築地エリアのまちづくりに関する東京都への要望書提出について

日鉄興和不動産株式会社

2021年7月20日 16時18分

 築地エリアの地元法人メンバー※で構成する「築地ルネッサンス検討会」は、東京都小池都知事宛に、築地エリアのまちづくりに関する要望書を提出致しました。
※地元法人メンバー
 松竹株式会社、学校法人聖路加国際大学、株式会社ニチレイ、株式会社朝日新聞社、築地本願寺、国立がん研究センター、中川特殊鋼株式会社、日鉄興和不動産株式会社(計8社)
【事務局】中川特殊鋼株式会社、日鉄興和不動産株式会社

 この地元法人8社は、「 築地ルネッサンス検討会」を2016年1月に 発足し、築地エリア全体の将来目指すべきコンセプトを検討してきました。この地元法人8社は古くから築地地区に立地し、築地の街の発展とともに成長してまいりました。
 「築地」は、江戸・明治以来、日本文化、経済の先駆的役割を担ってきた存在であり、それぞれの時代において日本の文化、経済を牽引してきました。現在、covid19パンデミック後を見据え、全ての価値観を再構築する必要があると考え、築地が長年培ったポテンシャルを踏まえ、未来を導くまちづくりに関する要望書を東京都へ提案致しました。

<東京都へ提出した要望とまちづくりコンセプト>


1.築地市場跡地に関する要望

1)地域全体の将来像を見通した交通計画の検討
 築地市場跡地は築地エリアの主要道路に関連する位置に所在する一方で、地下鉄新線の構想も動き出しています。また、再開発エリア内の域内交通とこれら周辺の各種交通ネットワーク等も重要な検討課題です。このようなことから市場跡地は広域の交通結節機能の役割を担い、周辺地域と一体となった交通計画には特段の配慮をいただきたい。
2)日本の中枢機能を担う東京都心には、災害拠点本部として機能する広域のスペースが必要です。
 築地市場跡地は希少な大規模土地であり、海からの物資補給、船での傷病者避難が可能な場所であることから、災害時には、負傷者や帰宅困難者、避難者への対応が行える災害時拠点機能を含む計画とし、平時には多くの人を収容できる交流・エンタメ・スポーツイベント等に活用できる大規模空間施設の整備等も合わせて計画して頂くことを望みます。
3)中央区・地元関係者とのエリアポテンシャルを踏まえた全体テーマ・コンセプトの検討
 築地市場跡地は浜離宮、隅田川などに囲まれ、将来は周辺に高速道路等を利用した緑のプロムナードの整備も構想されていること、また、築地エリアは、歴史を通じて培われた様々な食文化・伝統文化があるとともに、感染症を含む災害時の公衆衛生や今後の超長寿社会の研究を情報発信する適地でもあります。このような食と医療健康、伝統文化とエンターテイメント、さらに観光文化という幸福な社会をつくりだす多面的な要素をもつ築地エリアが、将来の国際都市東京を牽引する地域となるために「Well-being City Tsukiji」をまとめました。今後は築地市場跡地開発のテーマとコンセプトをこの築地エリア全域のそれと合わせて検討していただくことを希望しています。


2.まちづくりコンセプト「Well-being City Tsukiji」

1)エリア資源(ポテンシャル)の再認識
【食】



 築地における直近80年の歴史の中で、外すことのできない最も重要な魅力が『食』です。これらは築地市場を中心に、築地市場場内・場外を問わず他の築地エリア全体に広がり、伝統的な築地の食を堪能できる料亭が点在するなど、築地の『食』という文化が定着しています。

【医療・健康】



 築地エリアには、聖路加国際病院や国立がんセンター等、日本を代表する病院があります。江戸蘭学発祥の地として医療との関わりの深い築地は、国内外の人々に優れた医療を提供しつつ、先進的な医療教育・研究を実施することが求められています。

【伝統文化・エンターテイメント】



 築地は古くから演劇の街であり、東劇ビル(旧東京劇場)や歌舞伎座、新橋演舞場など、ライブエンターテイメント施設が充実していることも街の特徴の一つであり、大きな魅力です。江戸時代から続く伝統文化を継承、発展させることで、街づくりの大きな柱になり得る要素が揃っています。

【観光文化】



 江戸期から明治期の外国人居留地や海軍関連施設、近代文明発祥の地など多くの観光資源がありますが、有効に利用されているとは言えません。その一方で、当該エリアは交通利便性が高いことや銀座に近接していることから、多くのホテルが立地・計画され、アフターコロナにおいては海外からの観光客の増加も期待されます。

【緑・水・広場】



 築地エリア周辺は、江戸時代の掘割を埋立てたあかつき公園や築地川公園をはじめ、聖路加国際病院周辺など、都心では数少ない緑のネットワークを形作っています。また、水を身近に感じられる隅田川テラスとあわせて緑と水辺の歩行者回遊ができる都心のオアシスともいえる場所です。

【交通・回遊】



 築地市場跡地の再開発に合わせ、都心部と臨海部を繋ぐ環状2号線が完成し、BRT の運行が開始されています。また、鉄道については、3線3駅(日比谷線築地駅、有楽町線新富町駅、大江戸線築地市場駅)が存在し、今後、筑波から東京駅を経由し、築地・臨海部を通り羽田までつなぐ地下鉄新線構想も動き出しています。さらに、隅田川には水上交通も存在し、公共交通が充実したエリアと言えます。

2)まちづくりコンセプト(ポテンシャル発揮の方向性)
●コンセプト
 Well-being City Tsukiji ~幸せの原点に回帰し、新たな「豊かさ」を創造するまち~
●目指す方向性
 エリアの資源・特性を踏まえた「築地ならではの新たな取り組み」により、今後の超長寿命化社会に向けて、いつでも・誰でも精神的・身体的・社会的・環境的な健康に満たされ、原点に立ち返り新たな「豊かさ」を創造できる街。
●4つの取り組みテーマ



3)コンセプトを踏まえたエリアイメージ
●目指す方向性
 都心と湾岸にアクセスする重要拠点として道路網・舟運・地下鉄の交通ハブを構築し築地のポテンシャルを最大限生かした新しい東京の顔を目指す。



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