“借りて住みたい街” 1位は、3年連続「本厚木(神奈川県)」 “買って住みたい街” 1位は、4年連続「勝どき(東京都)」
事業を通して社会課題解決に取り組む、株式会社LIFULL(ライフル)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井上高志、東証プライム:2120)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は、2022年における実際の問合せ数からユーザーの「本気」で住みたい街を算出した、住まい探しの「いま」が分かるランキング「2023年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング(首都圏版)」を発表します。
「2023年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング」特設サイト
https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/LIFULL HOME'S総研/中山登志朗の解説動画(首都圏版)
https://youtu.be/Ok7wG790pGo首都圏版「借りて住みたい街」ランキング(URL:
https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/shutoken/)
・3年連続「本厚木」が1位独占!「都心から郊外へ」という動きがさらに強まる
・中間発表で1位を獲得した「大宮」は、0.8ポイント差で「本厚木」に抜かれて今年も2位
・都心の人気も徐々に回復傾向。相対的に賃料が安価なエリアに注目が集まる
■2021年以降続いている「都心から郊外へ」の動きが継続
コロナ禍で順位を伸ばした神奈川県の「本厚木」が今回も1位を維持し、3年連続トップに輝きました。利便性やコストのバランスが取れた郊外エリアの人気は確立しており、「本厚木」の人気は本物といえます。TOP10には、「大宮(2位→2位)」や「八王子(4位→3位)」、「柏(3位→4位)」、「三鷹(7位→5位)」など、準近郊・郊外の駅で多くが占められており、昨年よりもさらに賃貸ニーズが郊外化していることが明らかです。
東京都の移動人口は、2021年に引き続き2022年も「転出超過」の月が多く、周辺3県は対照的に「転入超過」となっています。テレワークが定着したことや、消費者物価も上昇していることからも、「都心から郊外へ」という動きは当面続くものと考えられます。
<上位にランクインしている準近郊・郊外エリアの駅の共通点>
1. 都心方面に鉄道の乗り換えなしでダイレクトアクセスが可能
2. 郊外ならではの手頃な家賃相場
3. 落ち着いた居住環境・集権環境
4. 駅勢圏(駅周辺の繁華性が高いエリア)が比較的広く、都心・近郊の街と大きく変わらない生活利便性
■都心・近郊のニーズは「徐々に回復」傾向。相対的に賃料が安価なエリアに注目
一方、都心周辺では「葛西(6位→6位)」や「池袋(12位→12位)」、「荻窪(14位→15位)」、「三軒茶屋(21位→16位)」が上位に留まっており、Withコロナに慣れたいま、人気も徐々に回復傾向にあるといえます。TOP30には「北千住(15位→20位)」や「高円寺(18位→21位)」、「新小岩(19位→24位)」、2023年1月に発表した「住みやすさのわりに家賃が安い駅ランキング2023(一人暮らし×都心通勤・通学編)」で1位を獲得した「亀有(29位→26位)」がランクインするなど、相対的に賃料が安価なエリアが注目されています。
■次にくる街はどこだ!「急上昇ランキング」1位は43ランクアップの「笹塚」
ランキングTOP100に入った駅のうち、前回から順位を上げた駅をランクアップの大きい順に並べ、その特徴を探る「急上昇ランキング」。交通利便性とのバランスに加え、円安やサプライチェーンの逼迫による消費者物価高騰の影響で、利便性の割に賃料相場が比較的安価なエリアが、急激にランクアップしています。
記事URL:
https://www.homes.co.jp/cont/data/data_00136/<1位>「笹塚(43ランクアップ/114位→71位)」
京王線・京王新線が乗り入れており、約5分で新宿まで行くことのできる高い交通利便性から、都心方面に僅かに戻り始めた賃貸ニーズの受け皿となっていると考えられます。
<2位>「所沢(40ランクアップ/94位→54位)」
ワンルームマンションだけでなく一戸建て賃貸も豊富で、若い単身者からファミリー需要まで様々なニーズに対応可能なエリアです。また、乗り換えなしで「新宿」や「池袋」へアクセス可能な交通利便性は、コロナ禍でのテレワークを前提とした賃貸ニーズに合致しており、今後もランキングが上昇する可能性があります。
<3位>「町屋(35ランクアップ/121位→86位)」
賃貸物件が多く、賃料相場も都内では安価なエリアとして知られており、消費者物価が高騰している時期には賃貸ニーズが強まる傾向があります。
首都圏版「買って住みたい街ランキング」(URL:
https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/shutoken/)
・4年連続「勝どき」が1位独占! 東京五輪のレガシーだけでなく、広さや間取りが豊富なことも人気に
・久しくなかった大規模な物件開発で「半蔵門」「麻布十番」など200位以上も順位を上げる駅が登場
・都心と比較して割安感がある、神奈川県の湘南エリア「平塚」「茅ケ崎」が上位に
■大規模な物件開発が大きく影響し、50~200位以上も順位を上げる駅が登場
2020年から注目を集め続ける「勝どき」が4年連続の1位に輝きました。東京五輪が終了してからも、販売される物件のグレードや価格、広さ、販売動向などが、物件購入を検討している人の関心事となっています。都心にありながら広いことも評価され、幅広い層から支持を受けていることが主な要因です。
他にも「田町(61位→5位)」や「半蔵門(240位→11位)」、「浜松町(188位→25位)」、「麻布十番(338位→28位)」「駒込(117位→31位)」などは、いずれも久しくなかった新たな大規模な物件開発に関連したものであり、エリアというよりは物件自体に対する注目度の高さが反映した結果となっています。一方、前回上位だった「白金高輪(2位→12位)」や「東中野(9位→22位)」は、物件開発の終了によって順位を下げています。
■神奈川県の人気エリア「横浜」「平塚」「茅ケ崎」が揃って上位に登場
神奈川県の人気エリアである「横浜(3位→2位)」や「平塚(5位→3位)」、「茅ケ崎(20位→4位)」が揃って上位に登場したのが今回の大きな変化です。「横浜」は上位の常連ですが、2022年は新たな物件開発に関連して、湘南エリアの「平塚」「茅ケ崎」も上位にランクインしました。都心の新築タワーマンションが1億円を上回る価格帯で販売されるようになったのに対して、湘南エリアでは比較的手の届きやすい価格帯で販売されていることも大きな要因です。ウッドショックやアイアンショックに代表される資材価格やエネルギー価格の高騰は、新築住宅の価格を引き上げており、比較的に安価な準近郊・郊外での住まい探しが今後も増えることが予想されます。
■次にくる街はどこだ!「急上昇ランキング」1位は1119ランクアップの「神保町」
ランキングTOP100に入った駅のうち、前年から順位を上げた駅をランクアップの大きい順に並べ、その特徴を探る「急上昇ランキング」。「買って住みたい」の急上昇TOP10は全て都内、それも都心に位置する駅ばかりでした。コロナ禍で需要が落ち込んだとされる都内の各駅も、周辺で開発プロジェクトが始まったことで話題性が高まり、ランクアップに繋がっています。都心・近郊の潜在的な需要は依然として高いと言えます。
記事URL:
https://www.homes.co.jp/cont/data/data_00135/<1位>「神保町(1119ランクアップ/1210位→91位)」
最もランクアップしたのは、本とカレーの街「神保町」です。約10年ぶりに神保町を最寄りとする新築マンションが2棟分譲されたことによるもので、これまで住宅地としてはイメージのなかった神保町に「マンションが建つ!?」という意外性が話題となりました。
<2位>「御茶ノ水(455ランクアップ/493位→38位)」
こちらも「神保町」同様に、駅周辺や文京区湯島でのマンション開発が急上昇の要因です。
<3位>「西新宿五丁目(445ランクアップ/527位→82位)」
駅近くで約2.4haもの大規模再開発が継続しており、35階建てのタワーマンションが分譲予定で大きな関心を集めています。
他エリアの「LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング」
「LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング」は、首都圏版(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)、近畿圏版(大阪府、京都府、兵庫県)、中部圏版(愛知県、岐阜県、三重県)、九州圏版(福岡県)の4エリアで発表しています。首都圏版以外の3エリアの詳細は、下記URLからご確認ください。
<近畿圏版> 2023年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング
https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/kinki/<中部圏版> 2023年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング
https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/chubu/<九州圏版> 2023年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング
https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/kyushu/分析:LIFULL HOME'S総研 副所長/チーフアナリスト 中山登志朗(なかやまとしあき)
出版社を経て、1998年から不動産調査会社にて不動産マーケット分析、知見提供業務を担当。2014年9月にHOME'S総研副所長に就任。
不動産市況分析の専門家としてテレビ、新聞、雑誌、ウェブサイトなどメディアへのコメント提供、寄稿、出演を行うほか、年間多数の不動産市況セミナーで講演。国土交通省、経済産業省、東京都ほかの審議会委員などを歴任。(一社)安心ストック住宅推進協会理事。
調査概要
期間:2022年1月1日 ~ 2022年12月31日
対象:LIFULL HOME'Sユーザー
┗首都圏版(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)
┗近畿圏版(大阪府、京都府、兵庫県)
┗中部圏版(愛知県、岐阜県、三重県)
┗九州圏版(福岡県)
集計:LIFULL HOME'Sに掲載された 賃貸物件・購入物件のうち、実際の問合せ数を駅別に集計
分析:LIFULL HOME'S 総研
グラフ概要
指数:ランキング1位の問合せ件数を100とした時の、問合せ件数の比率
平均家賃(借りて):50平方メートル 以下で問合せのあった賃貸物件の平均家賃
平均価格(買って):30平方メートル ~70平方メートル で問合せのあった中古マンションの平均価格(千円以下は切り捨て)、掲載件数が一定に達しなかったものは「―」表示
LIFULL HOME'S について(URL:
https://www.homes.co.jp/)
LIFULL HOME'Sは、「叶えたい!が見えてくる。」をコンセプトに掲げる不動産・住宅情報サービスです。賃貸、一戸建て・マンションの購入、注文住宅から住まいの売却まで。物件や住まい探しに役立つ情報を、一人ひとりに寄り添い最適な形で提供することで、本当に叶えたい希望に気づき、新たな暮らしの可能性を広げるお手伝いをします。
株式会社LIFULLについて (東証プライム:2120、URL:
https://lifull.com/)
LIFULLは「あらゆるLIFEを、FULLに。」をコーポレートメッセージに掲げ、個人が抱える課題から、その先にある世の中の課題まで、安心と喜びをさまたげる社会課題を、事業を通して解決していくことを目指すソーシャルエンタープライズです。現在はグループとして世界63ヶ国でサービスを提供しており、主要サービスである不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」をはじめ、空き家の再生を軸とした「LIFULL 地方創生」、シニアの暮らしに寄り添う「LIFULL 介護」など、この世界の一人ひとりの暮らし・人生が安心と喜びで満たされる社会の実現を目指し、さまざまな領域に事業拡大しています。
企業プレスリリース詳細へPR TIMESトップへ