石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet」が「NOLTY notebook」シリーズの表紙に採用

TBM

2022年4月7日 12時48分

水と森林資源を守るノート、4月より全国の文具店等で販売開始

株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山崎敦義、以下TBM)の、石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」が、株式会社日本能率協会マネジメントセンター(本社:東京都中央区、代表取締役社長:張士洛、以下JMAM)の「NOLTY notebook(ノルティノートブック)」シリーズの表紙に採用されました。2022年4月より順次、全国の文具店等で販売を開始しています。

LIMEX Sheetは紙と比較し、耐久性と耐水性に優れているだけでなく、原料に木材パルプを使用せず、製造時に必要とされる水資源を約96%削減することができるため、枯渇リスクのある天然資源の保全に貢献できます。LIMEX Sheetを製造するTBM第一工場の白石工場(宮城県白石市)と第二工場の多賀城工場(宮城県多賀城市)は、実質「100%再生可能エネルギー」「CO2排出係数ゼロ」の電力で稼働しています。さらにTBMは、製造過程で生じる端材や使用済みのLIMEX製品を回収し、再びLIMEX製品として利用するマテリアルリサイクルに取り組んでいます。

JMAMは、環境に配慮した商品企画および原材料調達、環境負荷を抑えた製品製造のさらなる推進に取り組まれており、この度、LIMEXの環境性能と機能性を評価いただき採用に至りました。

LIMEX Sheet特設ページ:https://tb-m.com/lp/limex_sheet-offset2203/
NOLTY notebook特設ページ:https://nolty.jp/notebook/


■ 背景
通常、紙の製造時には、大量の水と、紙の原料となる森林資源を必要とします。一方、2050年までに世界人口の51%が高い水リスク*1に陥る可能性が予想され、2015年以降毎年約10万平方キロメートル*2の天然林が失われるなど、水と森林資源に対する企業の対応が求められています。2021年11月に開催されたCOP26(第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議)では、「森林と土地利用に関するグラスゴー首脳宣言」が発表され、日本を含む100カ国以上(世界の森林の86%を占める)が2030年までに森林破壊をなくすという目標に合意しました。
*1 WWF “Water Risk Scenarios”(2020)
*2 FAO “Global Forest Resources Assessment 2020” (2020)

■ NOLTY notebook × LIMEX A5商品概要
特徴1 表紙はLIMEX Sheetを採用
表紙には、耐久性・耐水性に優れたLIMEX Sheetが採用されています。使い込んでも破れにくく、水をこぼしても拭き取りやすい素材です。
※本文用紙はFSC(R)認証紙(FSC(R)️N003332)が使用されています。

特徴2 切り取りミシン付き
ページごとに切り離せる切り取りミシン付きです。ページをスキャンする場合や撮影する際にも便利な仕様です。

特徴3 開きやすい設計
製本には開きやすいオープンバック仕様が採用されています。※オープンバック仕様とは、本文と表紙の背が接しないため、より開きの良い製本が可能になる仕様です。

1. Log-per-Page Format(A5)
上部に項目や日付の記入スペースを設けた3.5mm方眼。会議のメモや、趣味の記録、ライフログまで、使い方はさまざまです。





2. 6.0mm Ruled(A5)
ベーシックな6.0mmの横罫ノートです。上下のドットを活用し、縦にラインを引くことで書く内容を整理することもできます。






■ LIMEX(ライメックス)とは https://tb-m.com/limex/about
LIMEXは、炭酸カルシウム等、無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材です。LIMEXは8,000以上の企業や自治体にて採用されており、世界40ヵ国以上で特許を取得、COPやG20の国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」 に登録されています。プラスチックや紙の代替製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源等枯渇リスクの高い資源の保全に貢献することが可能です。また、ライフサイクルアセスメント(LCA)という科学的分析手法を用いて、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでのライフサイクルにおける環境影響を算定し、素材開発に活用しています。

<石灰石について>
LIMEXの主原料である石灰石は地球上に豊富に存在し、資源輸入国である日本においても自給自足が可能な資源です。そのため原油価格の変動に左右される石油由来プラスチック等と比較して、安定した価格での原料調達が可能であり、その供給面においても安定性を有しています。さらに、石灰石は環境保全性において、石油由来プラスチックと比較して、原材料調達段階のCO2排出量を約50分の1に抑えることができ、焼却時のCO2排出量を約58%削減できます。

<リサイクルについて>
LIMEXは、無機成分を主成分とする無機・有機複合マテリアルのJSA規格(JSA-S1008)の対象素材であり、LIMEXの主要構成素材である無機物と熱可塑性樹脂を分離することなく再生利用が可能であるため、単一素材で設計された製品と同様、再資源化の可能性が担保されています。これまでに事業者や消費者、自治体と連携し、既存のリサイクル設備を活用したLIMEXのマテリアルリサイクルの取り組みを数多く実施しています。

■ 株式会社TBM
代表取締役CEO :山崎 敦義
本社 :東京都千代田区有楽町1-2-2 15F
設立 :2011年
資本金 : 234億2,993万円(資本準備金含む)/ 2021年7月時点
事業内容 :環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等
URL :https://tb-m.com/

2013年 経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択
2014年 国内特許を取得し、現在、日中米欧を含む40ヵ国以上で登録。その他100件以上の特許出願を実施
2015年 宮城県白石市に年産 6,000トンの LIMEX を製造する第一プラントを建設
2015年 経済産業省の「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(製造業等立地支援事業)」に採択
2016年 米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞
2018年 COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加
2019年 軽井沢で開催された「G20イノベーション展」に出展。G20大阪サミット2019の会場での運営品としてLIMEX製品が採用
2019年 中国・河南省、モンゴルでのLIMEX事業化に向けた基本合意を締結
2019年 代表取締役 CEOの山崎敦義が、「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2019 ジャパン」
Exceptional Growth 部門「大賞」を受賞
2020年 使用済みプラスチックなどの再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」を発表
2020年 100%再生可能エネルギーの電力を LIMEX の生産拠点に導入
2020年 BtoC向けのEC事業「ZAIMA」を開始
2021年  宮城県多賀城市に年間23,000 トンの LIMEXを製造する第二プラントを建設
2021年  韓国財閥のSKグループと135億円の資本業務提携を合意
2021年  神奈川県横須賀市で国内最大級のリサイクルプラントのプロジェクトを始動

*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

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