【6/25 住宅デー】中古住宅はリフォーム前を狙え!建築のプロが本音でアンケートに回答したら驚きの結果に

株式会社ゆうネット

2022年6月25日 1時40分

リフォームの参考書『リフォームの青本・外壁塗装の赤本』を発行する「優良工事店ネットワーク」(福岡市)は「6月25日住宅デー」にちなんで全国の建築士や職人に「中古住宅」に関するアンケートを実施しました。

【調査結果】
●建築のプロも中古住宅の購入には「賛成」
●中古住宅購入時のポイントは「築年数」「雨漏りの有無」「構造・工法」
●絶対に購入しないほうがよい中古住宅は「雨漏り」「シロアリ被害」
●中古住宅を買うなら「リフォーム前」の住宅が良いと8割が回答

提携している全国の優良な工事店の建築士や職人129人へ、「中古住宅」に関するアンケートを行った結果を発表します。



■背景
6月25日は「住宅デー」。スペインの建築家「アントニ・ガウディ」の誕生日にちなんで1978年に全国建設労働組合総連合によって制定されました。

家の建築やリフォームなどを行う職人さんの仕事や技能を知って欲しいという思いを込めて制定された日です。

●コロナ禍で高まった中古住宅の需要
2020年以降、様々な産業が新型コロナウィルスによる影響を受けていますが、消費者の生活様式もまた大きく変化しています。

多くの企業がリモートワークを導入し、出社せずに自宅で仕事をする人が増加。それに伴い「住宅選択の変化」が起こりました。生活の大半を自宅で過ごすようになって「通勤時間」よりも「居住性」を優先するようになったのです。

例えば都内では、人気の23区だけでなく郊外の戸建て住宅の需要が伸びています。

しかし、建築資材の不足(ウッドショック)による材料費高騰などにより、新築戸建て住宅の建築費も高騰しています。そのため、すでに建っている中古住宅に注目が集まりました。

●活況な中古戸建て住宅の落とし穴・・・?
家を買うなら少しでも綺麗な物件をと考える人は少なくないでしょう。

しかし中古住宅選びにとってその考えは要注意。なぜなら一見綺麗に見えてもグレードの低い素材が使われていたり、重大な欠陥が見つかったりする可能性があるからです。

今回は建築のプロである建築士や職人に「中古住宅」に関するアンケートを実施しました。その調査結果を発表します。

■建築のプロも中古住宅の購入には「賛成」




Q1:建築のプロとして中古住宅の購入には賛成ですか?
約8割が中古住宅の購入は「賛成」だと回答。

「建築資材の値上がりで新築住宅の価格が上がっているため」「リフォームをしても新築より金額が抑えられる」など価格を理由にあげる人が多くみられました。中には「安い新築を購入すると長く持たないため、中古住宅を購入したほうが失敗しにくい。」という意見まで。

また「(建つまでわからない)家の問題点が見えるので新築よりも失敗しにくい」という意見もありました。その他に「リフォームをすれば長く使えるので、良質な建物は残したい」という職人らしい意見も。

一方「反対」と回答した人の理由は、「上部だけ綺麗にして、中身に問題のある中古住宅もあるから。」「耐震性や断熱性の基準が昔と変わっているため不安」という意見がありました。外観や内装だけではわからない欠陥があり、住み始めて数年でトラブルが起きるケースもあるようです。

賛成と回答した中にも「購入には賛成だが、定期的なメンテナンスをしていることが必須条件である」という意見もいくつかありました。大切に使われてきた中古物件であれば、購入するメリットは多いようです。

■中古住宅購入時のポイントは「築年数」「雨漏りの有無」「構造・工法」




Q2:中古住宅を購入する場合「ココは気になる」という点はどこですか?(最大3つまで選択可)
「築年数」「雨漏りの有無」が気になると回答した人は過半数を越え、「構造・工法」と回答した人は半数弱。

「築年数」は「住宅には耐用年数があるため、あまりにも築年数が古いとリフォームでは対応できず、建て替えになってしまう。」という意見が複数ありました。せっかく中古住宅を購入したのに、建て替えになってしまっては意味がありません。

「雨漏りの有無」については、「雨漏りは木材の腐食からシロアリなどの原因にもなる。」「雨漏りの理由は致命的な欠陥の場合もあり、修理が難しいから」といった意見がありました。雨漏りの修理歴があるかないか等も重要なポイントになってくるようです。

「工法・構造」については、「内装はリフォームで変えることもできるが、構造などは変えられないため」といった意見が目立ちました。工法・構造によっては内装のリフォームに制限がでる可能性もあるため、リフォームしても理想の家にならないこともあるのでしょう。

「立地」を重視している人も多く「線路沿いや沿岸地域などは、メンテナンス費用が余計にかかる」という意見も目立ちました。線路沿いは通過時の振動や潮風による塩害などで一般的な住宅と比べて劣化が早いようです。

中古住宅とはいえ、ほとんどの人にとって家の購入は人生で一番の買い物です。長く住み続けるためにも、これらのポイントは事前に確認しておいたほうが良いでしょう。

■絶対に購入しないほうがよい住宅は「雨漏り」「シロアリ被害」





Q3:絶対に購入しないほうが良い中古住宅の特徴はありますか?
「ある」と回答した人は約7割。多くの建築士や職人が絶対買わないほうがいい中古住宅には「特徴」があると回答しています。その理由の多くは「雨漏り」や「シロアリ被害」があった家でした。

先述したように、中古住宅購入時に気になる箇所として「雨漏りの有無」と回答した人が多かったことからも、「雨漏り」する家の購入は控えたほうがいいのかも知れません。

そのほかには「15年以上経っているのにメンテナンスを一度もしていない家」など、メンテナンスが行われていない家は購入しないほうがいいという意見も複数ありました。

メンテナンスが一切されていない安い住宅を購入するよりも、多少高くともしっかりとメンテナンスされている家を購入したほうが最終的には得をするということでしょう。

不動産会社が中古住宅の売買を仲介する際は、「ホームインスペクション(住宅診断)」の説明と斡旋が義務化されています。ホームインスペクションとは、専門知識を持ったプロの検査員が住宅の破損やひび割れ、雨漏りしないか等の劣化状況を確認するものです。

ホームインスペクションをするかしないかは購入者の判断に委ねられますが、住宅に欠陥があるかないかなどは一般の人が判断するのは難しいため、プロの目で見極めてもらったほうが安心だと言えるでしょう。

■中古住宅を買うなら「リフォーム前」の住宅が良いと8割が回答





Q4:中古住宅を買うならリフォーム前と後、どちらが良いですか?
「リフォーム前」の住宅を購入した方が良いと回答した人は8割強と、かなり意見が偏りました。

「リフォーム前のほうが安く買える」といった価格に関する理由のほかにも、「自分好みにリフォームしたいから」という意見も多くありました。

また「リフォーム前の状態が見えないから」といった意見もあり、「住宅を高く売るためだけのリフォームは最低限以下のことが多い」や「一見綺麗に見えてもグレードの低い素材や仕様になっていることもある」などの意見も。

見た目の綺麗さだけで判断してはいけないのが、中古住宅購入時のセオリーなのでしょう。

一方で「リフォーム後」がいいと回答した人の中には「綺麗なほうが購買意欲をそそられる」や「すぐに快適な状態で住むことができる」などの意見がありました。

■調査結果まとめ
今回の調査では、中古住宅はリフォーム前提で購入を考える建築士や職人が多いことがわかりました。安く購入し、適切なリフォームやメンテナンスを行い家を長持ちさせること、これが中古住宅の理想の買い方なのかもしれません。

「安いから」「綺麗だから」といった表面的な情報だけでなく、どの物件が自分にとって一番理想なのかロングスパンで考えることが重要です。

【調査概要】
●調査期間 :2022年6月
●調査機関 :自社調査
●調査対象 :自社と提携している工事店の建築士や職人
●有効回答数:129 名
●調査方法 :インターネット調査

■株式会社ゆうネットについて
株式会社ゆうネットが運営する「優良工事店ネットワーク」は「口コミ評価の高い工事店だけ」を無料で紹介するサービスを行っています。
「手抜き工事をされた」「ぼったくられた」など、リフォームをめぐるトラブルは後を絶たないのが実情です。
ゆうネットでは、第三者機関として保証制度やトラブル仲裁制度を設けるなど、リフォームの環境改善をするための活動を行っています。
リフォームで最も重要な「必要最低限の知識」を得ることができる無料参考書も配布中です。
https://ykn.jp/gb_set/

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