壁紙ブランド「WhO(フ―)」
インテリア内装材·壁紙ブランド「 WhO(フー)」( 野原ホールディングス株式会社 本社:東京都新宿区 代表取締役社長:野原弘輔)は、さまざまなクリエイターとのコラボレーションを行う「CREATORS」シリーズに、戦略からクリエイティブまで手掛けるデザイン活動体「NOSIGNER」が参画。9月1日(水)に8点の新柄をリリース。 今後も同社によるデザインを追加していく。
https://whohw.jp/products/creator/nosigner/NOSIGNER(ノザイナー)は、未来社会の希望ある変化を生み出すためのデザイン活動体。目に見えない関係への糸口を発見し、新しい形を紡ぐために、建築・プロダクト・グラフィックなどデザイン分野を越境して、クラフトマンとしてのクオリティと総合的なデザイン戦略を両立するプロジェクトを手がける。
代表の太刀川英輔が提唱する、生命科学を元にした全く新しいイノベーション手法「進化思考」によって、革新的なアイデアの創出から創造的な人材育成、コンセプトの実現まで並走する。
https://nosigner.com/ーWORKS
左から、『進化思考――生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」』(書籍)/息抜きやひと休みのための吸引デバイス「ston」(アートディレクション、ハードウェア設計)/ソーシャルディスタンスで音楽を奏でるサイネージ「SOCIAL HARMONY」(企画、デザイン)
CREATORS - NOSIGNER NEW LINEUP
壁紙の素材として使われることが多い「紙」に敢えてスポットライトを当てた。”折る”、”破る”、”皺を伸ばす”など、さまざまな手を加えることによって、「紙」のもつ本来の美しさを改めて考え、デザインされた”Nature of Paper”。実験的なプロセスを経て、紙のあらゆる表情が『「壁」「紙」』として体現されたラインナップとなった。
【商品情報】
THEME Nature of Paper
No. CRNS001 - 008
COLOR 各 1 COLOR
PRICE ¥4,500 / m
制作背景 ― 「 NOSIGNER 代表 太刀川英輔 × graf 服部滋樹 インタビュー 」より
服部滋樹(以下、服部):紙の中に包まれるようなプラン。どうしてこのアイデアに至ったのか、経緯を聞かせてください。
太刀川英輔( 以下、太刀川):壁紙のバックグラウンドを考えて、観察してみると、壁紙は紙ではないものを印刷されていたり、テクスチャーにしていたりして、その多くが『布』の真似をしていることに気づきました。他にはレンガ柄、タイル柄、コンクリート柄……こういったものが多い背景って、当たり前だけど、それ自体が建築の材料だからですよね。
そこから考えてみると、僕らの生活環境って紙に包まれているんだな、と。そんなことを考えながら、紙であるところの壁紙を見ると、紙のスタイルをしていない……紙的に無念!
紙が紙の姿をしていない。「そうだったね、おまえ紙だったね」というのが発想のヒントになっています。
紙は、古代エジプトのパピルスだった時代から、ずっと色々なカタチで使われていて、紙自体が持っている美しさとか、紙自体がどういった用法で使われてきたか、というのは様々な発展をしてきている。その中に、『紙をどのように加工するか』という方法もいろいろなものがあるじゃないですか。破るとか焼くとか。破れるように設計された切手であったり、焚き火の火種みたいなものであったり。パンチで抜かれるとか、折り紙として折るとかもそう。
今回のWhOの取り組みでは、そのカタチをそのまま壁紙にするというよりは、紙本来の姿をもう一度写し取って、イメージにして、デザインにする。紙の美しさをそのまま壁面に定着させて、「俺、紙だったぜ」とか、「俺の美しさはこんなもんじゃないぞ」と思ってくれればいいなと。
服部:確かに。思ってくれそうですね(笑)意識も変わっていくね。
太刀川:そんな妄想がひろがりました。そんなふうに紙について考えたことが無かった。「紙にとっての自然な造形、形態、現象っていったい何だろう」ということを考えてみると、やっぱり自然な紙って、綺麗なんじゃないかと。その現象のまま壁紙をデザインしてみると、紙っぽいまま素敵、というデザインが出来るんじゃないかと思い、それに「Nature of Paper」という名前を付けました。
紙にとって自然な状態を目指してみると、ある意味ではWhOの手法だからできる、究極の『「壁」「紙」』というものが出来たら面白いんじゃないかと考えました。〔中略〕
太刀川:例えば、折るだけでも、よく見ると紙のテクスチャーのザラザラが見えてくる。クシャクシャにすると、いろいろな密度が現われたり。ランダムに折るとかもカッコよくなりそう。
服部:どこを切り取って拡大するか、とか。そのあたりのコントロールで面白くなりそう。
太刀川:実験を進めていくと感性的なセンスも求められますね。というのも、折るにしても、斜めとか、だんだん小さくするとか。テクスチャーめいたものを顕在化させる手法はたくさんある。
折り方ひとつでカッコよくなる。角度でも印影の出方が変わるし、皴の伸ばし方ひとつで変化したり。いろいろ試してみて、NOSIGNERなりのベストにたどり着きたいと考えました。
―ー本インタビューでは、WhOでの今後の展開や、NOSIGNERが実践する思考のプロセスについても語られている。全編はこちら。 <
https://whohw.jp/news/talk_nosigner/>
[デザイナー:太刀川英輔]
NOSIGNER 代表 / JIDA理事長 / 進化思考家 / デザインストラテジスト / 慶應義塾大学特別招聘准教授
創造性を生物の進化から学ぶ「進化思考」を提唱し、様々なセクターの中に美しい未来をつくる変革者を育てることで、人の創造性の更新を目指す広義のデザイナー。デザインで美しい未来をつくること( 実践:社会設計)、自然から学ぶ創造性教育で変革者を育てること(理念:進化思考)を軸に活動を続ける。
プロダクト、グラフィック、建築などの領域を越え、次世代エネルギー、地域活性、SDGsなどを扱う数々のプロジェクトで総合的な戦略を描き、成功に導く。
グッドデザイン賞金賞、アジアデザイン賞大賞他、100以上の国際賞を受賞。DFAA(Design for Asia Awards)、WAF(World Architecture Festival)等の審査委員を歴任。
主なプロジェクトに、OLIVE、東京防災、PANDAID、山本山、横浜 DeNA ベイスターズ、YOXO、2025大阪・関西万博日本館基本構想など。著書に『進化思考』( 海士の風、2021年)、『デザインと革新』(パイ インターナショナル、2016年)がある。
[インタビュアー:服部滋樹]
1970年大阪生まれ。graf代表、クリエイティブディレクター、デザイナー。WhOのクリエイティブディレクションを担当。美大で彫刻を学んだ後、インテリアショップやデザイン会社を経て、1998年にgraf設立。
建築、インテリアなどにかかわるデザインや、ブランディングディレクションなどを手がけ、近年では産地再生などの地域活動までその能力を発揮している。京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授。
「WhO(フー)」について
「WhO(フー)」は、より美しく、より愛され、より良い空間を目指し、新しい表現を模索する人のための壁紙ブランドです。2015年7月に、家具・空間・プロダクト・グラフィックのデザインから食、アートにわたってさまざまなクリエイティブ活動を展開する「graf」プロデュースのもと、壁紙ブランド「WhO」を立ち上げました。
海外ではすでにトレンドとなっている感性豊かで多様な壁紙デザイン。「WhO」は、日本における壁紙の可能性を広げながら、日本の住まいや空間に適した、日本人の感性にあうデザインの壁紙を提供しています。 2016年にはグッドデザイン賞を受賞。現在では2,000点を超える個性的で表情豊かなラインナップを揃えます。
今後さらに拡大するであろう日本のリフォーム・リノベーション市場や、装飾ビジュアル化が進む宿泊施設、店舗・不動産物件などにおいて、より特徴的で美しく空間を彩るデザイン性の高い壁紙に対するニーズに応えます。
また、WhOの製品ではインクジェットプリントでの制作を手法として取り入れています。近年注目されるSDGsへの取り組みとして、VOCや有害大気汚染物質を含まない、人や環境に優しい次世代インクを使用。完全受注生産方式とカタログの廃止により、過剰在庫、過剰生産を行わないサスティナブルなビジネスモデルを展開しています。
https://whohw.jp/「graf」について
大阪を拠点に家具の製造・販売、グラフィックデザイン、スペースデザイン、プロダクトデザイン、アートから食、イベントの企画運営に至るまで「暮らしのための構造」をキーワードに、暮らしにまつわるさまざまな要素をものづくりから考え実践するクリエイティブユニット。
http://www.graf-d3.com/「野原ホールディングス株式会社」について
野原ホールディングスを中心とする野原グループは、建設業界を中心に建材や鉄鋼関連、セメントなどの資材販売、道路交通標識などの販売・施工を通して事業を拡大してまいりました。私たちは、2020年8月より掲げる新ミッション「CHANGE THE GAME.クリエイティブに、面白く、建設業界をアップデートしていこう」のもと、これまでの知見をさらに磨き未来へつなげて、より一層社会に貢献して参ります。
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