家を建てる際の夫婦喧嘩の調査
家族がいる人が家を買う際に難しいのは、家族全員が満足できる家を建てることです。中には、「家を買う際に、夫婦喧嘩をしてしまいそうだ」と思っている人もいるのではないでしょうか。
今回不動産メディア「幸せおうち計画」を運営する、株式会社AZWAY(本社:東京都豊島区、代表取締役:井口梓美)は、20代から60代以上までの男女393人を対象に「家を建てる際に夫婦喧嘩をしたか」についてアンケートを実施しました。
詳細は幸せおうち計画にて公開しております。(
https://ouchi-shiawase.jp/iefuhugenka/)
調査概要
調査対象:20代から60代以上までの男女
調査期間:2023年4月9日~5月11日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:416人(女性 200人/男性 216人)
調査結果サマリー
・家を建てるときに優先したのは「妻の意見」が65.9%、喧嘩をした夫婦は24.5%
・夫婦喧嘩の原因になったのは「予算」が1位
・喧嘩の際に「お互いの妥協策を見つけた」人が43.6%、夫と妻では「夫が折れる割合が高い」傾向に
家を建てるときに優先したのは「妻の意見」が65.9%、喧嘩をした夫婦は24.5%
20代から60代以上までの男女416人に「家を建てる時に優先したのは誰の意見か」について聞いたところ、「妻」が274人(65.9%)、「夫」が142人(34.1%)という結果になりました。家を建てる際には、妻の意見を優先して家を建てた人が6割以上いることがわかります。
ちなみにこの結果は割合に多少の違いはあるもののどの年代でも変わらず、「妻の意見を優先する」が多い結果になっています。
また「家を建てる際に夫婦喧嘩をしたか」について聞いたところ、「はい」と答えた人は102人(24.5%)、「いいえ」は314人(75.5%)という結果に。約4人に1人が、家を建てる際にパートナーと喧嘩した経験があることがわかりました。
夫婦喧嘩の原因になったのは「予算」が1位
続いて「夫婦喧嘩の原因は何か」について聞いたところ、1位が「予算(24人)」、2位が「間取り(23人)」、3位が「内装やデザイン(17人)」という結果になりました。「予算」で喧嘩をした人たちは、予算ギリギリまで使うか、補修など今後のために余裕を残しておくかで揉めたという意見が見られました。
また「間取り」や「デザイン」については、「書斎」や「収納」など自分の欲しいスペースが相手にとってあまり重要に思えない場合に揉め事が起きています。家を建てる場合には、その設備がどれだけ自分にとって重要なのか、あらかじめ相手にわかってもらえるようにしておくことが重要です。
<1位 予算>
・お金がギリギリになるのにもっと高い物件も買えると喧嘩になった。(40代で家を建てた男性)
・契約後、リーマンショックとなり頭金にする予定の保有株評価額が激減したため。(20代で家を建てた男性)
・今の物件を見つけたときに、予算オーバーだったがこれ以上の物件は出てこないと旦那を説得した。 返事も翌日までにしなくてはいけなかったし、旦那の年齢からローン返済期間も長く取れなくなってきたので、決断を迫った。(40代で家を建てた女性)
「予算」が原因で喧嘩をした人は、「予算がギリギリなのにもっと高い家を買おうとした」、「予算オーバー」、「リーマンショックで頭金が減った」などの意見が見られました。家は建てた後も、ローン以外に「固定資産税」や「補修費」などの支払いがあるため、お金の計画は余裕を持たせておくのがおすすめです。
<2位 間取り>
・駐車場の位置について揉めました。南か東か北にするかで玄関の位置が変わり間取りも変わるので揉めました。公道に面している東に作る事で落ち着きました。(60代以上で家を建てた女性)
・予算の関係で書斎を削る必要があった。私はほかの部分で予算削減したかったが、妻は書斎はいらないと主張し喧嘩になった。解決策として、間取りとしては書斎を削ったが、WICクローゼット内にデスクスペースを確保する事でお互い妥協した。(40代男性)
・収納スペースについて。夫は「きりがない」と、私は「子供のものはとても増える」と。階段下や小屋裏などを利用した。(30代で家を建てた女性)
「間取り」で揉めた人たちからは、「駐車場の位置で揉めた」、「書斎の有無で揉めた」、「収納の数で揉めた」などの意見が見られました。位置や有無で揉めている人が多く、欲しいスペースがある場合には、その重要性を相手にわかってもらうことが必要だと言えます。
<3位 内装やデザイン>
・私の意見としては、室内を和風にしたかったのですが、妻は洋風にこだわっていたので、部屋の一つを和室にして妥協しました。(40代で家を建てた男性)
・夫側は気密性や性能第一で、私(妻側)は見た目の可愛さが大事で、何度も揉めました。ここはあなたの求める性能優先にしたのだから、ここは私の趣味を優先します!!と一方的に宣言しました。(30代で家を建てた女性)
・屋根の色での意見の相違がありました。私は明るい色の屋根が良かったのですが、主人は暗めの色がいいということで、結局は私がおれて、主人の好みの色にしました。(40代で家を建てた女性)
「内装やデザイン」で喧嘩した人は、「室内を和風にしたかった」、「性能とデザイン性で揉めた」、「色で食い違った」などの意見がありました。デザインなどは好みの問題ですが、満足度に影響するため、とことん家族で話し合って決めるのがおすすめです。
<4位 相手が協力的でない>
・もっと間取りや内装の相談に乗ってほしいのに、夫は好きに決めていいよというばかり。相談した意味がないのでいらだった。(40代で家を建てた女性)
・相手が自分の意見がないのに、人の意見に文句だけいう感じになってしまったので、大事な部分を決めるときには営業の人に入ってもらい、意見をまとめるようにしていきました。(30代で家を建てた女性)
・私は、比較的にあまりこだわりが無く、妻の意見を尊重していたつもりでしたが、それが良く無くもっと真剣に考えろと怒られました。(40代で家を建てた男性)
「相手が協力的でない」という理由で喧嘩した人は、「人任せ」、「最後で突然意見を言ってきた」、「文句ばかり言う」という意見を挙げていました。家は長い時間を家族で過ごす大切な場所なので、後から文句を言うのではなく、自分の意見を持って最初からアイデアを出し合うことが必要だと言えます。
<5位 立地>
・妻側は、妻が仕事を辞めなくていいように、数年は駅近辺のアパートに住みたかったです。 夫側は、家業を継ぐという名目で、実家の敷地内に家を建てて結婚前からすぐそこに住むということでゆずりませんでした。(20代で家を建てた女性)
・義実家(夫の実家)の隣の土地に家を建てるかどうかで喧嘩しました。結局内装は妻の意見を8割採用してもらうことを条件に隣に建てました。(20代で家を建てた女性)
・妻の意見は妻の実家が近く子育てが楽になる。夫の意見は仕事場から遠くなる。(40代で家を建てた男性)
「立地」が原因で揉めた人の大半は、義実家の近くに家を建てるか否かで揉めたことがわかりました。義実家の近くに建てる場合、必然的に付き合いが増えることになります。価値観が違う場合には建ててから後悔する場合もあるので、本当にやっていけるのか入念な検討が必要です。
<6位 キッチン関連>
・アイランドキッチンにしたかったが、夫は場所を取るので反対していた。料理をするのは私だし、見栄えがいいといい納得した。(20代で家を建てた女性)
・妻はグレードの良いキッチンを希望し、夫は標準的な物を希望した。揉めましたが、キッチンを長時間使うのは妻なので、説得して私の欲しい物になりました。(30代で家を建てた女性)
・比較的キッチン立つ回数が多い妻に高さとか水まわりの使いやすさとかでケンカした。(50代で家を建てた男性)
「キッチン関連」で揉めた人からは、「キッチンの形やグレードで揉めた」という意見が見られました。キッチンは使う頻度の高い設備のため、使用頻度の高い人が使いやすいように考えるのがおすすめです。
<7位 住宅の設備>
・家内の理想のピアノのレッスン室を希望することと夫の書斎を作ることのせめぎあいで、結局は両方の希望が叶うように予算的にもスペース的にも設計士さんと何度も相談して決めてもらいました。(30代で家を建てた男性)
・妻側の意見は、食洗機をつけたい。オーブンを備え付けにしたい、というものでしたが、夫側は故障した時に面倒だから、後付けで購入しよう、というものでした。 結局は後日、備え付けよりグレードを上げたメーカー品を購入して解決しました。(30代で家を建てた女性)
・丸い窓が良いと言われましたが、メンテナンスが大変と強目に言いました。(20代で家を建てた男性)
「住宅の設備」で喧嘩した人からは、「自分の欲しいスペースを作るかどうかで揉めた」、「食洗機で揉めた」、「デザイン窓で揉めた」と言う意見などが出ていました。住宅の設備はこだわり始めたらキリがないポイントです。本当に必要なものをしっかり話し合い、折り合いをつけられるポイントを見つけるのが重要だと言えます。
<8位 メーカー選び>
・我が家の場合、家を建てるにあたり夫の方はそれほどこだわりがないから、私(妻)に任せると言われていた。それが最終段階にきて、私が選んだものを夫が自分の価値観で覆そうとしたのでケンカになった。最終的に口出しするのであれば、最初から関わって欲しかった。(40代で家を建てた女性)
・夫が昔から決めていた住宅メーカーで当初話を進めていたが、数パターンのデザイン見本を作ってもらったら、どれも外観が非常に安っぽく、全く妻の好みではなかった。大金をかけて建てるのに絶望した。別のメーカーも検討しようと妻が提案したが、外観より機能重視派の夫は「もうこのメーカーに決めている」と言うばっかり。妻が別メーカーにデザイン見本を依頼し、それを夫に見せ、費用や機能面でもさほど差がないことを説明した。また、いろんな住宅地に行き、好みの家、好みでない家をはっきりと見せた。(20代で家を建てた女性)
「メーカー選び」で揉めた人からは、「最後になって、突然意見を言ってきた」、「好みではなかった」といった意見が見られました。住宅メーカーによって、家のデザインやこだわりは大きく異なります。そのため、最初から「ここ」と決めるのではなく、複数社の資料を比べて「家族で」検討するのがおすすめです。
喧嘩の際に「お互いの妥協策を見つけた」人が43.6%、夫と妻では「夫が折れる割合が高い」傾向に
最後に「夫婦喧嘩の際に誰が妥協したか」について聞いたところ、「お互いの妥協策を見つけた」が48人(43.6%)、「夫」が46人(41.8%)、「妻」が16人(14.5%)と言う結果になりました。揉めた場合には、お互いに話し合い妥協できるところを見つけた人が最も多いことがわかります。
一方「夫」が折れる形で決着している場合も41.8%と多く、妻の意見が優先されていることがわかります。結婚している場合、家は個人で使うものではないため、きちんと納得のいく形で折り合いをつけておくのが後々のためにも良さそうです。
<解決策>
・妻は見た目を優先したい、夫は機能面を優先したいで対立しましたが、具体的にどこにどのようにしたいかの確認を行い、優先度が高い順にお互いの意見を取り入れた。(30代で家を建てた男性)
・提案されたもの以外で自分の希望のものを探す夫と、提案されたものから選ぶ私との対立で最終的には値段で妥協しました。(50代で家を建てた女性)
・妻側としては2人の家なのだからもう少し楽しく一緒にいろいろ考えてほしいという気持ちでした。夫は仕事が忙しいから任せるでした。話し合いをして、すこしだけでも意見をもらいました。(40代で家を建てた女性)
「喧嘩した時の解決策」としては、「話し合いを重ねた」、「希望を出し、違った視点から検討を重ねた」という意見がありました。喧嘩をしてもそのままにせず、違った視点から検討したり、条件をつけたりとさまざまな方法で折り合いをつけて解決している人がいることがわかります。
<揉めなかった要因>
・お互いがお互いの優先すべきところを尊重してうけいれたから。(30代で家を建てた女性)
・夫がそれほどこだわりはなかった。私が決めるのが不安な部分については夫に相談し、最終決断を夫にお願いした。(40代で家を建てた女性)
・お互いの好みが似ていたのと、よく相談しながら注文住宅の間取りを決めていったから。(40代男性)
「家づくりで揉めなかった」人たちは、「もともと好みが似ていた」、「特にこだわりがなかった」、「よく相談した」と言う意見が見られました。お互いにどの程度家に関心があるのか、好みが似ているのか、意見を尊重しあえるかがポイントだとわかります。
まとめ
家を建てるときに優先したのは「妻の意見」が65.9%、喧嘩をした夫婦は24.5%という結果になりました。家を建てる際、「妻の意見」を優先している人が多いことがわかりました。また、家を建てる際に喧嘩をした人は全体の24.5%となっており、4人に1人が喧嘩をしていることもわかっています。
また夫婦喧嘩の原因になったのは、「予算」が1位という結果に。家を建てた後も、ローンの支払い以外に「固定資産税」や「修繕費」などがかかります。将来的に家族が増えるなどして出費が増える場合もあるため、お金は余裕を持って見積もっておくのがおすすめです。
また喧嘩をした際に妥協した人については、「お互いの妥協策を見つけた」人が43.6%と言う結果になりました。家は1人のものでないため、家族皆で快適に過ごせるよう、しっかり話し合って妥協点を探すのが大切だとわかります。
※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:
https://ouchi-shiawase.jp/iefuhugenka/幸せおうち計画ついて
株式会社Azwayが運営する不動産の総合情報メディア。不動産のプロである宅建士や建築士はもちろん、税理士やFPが専門性の高い記事を執筆・監修しています。
https://ouchi-shiawase.jp/株式会社AZWAYについて
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https://eikara.jp/)
会社概要
会社名:株式会社AZWAY
代表者:代表取締役 井口 梓美
所在地:〒170-0005 東京都豊島区南大塚2-38-1 リードシー大塚ビル7F
設立:2016年9月
資本金:1,000万円
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