スマートホーム・スマートソサエティの専門企業、株式会社ハウディが始動
スマートホーム・スマートソサエティ事業を展開する株式会社ハウディ(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:浅田 風太)が2021年6月に設立。準備期間を経て、9月より本格的に事業を開始しました。また、当社アドバイザーに元マイクロソフト株式会社社長の古川 享 氏、元東京建物株式会社取締役の矢内 良樹 氏が就任したことをここに報告します。
■会社設立の背景と目的
人は一生の時間のうちの60%以上を自宅で過ごすと言われています。多くの時間を過ごす自宅は家族にとって最も大切な場所です。快適でストレスを感じない場所、疲れを癒やし安らげる場所、健康を維持するための場所、そのような家が求められています。
また、コロナ禍になり、人々はより多くの時間を自宅で過ごすようになり、家に求められる機能も増えてきています。
当社は、これからの時代に求められる家を実現するための一つの手段として、宅内の様々な設備をネットを通じて自由に制御や監視ができる家、スマートホームに着目しました。
あらゆる物がネットに繋がるIoT時代、ドアの鍵、照明、エアコン、給湯器、家電品、シャッターなどを家の様々な「モノ」を統合的に管理して、住みやすい家を実現する。温度、湿度、空気の汚れなどのデータを家が自動的に収集、制御に活かすことで、安全安心で、宅内を快適な状態に保ち、エネルギーを節約することができ、住み続けるうちにどんどん便利になる家を実現する。そのようなスマートホーム事業を展開して行きます。
昨今、ネット接続をすることができる家電品や電設資材が登場し、次第に普及しつつあります。しかし、既存の製品は単機能でそれぞれ別々なスマートフォンアプリ等を使用して個別にコントロールしなければならず、周辺環境に連動した自動制御や、機器同士が連携しての全体制御は行うことができません。当社はオリジナルのホームコントローラを核として様々なデバイスを通信で接続し、セキュリティ技術により安全に認証・情報秘匿を行い、家全体の機器を連携・自動制御化し、AIを使用してどんどん進化していく技術を開発することで、これを実現しようとしています。
更に、そのような家が建ち並ぶ街全体のスマート化(スマートシティ)、延いては社会全体をスマート化(スマートソサエティ)する事業も展開し、そのすべてを科学的なデータと証拠に基づいた「エビデンスベース」で推し進めて行きます。
安全で、便利で、心穏やかに、健康に過ごすことができる家と社会。ハウディはその実現のために邁進して行きます。
■事業分野
○スマートホーム・スマートソサエティに関わる技術開発
当社が最も得意とするセキュリティ・暗号技術、通信技術、データ解析、AIなど、スマート化に必要な様々な技術を開発します。一部は大学との共同研究を行う予定で準備中です。
○スマートホーム・スマートソサエティの設計、施工、セットアップ
家の新築やリホームを行うお客様のために、スマートホーム化のための設計、電気工事や機器の取り付けなどの施工、それぞれの機器とホームコントローラのセットアップを行います。
○スマートホームのメンテナンス、24時間監視、見守り
オンラインによる24時間監視体制を構築し、機器の不具合や故障、見守りサービスなどを提供する予定です。
○スマートホーム・スマートソサエティ関連技術への投資事業
2021年中に当社のコーポレートベンチャーキャピタル「ハウディ1号投資事業有限責任組合(仮称)」を設立し、スマートホーム、スマートソサエティ分野のスタートアップに投資をして行きます。投資事業有限責任組合の詳細については、決まり次第お知らせします。
■社名の由来
「ハウディ」はアルファベット表記では"Haudí"と書きます。最後の"i"の上部は、右上から左下への斜めの点で、いわゆるアキュートアクセントとなっています。これはHaudiの語源がスペイン語(正確にはカタルーニャ語)であるところから来ています。
私たちが尊敬する偉大な建築家、サクラダ・ファミリア、カサ・ミラなど画期的な建造物を数多く設計したアントニ・ガウディ(Antoni Gaudí)。その「Gaudí をさらに一歩進める」という想いを込めて、最初の"G"の文字をその一つ先のアルファベットである "H" に変えました。
Gaudí -> Haudí
さらに、Haudi には家をデジタル化する
House + Digital -> Haudí
という意味も込められています。
■主要メンバー
代表取締役社長 浅田 風太(あさだ ふうた)
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)メディアデザイン学修士。KMDではオンラインライブの体験向上を目指した演出制御システム「ARIE」や、欠損障害の当事者の楽器演奏を可能にする義手楽器「MusiArm」など、身体性インタラクションをテーマとした様々なプロジェクトに携わる。頭部に角が生えている感覚を体験することができるVRコンテンツ「かぶとりふと」は、第27回IVRCで川上記念特別賞を受賞。2021年MusiArmでは上腕欠損障害を持つ人に向けた新バージョンを仲間と共に開発し、当事者による演奏を実現。ソーシャルインクルージョンを推進し、エンタテインメントのあり方に一石を投じている。
取締役会長 浅田 一憲(あさだ かずのり)
医学博士(北海道大学大学院医学研究科)・メディアデザイン学博士(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)の2つの博士号を持つ研究者・技術者・経営者。通信・暗号・医療分野に造詣が深い。起業家として、1997年に情報セキュリティのスタートアップ、株式会社オープンループを創業し、代表取締役に就任。2001年に同社を上場に導いた。社会活動として、見ることに不自由を感じる人のため「色のシミュレータ」等の視覚・色覚の補助アプリ群を開発し無償で提供。世界で100万人超に使用されている。
日本でインターネットが普及するきっかけになった大ベストセラーISDN通信機「MN128」開発者。サイバートラスト立ち上げメンバー。熱中小学校江丹別分校校長。情報経営イノベーション専門職大学超客員教授。
アドバイザー 古川 享(ふるかわ すすむ) 元マイクロソフト社長
日本のパソコンの草創期よりアスキー、マイクロソフトと常にその中心にあって指導的役割を果たした技術者・経営者。 1954年東京に生まれる。1979年にアスキー出版入社、月刊アスキー副編集長を経て、1982年技術担当取締役に就任。UNIXの日本語化、ジャスト・システムの発掘などを手がける。1986年にマイクロソフト株式会社社長に就任し、MS-DOS、Windowsなどの開発・普及に尽力した。2003年に米国マイクロソフト副社長就任(新規事業/日本担当)。2005年マイクロソフトを退社。2006年に慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC)、2008年同大学院メディアデザイン研究科(KMD)の創設に参画、教授に就任、2020年慶應を定年退職。現在は、自身の経験を生かしてN高等学校の特別講師。ミスルトウのシニア・フェロー他、ベンチャー起業家の支援活動をしている。趣味は鉄道写真・模型。
アドバイザー 矢内 良樹(やない よしき) 前東京建物アメニティーサポート代表取締役社長
1956年生まれ。1980年千葉大学工学部建築学科を卒業し、同年東京建物株式会社の設計部に入社。
2009年取締役住宅事業第一部長を経て、2012年に取締役住宅事業部長となる。
2013年に株式会社東京建物アメニティサポート代表取締役社長。
同年一般社団法人マンション管理業協会の理事となり、2019年に副理事長に就任。
2020年株式会社東京建物アメニティサポート会長、2021年6月退任。
■関係者コメント
代表取締役社長 浅田 風太
私は幼い頃からSF映画が大好きです。手をかざすとモノが移動したり、指を鳴らすとロウソクの火がともる。そんな映画のような世界が現実となる日はそう遠くありません。
ハウディは「魔法のような技術で、暮らしにイノベーションを起こす」をミッションに掲げ、住宅用スマート制御プラットフォームを開発・提供し、暮らしの常識を根本から変えていきます。ワクワクする暮らし、快適性はもちろん、創造的になり、心豊かで健康な日々を送ることができる家。大胆なスピードと最先端のエンジニアリング技術で、住空間のあらゆるモノがインターネットにつながるInternet of Everything(IoE)環境と、それらを自由自在に操る操作性をデザインします。そして、住宅から街へ、街から社会全体へ、スマート&マジカルの輪を広げていくことで、笑顔溢れる新たな生活様式を実現できると私たちは信じています。
取締役会長 浅田 一憲
ネット社会になり、私たちは多くの時間をサイバー空間で過ごすようになりました。だからこそリアルな我が家で過ごす時間はより一層大切になりました。世界中のどれだけ素敵な場所に旅行してもやっぱり家が恋しくなる。Home, Sweet Home! 家とはそんな場所です。
家は何があっても帰ることができる場所であり、挑戦するための基地であり、疲れを癒すためのゆりかごです。IT技術を駆使して核となる場所を思いっきり居心地良くする。それがハウディというホームベースで私たちがやるべきことです。
アドバイザー 古川 享
マイクロソフト時代から若者たちの応援をしてきましたが、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)ではより多くの若者たちと出会いました。
ハウディの会長と社長(浅田親子)は二人とも私のKMD時代の教え子です。会長の浅田一憲さんはASCII 時代の新入社員で当時から活躍している人でした。KMDではメディアデザイン学博士号の第一号を取得。社長の浅田風太さんは、大学入学前から知っており、いつかベンチャー企業を立ち上げるだろうなと期待していました。
その二人が立ち上げた「ハウディ」。IT化から取り残されている世代や旧来の業界にも次世代の「スマホ」つまり携帯を超えた “スマホ=スマートホーム” の波がやってきます。その際のトップ企業となるべく、私もしっかりとアドバイスしていくつもりです。
アドバイザー 矢内 良樹
2020年度の新設住宅着工戸数は82万戸となり、旺盛な住宅新築需要が続いています。またコロナ禍で1日の大半を自宅で過ごす人が増えており、居・食・寝だけでなく、仕事も自宅で行う時代となりました。しかし、来たるべく人口減少に伴い、長期的には新設住宅の減少は避けることができません。これからの時代の住宅に求められる様々な機能を包括的に提供することができないメーカにとっては厳しい時代がやってくるでしょう。
エネルギーを最適化し、セキュリティで安全を担保し、ITやAI技術を使って快適さを保つ。そんな様々な技術を駆使したスマートホームこそが時代に求められています。高い技術力と住宅知識を持ったベンチャー、ハウディこそが住宅産業に革新を起こすと私は確信しています。
■皆様からの応援コメント
谷口 景一朗 様(東京大学大学院特任助教/スタジオノラ共同主宰、一級建築士)
温湿度などの物理情報や居住者の行動記録など、住宅はデータの宝庫です。そこには居住者が楽しく快適に、そして省エネルギーを目指すためのヒントがたくさん隠れています。ハウディのスマートホーム事業が新しい住宅の未来を切り開いてくれることを期待します。
堀江 貴文 様(SNS media&consulting 株式会社ファウンダー)
浅田一憲会長とは私が大学生だった頃からの付き合いです。アルバイトとして浅田さんと一緒に仕事をしていました。当時から技術力では群を抜いており、しかもどの分野でもできてしまう人でした。私がオン・ザ・エッジ(のちのライブドア)を起業してからも付き合いは続き、私が大変な目に遭った際も一貫して応援してくれました。
浅田さんは自ら起業し上場させた会社を辞する際に大変な思いをし、そのせいか一度表舞台から姿を消しました。私はそんな浅田さんに何度も、もったいないのでもう一度会社を作って活躍してください!と言ってたんですが、彼はなかなか重い腰を上げませんでした。しかし今回、あの浅田さんがとうとうまた会社を作ってやる気になってる!しかも、幼ない頃から知っている息子さんと一緒に。これは凄いことになるぞ!そう思って応援しています。
若宮 正子 様(ITエバンジェリスト、デジタル社会構想会議メンバー)
浅田一憲先生、ご子息の浅田風太さんと一緒に「株式会社ハウディ」というスマートホームの会社を起業されたと伺い、早速お祝いに駆け付けました。(と言いましてもコロナ禍の中、とりあえずは文章で!)。
浅田先生、風太さん、おめでとうございます。「スマートホーム」というのは、最新技術を存分に使いこなしながら、住む人にとって便利で、安全・安心で暮らしやすい「おうち」にする、そんな技術なのですね。眼が不自由な人のための技術を作った浅田先生や、私の老化した耳にも聞こえやすいイヤホンを作ってくれた風太さんのこと、きっと私たち年寄り・からだの不自由な人も暮らしやすいお家を考えてくださると思います。期待していまーす。
■会社概要
社名:株式会社ハウディ
住所:東京都目黒区上目黒2丁目15番6号 川鍋ビル3F
代表者:代表取締役社長 浅田 風太
URL:
https://haudi.jp/資本金:2,000万円(資本準備金含む、2021年9月下旬に5,000万円に増資予定)
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社ハウディ
電話番号:03-6412-7173
メール:pr@haudi.jp
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