5月10日は「地質の日」。日本各地の岩石の顕微鏡写真を約700倍にスケールアップして壁紙に。産総研-地質標本館の技術提供により実現

野原ホールディングス

2023年4月25日 12時47分

壁紙ブランド「WhO(フー)」

東京の小笠原諸島に位置する海底火山の噴火によってできた新しい島の貴重な試料や、世界遺産の富士山、約3億年前にできた岩石など、13種類のデザインを展開。5月10日(水)「地質の日」に合わせて、地質標本館へ一部展示も。



インテリア内装材・壁紙ブランド「WhO(フー)」(野原ホールディングス株式会社 本社:東京都新宿区 代表取締役社長:野原弘輔)は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)の技術コンサルティングを活用した岩石の顕微鏡写真を用いた壁紙「Geomicro(ジオミクロ)」を展開。5月10日(水)「地質の日」に合わせて、5月末まで産総研の地質標本館へも本商品を一部展示しています。


「GeoMicro」について




地質標本館の所有する岩石の顕微鏡写真を700倍以上にスケールアップ。全国各地の岩石を用いた13点を壁紙として商品展開しています。通常地質研究の範囲に限られていた世界をそのままに、インテリアとして表現できるサイズまで拡大することで、岩石の新たな魅力の発見に繋がることを願っています。また、岩石薄片が創り出す自然のデザインから、地球の歴史に思いを馳せたり、顕微鏡写真の美しさを感じ取っていただきたいという思いで商品化しました。
▼Geomicro(ジオミクロ)の商品一覧はこちらhttps://whohw.jp/series/collaboration/aist/

日本各地の岩石とさまざまな岩石種がラインナップ




地質標本館の所有する試料の中から、岩石の分類上様々な種類を取り上げ、岩石自体の稀少性やデザイン化する上での見栄えも意識しながら、最終的に13点まで抜粋。中でも「玄武岩 - 西之島火山」(日本地図上、11)は、東京の小笠原諸島に位置する海底火山の噴火によってできた比較的新しい島の試料で、限られたメンバーが採取できる貴重なものになります。
ほか、山口県美祢市で取れた「フズリナ石灰岩」(日本地図上、9)は、約3億年前に生きていた有孔虫「フズリナ」が化石として含まれています。ラグビーボールのような形をしていたフズリナの断面が文様のようにも見え、独特なパターンを作り上げています。




厚さ0.03mmの岩石薄片を顕微鏡で覗いた世界が壁紙になるまで




岩石薄片は、主に地質研究や調査のための試料として使われます。岩石を高度な技術で厚さ0.03mmまで研磨し、それを顕微鏡で覗くことで、自然物でありながら個性的で独特な意匠を捉えることができます。 また、1つの顕微鏡写真を24分割して撮影し、繋ぎ合わせることで、壁紙のサイズまでスケールアップしても高解像度な表現を実現しました。
[画像7: https://prtimes.jp/i/19866/178/resize/55f4c18c6e6da6b5f33c42f9f0d4231c.gif ]

デザインは全て顕微鏡で見たままの世界を再現していますが、一つ一つの写真を繋ぎ合わせる作業は非常に労力のかかるもので、今回産総研の技術コンサルティングという技術提供のためのサービスを活用してから撮影~制作と、商品化まで約1年を要したプロジェクトとなりました。



住宅、オフィス、店舗などさまざまな空間にて採用




2023年1月17日に「Geomicro(ジオミクロ)」をリリース後、飲食店や住宅にて採用いただき、現在オフィスでの施工も進んでいます。写真でも使用されている「ダンかんらん岩」は見栄えの華やかさから引き合いが多いですが、石目としてインテリアに取り入れやすい「安山岩」も問い合せの多い商品となっています。


5月10日「地質の日」に合わせて、5月末まで地質標本館にて実寸の壁紙を展示しています




2023年5月31日(水)までの期間、茨城県つくば市の地質標本館1階エントランス横の廊下部分にて、ラインナップの一部を実寸サイズで展示しています。 今でも火山活動が活発な東京小笠原諸島に位置する西之島や、世界遺産に登録された富士山の岩石デザインもご覧いただけます。



「地質の日」の由来


”明治9年(1876年)5月10日に日本で初めて広域的な地質図として「日本蝦夷地質要略之図(にほんえぞちしつようりゃくのず)」(200万分の1)が作成されたこと、明治11年(1878年)5月10日に地質の調査を扱う組織(内務省地理局地質課)が定められたことに由来して、平成19年(2007年)に「地質の日」が制定され、「地質の日」事業推進委員会(委員長:平田大二 神奈川県立生命の星・地球博物館館長、事務局:産業技術総合研究所)が中心となって「地質の日」を広めています。”

毎年5月10日を中心に「地質の日」を記念し、産総研をはじめさまざまな研究機関でイベントを開催しています。
[引用元:https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210430009/20210430009.html(経済産業省)]

「地質標本館」について




地質標本館は、地質調査総合センター(GSJ:旧 地質調査所)が行ってきた「地質の調査」の研究成果を、社会に発信・普及するための施設として1980年に当時の地質調査所に開館しました。地質を専門とする展示施設としては日本最大の規模と内容を誇ります。 地質標本館では、地質の調査で得られた140年にわたるGSJの研究成果を、最新の地球科学情報とともに日本の地質、地下資源、海洋の地質、地球環境、火山と地熱、地震と活断層などのテーマごとにまとめて展示しています。

「産総研」について


日本最大級の公的研究機関として日本の産業や社会に役立つ技術の創出とその実用化や、革新的な技術シーズを事業化に繋げるための「橋渡し」「社会実装」機能に注力しています。 全国11か所の研究拠点で約2300名の研究者がイノベーションを巡る環境の変化やそれらを踏まえて策定された国家戦略等に基づき、ナショナルイノベーションシステムの中核的、先駆的な立場で研究開発を行っています。

「WhO(フー)」について




「WhO(フー)」は、より美しく、より愛され、より良い空間を目指し、新しい表現を模索する人のための壁紙ブランドです。2015年7月に、家具・空間・プロダクト・グラフィックのデザインから食、アートにわたってさまざまなクリエイティブ活動を展開する「graf」プロデュースのもと、壁紙ブランド「WhO」を立ち上げました。 海外ではすでにトレンドとなっている感性豊かで多様な壁紙デザイン。「WhO」は、日本における壁紙の可能性を広げながら、日本の住まいや空間に適した、日本人の感性にあうデザインの壁紙を提供しています。2016年にはグッドデザイン賞を受賞。現在では2,500点を超える個性的で表情豊かなラインナップを揃えます。 今後さらに拡大するであろう日本のリフォーム・リノベーション市場や、装飾ビジュアル化が進む宿泊施設、店舗・不動産物件などにおいて、より特徴的で美しく空間を彩るデザイン性の高い壁紙に対するニーズに応えます。 また、WhOの製品ではインクジェットプリントでの制作を手法として取り入れています。近年注目されるSDGsへの取り組みとして、VOCや有害大気汚染物質を含まない、人や環境に優しい次世代インクを使用。完全受注生産方式とカタログの廃止により、過剰在庫、過剰生産を行わないサスティナブルなビジネスモデルを展開しています。https://whohw.jp/

「野原ホールディングス株式会社」について




野原ホールディングスを中心とする野原グループは、建設業界を中心に建材や鉄鋼関連、セメントなどの資材販売、道路交通標識などの販売・施工を通して事業を拡大してまいりました。私たちは、2020年8月より掲げる新ミッション「CHANGETHE GAME.クリエイティブに、面白く、建設業界をアップデートしていこう」のもと、これまでの知見をさらに磨き未来へつなげて、より一層社会に貢献して参ります。https://nohara-inc.co.jp/

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