ソニフィデア 合同会社(本社:宮城県仙台市 代表:及川潤耶)は、2021年1月に全面開庁した市川市役所第一庁舎(千葉県)にベンチ型サウンドアートを設置し、オープンスペースの音響空間演出を手がけました。庁舎でのサウンドアートの常設は国内初であり、公共の場を感性が憩う場所として、従来の行政空間にはない体験と機能をもたらします。
全面オープンした本庁舎1階にはワンストップサービス窓口のほか、人やモノとの出会いを創出する市民交流スペースが新たに設けられました。その一角に、ソニフィデア独自の特許技術を活用して開発された本音響装置が常設されています。
本作品『Ruhe(ルーエ):夢見る貝』は、市川市の歴史からインスピレーションを受けて制作されました。作品に手をかざすことで、来場者はインタラクティブに音が生まれるアート空間を楽しんだり、開放的な空間に心地よく溶け込む音を聞きながら休憩することができます。また、オリジナルの音響拡散システム「サウンドディフューズスピーカー」が、この空間だけで味わえる音響空間体験をもたらします。国際的に活躍する音響空間作家・及川潤耶の視点で、有機的で現代的な潤いと安らぎの「Ruhe(=ドイツ語で”憩い”)」を表現しました。
今後もソニフィデアはアートを社会に取り入れ、環境を音で潤す新しい空間作りに取り組んで参ります。
●作品『Ruhe:夢見る貝』について/作家 及川潤耶コメント
「先進的なコンセプトを掲げている市川市新庁舎の音響空間を演出するにあたって、地域の特徴を視野に入れながら、持続的に環境に寄り添う作品の形態を考えました。感性を深めるアートとしてだけでなく、環境と一体となった休憩空間としての機能を持たせています。
このような観点から導入されたサウンドアートは、芸術文化はもとより、ICT音楽、教育、自然、テクノロジー、身体と聴覚を通じた健康福祉など、多様な視点から社会に貢献する意義を持つでしょう。Ruhe(ルーエ)とはドイツ語で、静寂や休息、心の平穏を表します。この作品はただ動かすだけでなく、「待つ・止まる」という状態を取り入れることで旋律を生み出します。自分の心身や呼吸と向き合いながら、Ruheの空間を味わってほしいと思います。」
●プロジェクト概要
企画・監修:ソニフィデア合同会社
設計協力:かめ設計室
植栽協力:山越健造デザインスタジオ
制作協力:有限会社村上建築工房
株式会社土谷不動産
ZKM
Penguin Creation
設営協力:株式会社スタンドオフ
株式会社アンカー工芸
機材協力:株式会社シンタックスジャパン
株式会社エムアイセブンジャパン
システムサコム工業株式会社
技術協力 :有限会社アルファーコム
会場サイン:おいたまい
設営アシスタント:加藤康司
記録アシスタント:平山好哉
●音響空間作家 及川潤耶について
1983年仙台市出身、ドイツ在住。SONIFIDEA LLC代表。
洗足学園音楽・音響デザインコース作曲専攻卒業。2011年、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。卒業後、世界最大規模のメディア芸術センター「ZKM」の客員芸術家として渡独。「音の環境芸術」に特化した新進的な活動を展開。欧州を中心にメディア芸術祭や現代美術館などに活動の幅を広げている。
2018年、森山未來とヨン・フィリップ・ファウストロムとの共作「SONAR」(横浜)を発表。現在、「デザインミュージアム|ピナコテーク・デア・モデルネ」(ドイツ)にて、バウハウス生誕100周年記念事業による委嘱新作を展示中。
http://www.junya-oikawa.com●ソニフィデア合同会社
ドイツを拠点としてグローバルに活躍する音響空間作家・及川潤耶が立ち上げた企業。アートを起点とした思想でつくりあげる音とデジタルテクノロジーを用いて、リアルおよびデジタルで音響空間を構築し、これまでにない体験を提供します。実績に、JR東日本の東京感動線プロジェクトでの、西日暮里駅コンコースのサウンドアート導入などがあります。同プロジェクトは2020年度グッドデザイン賞を受賞。ホームページ:
https://sonifidea.jp/本プロジェクトに関するお問合先:info@sonifidea.jp
※現在緊急事態宣言が発令されております。本リリースは現地での見学を推奨するものではありません。ぜひ宣言が明けてから現地に足をお運びいただければと思います。
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