅不動産業界が直面している職人不足という問題の解決に積極的に取り組んでまいります。
※出典:平成27年国勢調査
<参考>
【「大工アカデミー」について】
・運営主体:株式会社アール・プラス・マテリアル(大阪府大阪市西成区)
・所在地 :大阪市平野区平野市町2-1-13
・講座開講期間:第1期は2020年9月~翌年8月(通常は4月開校、翌年3月)
・対象:R+houseネットワーク会員企業の社員大工、現場監督、新卒社員など
・講座例:建方実習、仕上施工実習、施工図知識、工程管理、品質管理など
【「R+house」について】
■優れたデザインと高性能を兼ね備え、高いコストパフォーマンスを実現した「建築家住宅」
高気密・高断熱にこだわりながら、計画的な換気により内部結露を防いで高耐久性を備えた家づくりをしています。さらに、構造専門の建築士によるチェックと、オリジナルのR+パネルを用いた“面”全体で支えるパネル工法により高い耐震性を実現。一方、部材価格を抑えるシステムと、材料のムダづかいや長引く工期など、目に見えないコストを極力少なくする使い方、建て方のルールにより大幅にコストを抑えて供給しています。また、建築家に依頼すると、設計料が高くなると思われがちですが、R+houseでは、建築家との家づくりの流れを可能な限りシンプルにしながら、お客様それぞれのライフスタイルや価値観を表現した空間デザインをご提案し、将来の暮らしまで見据えたマイホームを提供します。
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