長期滞在型物件をポートフォリオ総額の17%を拡大し、収益の安定性を高める
アスコット・レジデンス・トラスト(ART)は、日本で4つの賃貸住宅と最初の学生マンションを取得することに合意しました。5物件は、2社の第三者からの取得です。ARTの2021年度の1株当たりの分配金は約1.7%増加する見込みです。5物件はターンキーベースで取得し、2022年第一四半期から2023年第2四半期の間に取引が完了する見込みです。[1][2]
[1] 2021年度の「ステープルド・セキュリティ1件当たりの分配金」(試算値)に基づく。プロフォーマは、(1)2021年1月1日に買収が完了し、ARTが2021年12月31日まで保有・運営され、(2)買収が負債により100%資金調達されると仮定した場合の2021年12月31日に終了する会計年度のARTの監査済み財務諸表に基づいている
[2] 純営業収益
賃貸住宅4物件と学生マンションを取得することで、同社の長期滞在型物件はポートフォリオ価値全体の17%に増加します。ARTは中長期目標である長期滞在型物件の割合25~30%の達成に向けて順調に進んでおり、ARTのポートフォリオの柔軟性を強化しています。
賃貸住宅は、近畿地方の中心地である大阪市の中心部に3物件、九州地方の中心地である福岡市に1物件が所在します。大阪の学生マンションは、近畿大学の東大阪キャンパスの南門から徒歩2分の場所に位置しています。近畿大学には3万人以上の学生が在学しています。
Ascott Residence Trust Management LimitedおよびAscott Business Trust Management Pte. Ltd. の最高経営責任者(CEO)であるベー・シュウ・キムは「ARTは、収益の安定性を高めるために、長期滞在型ポートフォリオの構築を続けている」と語りました。「物件取得後の日本のARTの長期滞在型物件19物件の粗利寄与率は、2021年度の10%から13%に上昇する見込みです。5物件はフォワード・コミットメントで取得しているため、開発リスクはありません。私たちは、株主に持続可能で長期的な価値を提供することに引き続き取り組んでいます。さらに4つの賃貸住宅が加わることで、当社のポートフォリオ全体の柔軟性は高まるでしょう。ARTの日本国内既存賃貸住宅物件はCOVID-19にもかかわらず、2021年に95%を超える高い稼働率を実現しています。2021年6月に取得した札幌の賃貸住宅3物件は、平均NOI利回りが約4.9%と、想定より高く稼働しています。新規賃貸住宅4物件も堅調に推移すると見込んでいます。学生マンションは、米国で8カ所の学生マンションという当社の質の高いポートフォリオに加えて、学生人口が多く、高い評価を得ている大学の近くに位置し、競合する供給も限られています。」ベー氏は、国内最大手の学生マンションオペレーターとマスターリース契約を結んでおり、ARTの安定した収入に寄与すると付け加えました。[3][4]
[3]年換算純営業利益ベース
[4] 賃貸住宅3物件はシティコート北1条、ビッグパレス南5条、アルファスクエア北15条
ARTの大阪における賃貸住宅ポートフォリオの拡大
大阪にて賃貸住宅3物件の取得により、ARTの大阪での存在感を高めることを期待しています。大阪府は、人口880万人を有する日本第3位の県です。2017年以降、人口は順調に増加し、純移住が続いています。ARTの取得が行われる大阪都心部では、同市の雇用の拡大を追い風に、2020年から2030年にかけて2桁近い人口増加が見込まれています。大阪の賃料水準は、前向きな需給動向を踏まえ、2009年以降上昇傾向にあり、特にCOVID-19以降の経済活動の全面再開に伴い、上昇傾向が続くと予想されています。[5][6]
[5] Savills、地域住宅市場-日本、2021年3月
[6] 三井住友トラスト基礎研究所
賃貸住宅3物件は、弁天町、中津、鷺洲に所在しており、それぞれ120戸、70戸、108戸の1K構成となっています。
3物件は、大阪の公共交通機関、商業地域から徒歩圏内にあり、 弁天町の物件はJR弁天町駅まで徒歩約11分、大阪ベイタワーまで徒歩5分です。また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンまで車で約15分、大阪築港まで車で20分の距離となっています。
「(仮称)港区弁天町プロジェクト」
中津の物件は大阪メトロ中津駅まで徒歩6分、大阪市の中心地区(CBD)まで徒歩15分の距離です。
「(仮称)北区中津プロジェクト」
鷺洲の物件は、JR福島駅まで徒歩約11分で、JR福島駅は大阪市の主要駅である大阪駅やビジネスの中心地から1駅離れています。 福島の地下鉄駅の周りには、商業施設や小売店舗があります。
「(仮称)福島区鷺洲プロジェクト」
学生マンション
本物件は、国内の主要学生マンションオペレーターにと賃貸借契約を締結しています。1Kの部屋112戸構成となっています。近鉄線長瀬駅から徒歩15分の距離となっています。
本物件は近畿大学から徒歩2分距離であり、近畿大学は、大阪府ランキング第2位の私立大学であり、世界大学ランキングの上位5%に位置づけられています。近畿大学は1925年に設立され、日本で4番目に在籍数が高く、大阪府で最も在籍数が高い日本有数の大学です。日本では、大学生の95%が国内の学生であり、女子学生の比率も高まっている中、学生の住居施設の確保・学生マンションオペレーターの運営の良さが需要を牽引しています。[7]
[7]Times Higher Education - 日本大学ランキング2021と近大大学ウェブサイト。
ARTの福岡における賃貸住宅ポートフォリオの拡大
福岡県福岡市博多区の賃貸住宅においては、1Kおよび1LDKタイプで合計247戸となっています。福岡市の賃貸住宅は、2011年から2020年にかけて市内の賃料が連続的に上昇し、堅調に推移すると見込まれています。供給においても、今後数年間は低水準にとどまると予想されています。福岡は、総人口160万人を有する日本で最も急速に成長している政令指定都市の一つです。[8]
[8]三井住友トラスト基礎研究所
敷地からは、徒歩8分で博多港に訪れることができます。最寄りのバス停は建物から徒歩1分、最寄りの地下鉄駅は徒歩11分で、市内の天神の商業地域や博多のビジネス中心街へのアクセスが良好です。周辺にはショッピングモールや大学病院があり、福岡空港にも20分程度でアクセスできます。
ARTの日本におけるポートフォリオ
5件の取得により、ARTは全国19の賃貸住宅・学生マンションを合わせて2,500戸を保有しています。東京、福岡、広島、大阪、札幌の5つの都市に戦略的に配置されています。また、ARTは、東京、京都、大阪の8つのサービス付きレジデンスとホテルの2,600戸以上を保有しています。
■Ascott Residence Trustについて
Ascott Residence Trust (ART/アスコット・レジデンス・トラスト) は、2020年12月31日現在、資産価値72億シンガポールドルのアジア太平洋最大のホスピタリティ・トラストです。ARTは2006年3月にシンガポール・エクスチェンジ・セキュリティーズ・トレーディング・リミテッド(SGX-ST)に上場し、主に、世界各国のサービスレジデンス、賃貸住宅、学生マンション、その他ホスピタリティアセット等の収益性の高い不動産への投資を目的としています。ARTは、FTSE EPRA Nareit Global Real Estate Index Series (Global Developed Index) の構成銘柄です。
ARTのグローバルポートフォリオは、2021年3月31日現在、アジア太平洋、ヨーロッパ、アメリカの15カ国38都市に16,000戸以上86物件で構成されています。
ARTの施設は主にAscott The Residence(アスコット ザ レジデンス)、Somerset(サマセット)、Quest(クエスト)、Citadines(シタディーン)ブランドで運営されています。主な拠点は、バルセロナ、ベルリン、ブリュッセル、ハノイ、ホーチミン、ジャカルタ、クアラルンプール、ロンドン、マニラ、メルボルン、ミュンヘン、ニューヨーク、パリ、パース、ソウル、シンガポール、シドニー、東京などの主要なゲートウェイ都市です。
ARTは、Ascott Real Estate Investment Trust (Ascott Reit) とAscott Business Trust (Ascott BT) で構成されるステープル方式のグループです。ARTは、Ascott Residence Trust Management Limited (Ascott Reitのマネージャーとして) とAscott Business Trust Management Pte. Ltd. によって運用されており、これらはアジア最大級の総合不動産グループでシンガポール株式市場に上場しているCapitaLand Investment Limitedの完全子会社です。詳細は
https://www.ascottresidencetrust.com/ をご覧ください。
キャピタランド・インベストメント・リミテッドについて(www.capitalandinvest.com)
シンガポールに本社を置き、上場しているキャピタランド・インベストメント・リミテッド(CLI)は、アジアに広範囲な拠点を置く世界的な不動産投資運用会社(REIM)です。2021年12月31日現在、CLIはアジア・パシフィック、ヨーロッパ、アメリカにおいて29の私募ファンド、6つの上場不動産投資信託およびビジネストラストを通じて、FUMベースで約862億シンガポールドル、開発中のプロジェクトも含めた広義のAUMベースで約1,229億シンガポールドルの不動産を運用しています。アセットクラスでは複合開発、リテール、オフィス、宿泊施設のほかビジネスパーク、物流施設、データセンターといったニューエコノミーの分野をもカバーしています。
CLIはその投資・運用能力を最大限活用することで、FUMおよび運用報酬の拡大を目指しています。キャピタランド・グループにおける上場投資運用事業部門であるCLIは、グループの開発事業部門であるキャピタランド・デベロップメントの開発機能をパイプラインとして活用することが可能であり、このキャピタランド・エコシステムの一員であることが他の不動産投資運用会社との差別化を実現しています。
キャピタランド・グループの一員であるCLIは、サステナビリティをビジネス活動の核に据え、責任ある不動産企業として、長期的な視点に立った経済的価値をステークホルダーに提供するとともに、事業を展開するコミュニティの環境的・社会的福祉に貢献します。
重要事項
本リリースには、将来の見通しに関する記述が含まれている可能性があります。実際の将来の業績、結果および成果は、多くのリスク、不確実性および仮定の結果として、見通しに関する記述に示されたものと大幅に異なるものとなる可能性があります。これらの要因の代表的な例としては、(限定されるものではありませんが)一般的な業界および経済情勢、金利動向、資本コストおよび資本の利用可能性、不動産の利用可能性、他の開発または会社との競争、顧客の需要の変化、期待される稼働率の水準の変化、不動産賃貸収入、回収金の請求、営業費用の変化(従業員賃金、福利厚生費、研修費、不動産運営費を含む)、政府および公共政策の変更、将来の事業を支えるために必要な金額および条件における資金調達の継続的な利用可能性などが挙げられます。
なお、これらの将来の見通しに関する記述は、将来の事象に関する現在の経営者の見解に基づいたものであり、このような記述に過度に依拠されないようお願いいたします。本リリースに含まれる情報または意見の公平性、正確性、完全性または真正性に関して、明示または黙示を問わず、いかなる表明または保証も行われておらず、いかなる信用も置かれるべきではありません。Ascott Residence Trust Management LimitedおよびAscott Business Trust Management Pte Ltd.(「マネージャー」)ならびにその関連会社、アドバイザーまたは代表者は、本リリースまたはその内容の使用、依拠もしくは配布からまたはその他本リリースに関連して発生するあらゆる損失について、かつ直接的・間接的に生じたかその他発生の態様にかかわらず、(過失その他を問わず)およそ何らの責任も負いません。
アスコット・レジデンス・トラスト(以下、「ART」)の過去の実績は、将来の実績を示すものではありません。ARTのステープル証券(「ステープル証券」)のシンガポール証券取引所(「SGX-ST」)における上場は、ステープル証券の流動性市場を保証するものではありません。ステープル証券の価値とそこから得られる収入は、上昇する可能性も下落する可能性もございます。ステープル証券は、マネージャーまたはその関連会社の債務ではなく、それらへの預金でも、それらによる保証がなされているものでもありません。ステープル証券への投資は、投資元本の損失の可能性を含む投資リスクがございます。ステープル証券がSGX-STに上場されている間、投資家はマネージャーに対してステープル証券の償還または買取りを要求する権利を有しておりません。ステープル証券の保有者においては、SGX-STでの取引を通じてのみステープル証券を取引できることが意図されています。
本リリースは、あくまで情報提供を目的としたものであり、ステープル証券の取得、購入または申込みを招聘・勧誘するものではありません。
発行
アスコット・レジデンス・トラスト・マネジメント・リミテッド
アスコット・ビジネス・トラスト・マネジメント社
168 ロビンソンロード、#30-01 キャピタルタワー、シンガポール 068912
電話: (65) 6713 2888ファックス: (65) 6713 2121
ホームページ:
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