ウッドデザイン賞2021を受賞 Flat Mass Timber構法 「ROBRA」

三菱地所ホーム株式会社

2021年10月26日 16時49分

三菱地所ホーム株式会社(本社:東京都港区赤坂 社長 加藤 博文)は、「Flat Mass Timber(フラットマスティンバー)構法」(以下、FMT構法)「ROBRA(ロブラ)」の提案で、ウッドデザイン賞2021を受賞しましたのでお知らせします。なお、11月24日には、同賞受賞作品の中から上位賞が発表される予定です。

 ウッドデザイン賞は、「木」に関するあらゆるモノ・コトを対象に、暮らしを豊かにする、人を健やかにする、社会を豊かにするという3つの消費者視点から、優れた製品・取組等を表彰するものです。これによって、“木のある豊かな暮らし”が普及・発展し、日々の生活や社会が彩られ、ひいては国産材の需要が拡大し、適正な森林整備が進むことを目的としています。

≪受賞対象のご紹介≫ Flat Mass Timber構法 「ROBRA」
ライフスタイル部門の技術・研究分野にて受賞

【 「FMT構法」による自由な建物形態 】




【 「FMT構法」の施工現場 】



 「FMT構法」は、これからの時代に適応した「木」を活かした構法として、強くフレキシブルな構造であり、環境負荷の少ない性能と、高いデザイン性を持ち、未来に渡って使い続けていくことのできるサスティナブルな建築を目指して開発を行いました。
 国産ヒノキの集成材厚板パネルと鉄⾻梁によるハイブリッド構法で、新しい木造技術として2019年10月に特許を取得しています。また、2020年9月、「FMT構法」を用いた木造注文住宅ブランドを「ROBRA」と名付け、販売を開始しています。
 壁や梁などの構造要素が空間内に出てくることが少ないシンプルな構造躯体で、高い耐震性能を保ちながらも従来の木造建築にはない自由なファサードデザインや空間デザインを実現できます。集成材厚板パネルを水平、垂直構面に使用し部分的に鉄⾻梁を用いることで、木の性能を最大限に高め、既存工法では構造上難しかった最大6.6mの大スパンの空間や最大3.1mのキャンチスラブを可能にします。

【 「FMT構法」デザイン事例イメージパース 】



 また、床・壁に使用している集成材厚板パネルには高知県産材のヒノキを使用しています。高知県産材のヒノキは良質かつ大口径の木材が多くストックされていましたが、重量が大きく運びづらいという課題があり、需要が少ない状況でした。
そこで、生産性を高めるために、高知県内で1 次乾燥を行い重量を小さくし、集成厚板材パネルのサイズを規格化する等、ストック・デリバリー・施工性・コストに配慮することで、国産材の安定した供給体制の構築、地域の雇用創出に向けて働きかけを行いました。



 「FMT構法」は、木造のデザインの幅を広げ、高度化・多様化する住宅建築ニーズに応えると共に、⾮住宅建築へも対応すべく追加開発を行い、更なる木造建築物の需要拡大に貢献していきます。


【FMT構法を用いた建築プロジェクトのご紹介】
◆駒沢ステージ1ホームギャラリー
 2020年9月、木造注文住宅ブランド「ROBRA」のコンセプトモデルとして、駒沢ステージ1ホームギャラリーがグランドオープンしました。外観は、各階ごとに自由な方向にスライドさせるデザインを採用し、「FMT構法」による構造美をアートのように表現しています。浮遊感を感じさせダイナミックに飛び出すボリュームの軒裏は、構造体でもある国産ヒノキの厚板集成材をそのまま現し仕上げとし、木の素材感を生かしたデザインです。「FMT構法」が実現する自由な空間設計によって、生活空間と仕事空間をシームレスに織り込んだ『ワーキングライフ』を提案しています。

【駒沢ステージ1ホームギャラリー外観】




                                                
◆東京都有地活用による移転先整備事業
 2020年12月、木造住宅密集地域の改善の取組において、東京都足立区江北地域の都有地を活用した移転先整備事業に、当社が構成員となるグループの提案が採用されました。本計は、住宅と店舗を併設する木造3階建ての中大規模建築であり、テナントが入る一階部分に「FMT構法」が採用されます。構造材や仕上建材の一部に多摩産木材を使用し、積極的に現しとすることで、木造による温かみのある外観デザインを提案しています。また、準耐火木造による耐火性能を確保することにより災害時の直接被害軽減、またデッキにより緊急避難通路を複数備えている点も評価されました。

【外観イメージパース】





【FMTの今後の展開】
 今後は、「FMT構法」の更なる進化による都市の木造化・木質化を目指し、非住宅中高層木造建築を推進して参ります。
 規模においては、5階建て中層建築の実現を目指した技術開発がスタートしており、耐火建築仕様を整備していきます。用途においては、賃貸住宅と店舗などの複合用途に対応するように、「FMT構法」と2×4工法を併用した建築モデルを考案中。コストメリットが高い2×4工法とデザイン的な自由度が高い「FMT構法」の2つのパネル構法をハイブリッドにすることによって、さまざまな規模と用途に対応する仕組みづくりを進めていきます。

【非住宅中高層木造建築イメージパース】




三菱地所ホームは、今後も高い顧客ニーズに高品質・高付加価値な提案でお応えする家づくりに努めると同時に、国内の森林資源の活用、SDGs、脱炭素化という観点から、地球環境に配慮したサスティナブルな資源である「木」を活用し、木造木質化事業を推進して、持続可能な社会の実現に貢献して参ります。

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