「KOIL MOBILITY FIELD」本格始動と合わせて、実証プロジェクトの受け入れをさらに強化オンライン説明会を7月14日に開催
三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 菰田正信)と柏の葉アーバンデザインセンター(センター長 出口敦、以下UDCK)は、「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」(幹事企業:三井不動産株式会社 他)の参画企業に対し、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure(※1)」サブスクリプションの提供を2021年7月より開始いたします。また、柏の葉スマートシティにおける実証プロジェクトの受け入れ強化のため、2021年7月14日にオンライン説明会を実施いたします。
Microsoft Azureは仮想サーバやネットワークなどの様々な機能を提供する従量課金制のクラウドサービスであり、中でもデータ分析ツールなどのIoT向けのサービスが充実していることから、多くのIoT関連のプロジェクトで利用されております。今回、柏の葉IoTビジネス共創ラボ会員へのMicrosoft Azureサブスクリプション無償枠提供の枠組みを整えることにより、柏の葉スマートシティにおけるIoTプロジェクトの立ち上げ・開発を促進していきます。なお、地域の実証実験フィールドにおいてIoTプロジェクト支援を目的とした企業向けのMicrosoft Azureサブスクリプションの提供を行うのは、今回が初めての試みとなります。
今回の取り組みに加え、開発段階のフィールドとして「KOIL MOBILITY FIELD」も本格稼働(※2)し、社会実証フィールドである「イノベーションフィールド柏の葉」との連動により柏の葉における実験フィールドが強化されます。柏の葉スマートシティにおいてIoTを活用したまちの課題解決、および「イノベーションフィールド柏の葉」における実証を通じた社会実装・新産業創造の実現に向けて、加速させてまいります。
(※1)Microsoft Azure:マイクロソフトの提供するクラウドプラットフォーム。セキュリティ、グローバルな可用性を兼ね備え、AI/IoTの実装を容易にします。
(※2)参考リリースURL:
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/0610_01/■Microsoft Azureサブスクリプションの無償提供他、今回追加する新たなサポートメニューについて
柏の葉スマートシティには、東京大学や千葉大学などの国立大学、産総研や国立がん研究センターなどの研究機関といった最先端の知が集積しており、公民学連携で、「環境共生」「健康長寿」「新産業創造」をテーマに未来の課題解決型都市の開発を進めております。また、2019年2月には、柏の葉スマートシティを舞台にした実証プロジェクトを一括して受け入れを行う実証プラットフォーム「イノベーションフィールド柏の葉」も始動し、先端技術を活用したさまざまな実証実験を実施しています。
中でも、「柏の葉 IoTビジネス共創ラボ」は、AI/IoT/ビッグデータ領域の取り組みを進める企業が会員として集まったコミュニティです。今般、柏の葉IoTビジネス共創ラボの参画企業に対して下記のメニューを提供することで、会員企業間でのコミュニティ醸成、実証プロジェクトの活性化を目指します。
(1)IoTプロジェクトの開発に必要なMicrosoft Azureサブスクリプションの一定の範囲内で無償提供
(2)東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)によるユーザーサポート
(3)会員参画企業への実証PJに関するメンタリングやイベントの開催
将来的には、柏の葉スマートシティにおける新たなサービスの開発に向けて、柏の葉IoTビジネス共創ラボのプロジェクト内で蓄積されたデータを、ラボ会員企業間で共有する仕組みの構築も検討していきます。
■オンライン説明会概要
会員企業間のコミュニティ醸成第一弾として、これまでの柏の葉スマートシティにおける取組を紹介し、募集強化していくプロジェクトについて説明をするオンラインイベントを2021年7月14日に開催いたします。
・日程:2021年7月14日(水)16:00~17:40
・形式:Zoom ウェビナー
・参加申込:
https://if-kashiwanoha.peatix.com・プログラム
[15:00~15:10]開催挨拶、柏の葉のまちづくり、新産業創造関連の取り組み紹介
[15:10~16:00]イノベーションフィールド柏の葉の個別プロジェクトについて
(ヘルスケア、物流、環境、スマートオフィス等に関する実証プロジェクトについてご紹介)
[16:10~16:30]参加企業募集の強化と募集テーマについて
KOIL MOBILITY FIELDのご紹介
Microsoft Azureサブスクリプションの提供開始について
■柏の葉スマートシティの新たな強化領域「ロボット」開発企業の募集
柏の葉スマートシティでは、「イノベーションキャンパス地区」内の135街区において、開発途上のロボットやモビリティの実証実験をサポートする「KOIL MOBILITY FIELD」(※2)を2021年6月15日にオープンいたします。当施設は、自動運転やマイクロモビリティ、ドローンなど、成長が期待される日本のロボット関連産業において課題とされてきた開発中のロボットを安全に使い勝手よくテストできる実証実験フィールドとなります。迅速で簡易な手続きで利用でき、使い勝手がよいテスト環境を整備することにより、当施設を起点として、「イノベーションキャンパス地区」内へのさらなる企業集積や研究機関の誘致を進め、柏の葉の街づくりのビジョンである新産業創出をさらに加速させていきます。
(※2)参考リリース:
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/0610_01/■「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」とは(URL:
https://innovation-field-kashiwanoha.jp/)
「柏の葉 IoTビジネス共創ラボ」は、IoT/ビッグデータ領域のエキスパートが集まり、Microsoft Azure をプラットフォームとするIoTプロジェクトの共同検証を通じてノウハウを共有するコミュニティである「IoTビジネス共創ラボ」(幹事:東京エレクトロン デバイス株式会社、事務局:日本マイクロソフト株式会社)の、柏の葉スマートシティで展開する地域グループです。
柏の葉スマートシティを中心として、つくばエクスプレス沿線エリア一体に構築されたIoT通信環境を活用して、近隣地域へのIoTの普及や活用、IoT関連ビジネスの機会創出や協業を目的に、民間企業、行政、研究機関など様々な組織と連携して活動してきました。2018年6月のラボ設立以降、環境ワーキンググループ、物流ワーキンググループ、ヘルスケアワーキンググループ、スマートオフィスワーキンググループの4つのワーキンググループが始動し、柏の葉エリア内で5件の実証プロジェクトを実施しています。
<各ワーキンググループ概要と実証プロジェクト事例>
1.環境ワーキンググループ ―柏の葉スマートシティ全体の温度・湿度計測
柏の葉スマートシティの約4平方キロメートル範囲に気温・湿度を観測することができるIoTセンサーを28箇所設置を完了し、IoTセンサーによって集計した気温・湿度データを蓄積・分析することで、熱中症対策や見守りなどの住民サービスの創出につなげてまいります。
参考リリース:
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2019/0806/2.物流ワーキンググループ ―魚市場場内の温度・湿度計測による鮮度管理
柏魚市場との連携により、IoT環境を活用した市場内の品質・衛生管理のために場内に温度・湿度計を設置するなど、場内における鮮魚移動ルートの環境を計測、監視し、安心、安全を届けるための鮮度管理・市場作りを検討していきます。
3.ヘルスケアワーキンググループ ―病院内の人流計測による待ち時間短縮化の検討
国立がん研究センター東病院との連携により、病院内にIoT環境を構築して、個別識別タグと滞留計測器を使い、病院内の患者の行動フローの人流把握を実施しました。これにより、患者の滞留箇所の場所と時間帯を抽出し、待ち時間などのストレス緩和や、診察件数の増加に繋げてまいります。
参考リリース:
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2019/0620_01/4.スマートオフィスワーキンググループ ―オフィス換気状況の可視化
KOIL執務空間内に設置した複数の温度・湿度・二酸化炭素の計測センサーから集めたデータをSenseWay Mission ConnectとMicrosoft Azureの連携によりクラウドへ集約し、データの可視化を行っています。デジタルサイネージへ表示し、リアルタイムで確認できるようにすることで、施設管理者による適切なタイミングでの換気の実施など、安全なオフィス環境の維持に活用することが可能になります。
参考リリース:
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/0224/〇三井不動産株式会社(【柏の葉スマートシティ】URL:
http://www.kashiwanoha-smartcity.com/)
三井不動産は、千葉県柏市のつくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅周辺エリアにおいて、2005年から「柏の葉スマートシティ」として、まちづくり事業を進めています。世界の課題を解決するまちづくりモデルを創出することを目指し、「環境共生」「健康長寿」「新産業創造」の3つのテーマのもと、公・民・学の連携による様々な取り組みが行われています。「新産業創造」においては、まち全体で多世代・多分野・多国籍の人々やさまざまなステージの企業がつながることによってイノベーションを起こし、新産業を創造する都市の実現を目指しています。
〇柏の葉アーバンデザインセンター(URL:
http://www.udck.jp/)
UDCKは、東京大学、千葉大学、柏市、三井不動産、柏商工会議所、田中地域ふるさと協議会、首都圏新都市鉄道の7団体が共同運営する街づくり拠点として、2006年に開設されました。千葉県柏市柏の葉地区を拠点に公・民・学連携による国際学術研究都市・次世代環境都市づくりを推進しており、都市計画の研究、社会実験、市民活動のサポート、情報発信等を行っています。
■三井不動産グループのSDGsへの貢献について
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。
*なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における2つの目標に貢献しています。
目標9 産業と技術革新の基盤を作ろう
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
*Microsoft Azureは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
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