新型コロナウイルスが日本で蔓延しだしておよそ1年経ち、各業界に甚大な影響を及ぼしています。
不動産業界でも部屋探しの内見がリモートになったり、外国からの資材の輸入が遅れて工事ができなかったりなど、色々な話が伝わってきます。
特に不動産売買のように大きな金額が動く取引について気になってる人も多いと思います。
「マンション売却の達人」では、新型コロナウイルスによってどのような影響が出ているかを調べるため、「マンションの売却を検討している人」と「不動産投資を検討している人」に対してアンケートを行いました。
今後マンションの売却や不動産の購入などを考えている人は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。
■アンケートの概要
本アンケートは、「マンションの売却を検討している人」150名と「不動産投資を検討している人」150名、計300名を対象に、2020年12月に行われたものです。
マンションの売却に関するアンケート内容は下記となります。
新型コロナウイルスの影響により、売りたい気持ちに影響はありましたか?
新型コロナウイルスの影響により、売却理由に影響はありましたか?
現在の売却相場価格についてどう思いますか?
2022年問題として、都心部のマンション価値は下落すると予想されていますがご存知ですか?
いつ頃までにマンションを売却したいですか?
不動産投資に関するアンケート内容は下記となります。
新型コロナウイルスの影響により、物件購入意欲に影響はありましたか?
新型コロナウイルスの影響により、購入検討地域に影響はありましたか?
どのような物件の購入を検討していますか?
現在の利回りについてどう思いますか?
今後3年を目途に利回りはどうなると思いますか?
いつ頃までに投資物件を購入したいですか?
■新型コロナウイルスの影響により、売りたい気持ちに影響はありましたか?
[画像1:
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新型コロナウイルスの影響により、売りたい気持ちに影響はありましたかという質問に対して、もっとも多かった回答は「売却したいという気持ちが強くなった」の54人でした。
「今すぐ売却するために行動を始めた」の5人を足すと、計59人がより売却の意思を強くしているという結果になりました。
一方で「売却したいという気持ちが弱くなった」、「売却を検討していたが一旦保留とした」と回答した人が計55人となり、ほぼ同数の人が売却の意思が弱くなったと回答しています。
「特に気持ちの変化はない」と回答した人も36人いるため、新型コロナウイルスによって売却の意思がどちらか一方に偏ったということはなく、それぞれの状況次第という結果になりました。
■新型コロナウイルスの影響により、売却理由に影響はありましたか?
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新型コロナウイルスの影響により、売却理由に影響はありましたかという質問に対して、もっとも多かった回答は、「特に理由の変化はない」の72人でした。
約半数の人は、売却理由自体の変化はなかったようです。
一方で、変化があった人の中で最も多かった回答は、「ライフスタイルが変わったので売却することにした」の42人でした。
最近ではリモートワークの推進により都心から離れる人が増えているというニュースを見かけますが、やはりライフスタイルの変化により家を手放すという人が増えているようです。
■現在の売却相場価格についてどう思いますか?
[画像3:
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現在の売却相場価格についてどう思いますかという質問に対しては、「新型コロナ以降で低くなった」が53人、「特に変化はない」が54人で、ほぼ同数でした。
「新型コロナ以降で高くなった」と回答した人が15人なので、比較すると下がった人の方が多い印象です。
しかし全体で見ると「下がった」と答えた人の割合は約1/3なので、市場全体が大きく冷え込んでいるというわけでもなさそうです。
新型コロナウイルスにより都心部を避ける層が一定数増えているため、都心部以外の地域では以前よりも値上がりしている可能性があります。
マンションを売却する際は、自分の住んでいる地域の相場価格がどうなっているかをしっかり調べてから判断した方がよさそうです。
■2022年問題として、都心部のマンション価値は下落すると予想されていますがご存知ですか?
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2022年問題として、都心部のマンション価値は下落すると予想されていますがご存知ですかという質問に対して、「知っている」と回答した人は86人でした。
「2022年問題」とは、今まで生産緑地とされていた土地の多くが売却され、住宅用として利用されることで、土地価格の下落や中古マンションの価値が下がるかもしれないという懸念のことです。
一般の人はあまり耳慣れない言葉かもしれませんが、不動産業界では以前から指摘されていた問題です。
もしここ数年でマンション売却を検討しているのであれば、一度調べておいた方がよいでしょう。
■いつ頃までにマンションを売却したいですか?
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いつ頃までにマンションを売却したいですかという質問に対して、最も多かった回答は、「特に決めていない」の55人でした。
次点で「3年以内」が37人、「1年以内」が34人という結果でした。
より短期の回答まで含めると、「1年以内に売却したい」という回答が58人ということで最多となりました。
この先新型コロナウイルスがどうなるかまだ予測できない状況なので、相場をこまめに確認しつつ売却時期を考えた方がよさそうです。
■性別を教えて下さい
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■年齢を教えて下さい
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■まとめ
ここまでの回答結果を見ると、新型コロナウイルスの影響により売却相場が下がったという人の数が若干多かったですが、2022年問題も控えていることから、売却の意思が決まっているのであれば、早めに査定などは取っておいた方がよいと思われます。
今後新型コロナウイルスの影響によって、不動産の相場価格やライフスタイルがどう変化するかは誰にも予想できないため、いつでも売却できるように準備だけは進めておきましょう。
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以下からは「不動産投資を検討している人」に対して行ったアンケート結果です。
■新型コロナウイルスの影響により、物件購入意欲に影響はありましたか?
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新型コロナウイルスの影響により、物件購入意欲に影響はありましたかという質問に対して、最も多かった回答は「購入したいという気持ちが弱くなった」の84人で、「購入を検討していたが一旦保留とした」の32人と合わせると、計116人の人が物件購入に消極的になったという回答でした。
新型コロナウイルスがいつ収束するのか不明な状況では、やはり不動産投資に対して慎重になる人が多いようです。
■新型コロナウイルスの影響により、購入検討地域に影響はありましたか?
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新型コロナウイルスの影響により、購入検討地域に影響はありましたかという質問に対して、最も多かった回答は、「特に気持ちの変化はない」56人でした。
しかし「都心部から離れた地域の物件を購入したくなった」と回答した人が48人、「コロナ患者数を気にして地域を選ぶようになった」と回答した人も31人いたため、全体で見れば新型コロナウイルスによって購入検討地域に変化があった人の方が多いようです。
また「都心部の空き物件を購入したくなった」と回答した人も15人おり、コロナ禍でも積極的に投資を考えている人も一定数いるようです。
■どのような物件の購入を検討していますか?
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どのような物件の購入を検討していますかという質問に対して、最も多かった回答は「区分マンション」74人、次点で「一戸建て」の41人となりました。
全体の割合で見ても特に珍しい偏りはなく、投資対象の物件種別には大きな変化はないようです。
■現在の利回りについてどう思いますか?
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現在の利回りについてどう思いますかという質問に対して、最も多かった回答は、「新型コロナ以降で低くなった」の62人でした。
新型コロナウイルスの影響で実体経済は大きなダメージを受けていますが、大規模な融資施策などの影響で、株価は異常な高騰を続けています。
同様に不動産業界にも多額の資金が流れ込んでおり、物件の新規買い手数自体は増えている状況です。
そのため物件価格が高騰し、既存の投資家からすると利回りが低く、買いづらい状況になっている地域があります。
このような状況にあるため、設問1の結果にあったように、今は不動産投資に対して慎重になる人が多いのではないかと思われます。
■今後3年を目途に利回りはどうなると思いますか?
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今後3年を目途に利回りはどうなると思いますかという質問に対して、最も多かった回答は、「下がる」の56人、次点で「わからない」の44人でした。
「上がる」と回答した人も36人おり、回答は分散する結果となりました。
新型コロナウイルスの影響がどこまで続くかまったくわからない状況なので、今後の利回りを予想するのは非常に難しい状況だといえます。
■いつ頃までに投資物件を購入したいですか?
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いつ頃までに投資物件を購入したいですかという質問に対して、最も多かった回答は、「特に決めていない」の67人、次点で「3年以内」の45人でした。
現状では利回りが低いと回答した人の数が多く、また新型コロナウイルスの影響がいつまで続くかも読めない状況なので、やはり焦らずタイミングを待つという人の方が多いようです。
■性別を教えて下さい
[画像14:
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■年齢を教えて下さい
[画像15:
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■まとめ
今回の調査結果から、現時点では不動産投資に対して消極的な考え方をしている人の割合が多いことがわかりました。
利回りが下がっていることもあり、新型コロナウイルスの影響が落ち着くまで様子見をする人が多そうです。
一方で割合的には少ないものの、都心部の空き物件を積極的に狙う層もいます。
不動産投資に対するスタンスは人それぞれですが、通常時ではなかなか手が出なかった都心部の物件を狙っている層にとっては、今がチャンスという考え方もできそうです。
ただし不動産を売るにせよ買うにせよ、今後の新型コロナウイルスの影響次第では状況が大きく変わってしまう可能性もあるため、常に最新の情報をチェックしておくことが重要です。
「マンション売却」では常に市場をチェックしつつ、最新の情報を提供していきますので、不動産売買に興味がある方はぜひ参考にしていただければと思います。
本ページ内に掲載されている調査結果、及びグラフ画像などを引用する際は、引用元として「マンション売却の達人」と明記して下さい。
■本アンケートに関するお問い合わせ先
本アンケートは「マンション売却の達人」運営チームが行ったものです。
お問い合わせがある方は下記サイトよりご連絡ください。
「マンション売却の達人」
https://baikyaku-tatsujin.com/<運営会社>
会社名:株式会社MayLight
所在地:東京都新宿区新宿1-28-9 新宿高山ビル5階
代表者:代表取締役 金子幸輔
設 立:平成23年11月1日
連絡先:03-6380-6404(代表)
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