【調査】害虫が出る原因と対策 害虫が出る原因1位は「床が物でいっぱい」、2位「隙間風が入る」 「ゴキブリに好かれる家」の共通項と対策を一級建築士が解説!

株式会社南勝

2022年5月24日 16時49分

 気象庁の発表によると、今年2022年の梅雨入りと梅雨明けは各地で早まる可能性があるそうです。となると注意したいのはゴキブリをはじめとした害虫対策です。ゴキブリは高温多湿な環境を好み、生育には20℃以上の環境が不可決だそうです。そこで、一級建築士兼宅地建物取引士として、不動産・土地の選び方などについて様々なノウハウを伝えている印南 和行が代表を務める株式会社南勝は、20歳以上60歳未満の男女1,996人を対象に「害虫が出る原因と対策」について調査を行いました。






調査概要

調査期間:2022年5月6日
調査手法:インターネット調査
調査対象:関東または近畿地方に在住の20歳以上60歳未満の男女
サンプル数:1,996人
※本リリースの調査結果をご利用いただく際は、「YouTube不動産 調べ」とご明記ください。



調査結果

 「自宅に害虫は出るか」尋ねたところ、「あまり出ない」(35.5%)、「まったく出ない」(34.2%)が7割弱いたものの、「たまに出る」(26.7%)、「よく出る」(3.7%)など害虫に悩んでいる人が3割超えることがわかりました。
 「たまに出る」または「よく出る」と回答した人に「害虫は自宅のどこに出るか」尋ねました。7割以上が「キッチン」(73.1%)と回答し最多で、以下、「洗面所・浴室・トイレ」(46.4%)、「リビング」(31.7%)、「玄関」(19.8%)、「寝室」(12.5%)と続きました。



 続いて、「なぜ自宅に害虫が出ると思うか」尋ねたところ、「床にものをたくさん置いてある」(27.4%)、「隙間風が入る」(24.9%)、「家の中に食べもののゴミが多い」(24.8%)、「自宅がなんとなくジメジメしている」(24.3%)といった回答が目立つ一方、「わからない」も24.6%いました。



 害虫が自宅に出る人は何か対策をしているのでしょうか?最も多かった対策は「掃除」(48.8%)、続いて「ゴミ捨て」(42.9%)、「毒餌剤を置く」(39.6%)、「こまめな換気」(16.7%)、「隙間をふさぐ」(15.2%)となりました。また、「特に何もしていない」も14.4%いました。





建築や不動産、土地のプロ・印南 和行(いんなみ かずゆき)が解説!

 夜中のトイレの後に水を飲もうとしてキッチンの電気を点けたらゴキブリが!リビングでリラックしながら読書していたら視界の隅にゴキブリが!このような身の毛もよだつ経験をしたことはないでしょうか?そこで今回は、絶対に姿を見たくない害虫が出る家と出ない家の違いと、害虫を室内で見ないようにするための対策法について解説いたします。

害虫が出る家の特徴
1.ジメジメしている家



 皆さんの家には湿度計はありますか?害虫を防ぐ上で湿気を管理することはとても重要です。特に、植物を鉢植えで育てている方は要注意。ずっと受け皿に水が溜まっていませんか?水を溜めていると、水溜りに卵を産む習性のある蚊に増殖の場を与えていることと同じことになってしまいます。その他にも、洗濯機の下や浴室など湿気の多い所は害虫にとって生育しやすい環境ですので、しっかり換気することが大切です。

2.隙間風が入ってくる家



 家にいる害虫の侵入経路は、換気口や窓が多いです。特に、古くなった換気口や窓の網戸は隙間が広く、もはや害虫が堂々と侵入可能な状態です。最低限、壊れている場所がないかチェックしておきましょう。

3.掃除をしない家



 ゴキブリの大好物には、人が食べ残した物だけでなく、髪の毛や虫の死骸なども含まれます。普通に生活をしているだけでこうした目に見えないゴミも増えていきます。掃除が面倒だという方は、ロボット掃除機などを取り入れてみてください。

害虫が出る部屋
1.1階の部屋
 種類によって生息地は異なりますが、家の外にいる害虫の多くは地面、土の近くに存在しています。高さがある2階よりも、地表に近い1階の方が害虫は多く出現するでしょう。自宅は、いつどのような対策をしてその効果がいつまであるか防虫剤の説明書書類などを確認して、振り返ってみるのもよいでしょう。

2.洗面所・浴室・トイレ
 日当たりの良い場所にはリビングや子ども部屋などを配置して、浴室や洗面所などの水回りを日当たりの悪い場所にまとめてしまうことがあります。そうなると、日当たりの悪い部屋は、湿気が溜まってゴキブリが大好きな環境になりがちです。水回りは日常生活において一番使用頻度の高い重要な場所です。そこにゴキブリが出現してしまったら、日々の生活が憂鬱なものになってしまいます。これから新築やリノベーションなどを考えている方は、水回りをどの季節でも風が通って湿度が低くなるような場所に配置することをオススメします。もし、採光・採風がないところに水回りが集中するような間取りでしたら、1階であれば開閉のできる小窓、2階であれば天窓を設置するなどして光や風を取り入れるという対策がよいでしょう。

3.キッチン・玄関
 キッチンにはたくさんの侵入経路があります。代表的なものは、シンク下の配管周りの隙間です。配管と床の間に隙間があると危険です。ここから侵入してくる可能性が高いので、隙間はしっかり塞いでおきましょう。もう1つは換気扇です。不衛生にしていると危険。意外とここからも入ってくるので、掃除はこまめにしておきましょう。
 玄関扉は常に無防備に開閉するので、知らぬ間にゴキブリが侵入していることがあります。また、勝手口があってゴミを置いておくような場合は、侵入してくる機会がかなり増えますので、玄関同様気を付けてください。

4.ウォークインクローゼット



 ウォークインクローゼットを本来の役割ではなく、物置のように使っている人も多いのではないでしょうか。収納するスペースが十分にあるからたくさん服を買ってしまうが、そのうち服を掛けるところがなくなって衣装ケースに入れて床に置いてしまう。宅配で届いたものも段ボールに入ったままおいてしまう。実際にこのようなケースを聞くことがあります。ウォークインクローゼットは、普段は閉め切っていて日が当たらず風通しも悪いため湿気が溜まりやすい場所です。収納量を8割程度に抑えて風通しを良くしておけばよいのですが、荷物をぎっしり詰め込んで何カ月も動かさずにいると、湿気が溜まってきてゴキブリに快適な生活場所を提供することになってしまいます。また、引っ越しの際に使用した段ボールや宅配で届くものにもゴキブリの卵が付着していることがあります。そのままウォークインクローゼットに入れっぱなしにして荷物を詰め込んでしまうとどうなるでしょう?ウォークインクローゼットは、収納するものの量をほどほどにして、頻繁にドアを開け換気することが大切です。除湿機を設置しておくこともよいでしょう。

5.ウッドデッキ
 リビングの掃き出し窓からウッドデッキに出られる間取りにするご家庭も増えています。リビングの延長のように使えて開放感も得られるので、開けっ放しにすることがあります。ウッドデッキ周りに土や草木があると、ここからゴキブリが侵入する可能性は大。ウッドデッキの下は日が当たらず、雨が降った後は特にジメジメしています。ゴキブリだけでなく、ハエや蚊などもどんどん室内に入ってきてしまうので、開けっ放しにしないことが一番の解決策ですが、それも難しい場合、1.害虫が苦手なハーブなどを植える2.防草シート+砂利を敷く3.コンクリートやタイルにするなどの対策を検討してみてください。

6.使わない部屋



 自宅に使わない部屋はありませんか?特に用途のない部屋は、使わない荷物がどんどん持ち込まれる部屋になってしまいます。たくさんの荷物が置かれて、掃除もほとんどしない、人の出入りもない、換気もしないとなると、ゴキブリの支配下です。できる限り掃除をして窓を開けて、採光・通風のある環境にしておきたいものです。どうしても荷物を置いてしまうような場合は、壁に荷物をピッタリくっつけず、少し隙間を開けておくと、風の通り道ができ、掃除も行き届きます。

害虫が「出ない家」を叶えるためには?
 害虫対策は、それぞれの特徴に合わせた対策が必要です。しかし、共通して効果的な対策もあります。それは、掃除です。ごみを捨て、カビや埃をなくすことは誰でもすぐにできます。基本的な掃除が終わったら、住宅の隙間や湿気の溜まりやすい場所への対策を行っていきましょう。隙間対策は、自分自身で行えない場所も多く対応することが難しいところです。例えば、換気扇や窓が古くなったことできた隙間などは専門業者によって新しいものに交換したり、修繕を行ったりする必要があります。自分自身ですぐできることとしては、室内側の換気扇にフィルターを付けることです。これは100円均一などでも安く手に入れることができるので、専門的な業者を頼まずにすぐにできます。


 ゴキブリは、同じ住宅内に多く仲間が存在することも特徴的です。そんな繁殖力の高いゴキブリにも効果的なものは毒餌剤(毒の入った餌)です。彼らが餌に食いつきそうな湿気の多い場所や部屋の隅に置いておくことがベストです。食べてもらうことが重要なので、上手くいかなかったら場所を変えるなど工夫を続けていきましょう。
 ダニは、暖かい場所を好むので、室内では年中対策を取る必要があります。その上、人間が出す垢やフケ、床や電化製品に付いている埃が大好物です。まさに人間と共存することを望んでいる害虫です。特に、カーペットは髪の毛やフケが付きやすいので、ダニにとっては大好きな環境になります。ダニ対策として掃除機をこまめにかけることはもちろんなのですが、乾燥させることも大切です。水洗いした後にしっかり乾燥させることでダニは死滅するので、乾燥をキーワードに対策していきましょう。
 住宅の性能が上がったことで、害虫にとっても居心地のよい環境ができあがりました。休みの日はクローゼットの扉などを全部開け、布団やカーペットなどを乾燥させるなどして、日々の対策を心掛けましょう。



印南 和行(いんなみ かずゆき)プロフィール




 一級建築士。宅地建物取引士。
 株式会社南勝 代表取締役。
 全国不動産売却安心取引協会理事長でもあり、ファイナンシャルプランナー(AFP)、一級建築施工管理技士、不動産コンサルティング技能士試験合格など多くの建築・不動産関連の資格を保有している。
 2014年には、週刊住宅新聞社から『プロが教える 資産価値を上げる住まいのメンテナンス』を発売し、翌年の「日本図書館協会選定図書」に選ばれる。
 また、2020年に一級建築士ユーチューバーとして「住宅専門チャンネル YouTube不動産」を開設し、建築や不動産、土地などについて様々なノウハウを伝えている。
公式サイト:https://innami.info/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCu5pac3VmabJ-OvFiPxlzIA



会社概要

商号:株式会社南勝(なんしょう)
所在地:大阪府大阪市淀川区西中島5-11-9 新大阪中里ビル
代表者:代表取締役 印南 和行(いんなみ かずゆき)
設立:2011年
事業内容:不動産業務支援他
電話番号:0800-600-0707(通話料無料)
連絡先:info@nansho-group.co.jp
URL:https://www.nansho.jp/

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