台風による被害に遭われた方およびご親族、ご関係者の方々には心よりお見舞い申し上げます。
暮らしのお困りごとを解決する総合プラットフォーム『生活110番』を展開するシェアリングテクノロジー株式会社(本社:愛知県名古屋市中村区、代表取締役 CEO:森吉 寛裕、以下当社)は、過去5年間で日本に上陸した台風前後のお問い合わせデータから、台風時の住宅被害データを公表しました。
2023年、お盆期間真っ只中に日本列島に上陸した、台風第7号(ラン・LAN)による交通網への大打撃は記憶に新しい出来事ではないでしょうか。災害大国といわれる日本は、毎年台風によるさまざまな被害に見舞われており、そのたびにライフラインにも大きな影響が生じています。
そこで、当社では2018年~2022年各年の7月1日~10月31日に日本に上陸した16個の台風(以下「調査対象の台風」)時のお問い合わせデータ約25.5万件の調査を実施しました。
すると、台風上陸時の住宅被害の意外な実態が見えてきました。
今回の調査結果をイラスト化したものが以下です。
※台風時に増加しやすい住宅被害ほど円が大きくなっています。
※2018年~2022年各年の7月1日~10月31日のお問い合わせデータ(約25.5万件)をもとに算出。
※イラスト内吹き出しの数値は、期間中に日本に上陸した16個の台風の上陸当日と翌日の平均お問い合わせ数を通常時と比較した際の増加割合
■台風時に急増する住宅トラブルTOP5
以下の表は、調査対象の台風の上陸当日と翌日のデータを通常時※と比較した際の増加割合です。上から順に、特に増加率が大きい5つの被害を表にまとめました。
※2018年~2022年各年の7月1日~10月31日期間中の、調査対象の台風時以外の平均データを通常時としています。
いずれも平均して約1.7倍~2倍の増加率が確認できます。
台風前の対策として、窓ガラスにバツ印のように養生テープを貼る方法が呼びかけられることが多いですが、当社のデータではガラス飛散被害よりもテレビアンテナ関連の被害が多く確認できました。
具体的にはどのような被害が発生しているのか、ここからは台風時に増加しやすいそれぞれの被害について、より詳しく見ていきましょう。
■増加率1位:雨漏り
台風時にもっともお問い合わせ数の増加率が大きかったのは、雨漏りです。
「雨漏りが発生している」といった強雨による被害だけでなく、台風特有ともいえる「屋根材が剥がれた、飛ばされた」といった被害が目立ちました。
今回の調査データから、雨漏りは台風上陸当日で通常時の約1.6倍、翌日では約2.4倍のお問い合わせが発生していることがわかりました。
雨漏りの被害はすぐに発覚するものばかりではありません。
上陸当日より翌日以降のほうが増加率が大きい理由として、例えば屋根にたまった雨水が、時間をかけて屋根材や屋根裏を侵食し、ようやく「天井のシミ」となって発覚するようなケースも少なくないためです。
ちなみにもっとも被害の大きかった2018年台風第21号(チェービー・JEBI)の際には、なんと通常時の約13.4倍ものご相談が寄せられました。
■増加率2位:庭木の倒木
2番目に増加率が大きかったのは、庭木が倒れたことによる伐採のお問い合わせです。
以下は、実際に台風上陸当日・翌日に当社に寄せられた伐採のご相談の例です。
「台風で倒れた木の電線に絡まった部分の伐採と、折れた残りの抜根をお願いします」
「台風の風により柿の木が倒れそうになり、隣家に被害を及ぼしそうなので伐採を希望します」
伐採のご相談が増える理由には、このように台風時特有の「倒木」被害があります。公道や隣家に倒れたり電柱に絡まったりすることで三次被害に発展しかねないため、対処も急を要します。
台風上陸後の平均データでみると、ご相談件数は上陸当日・翌日ともに通常時の約1.9倍という結果でした。
特に大きな被害が確認されたのは2019年台風第15号(ファクサイ・FAXAI)で、増加率は通常時の約10.2倍でした。
■増加率3位:テレビアンテナ
伐採の次に増加率が大きかったのはテレビアンテナ工事についてのお問い合わせです。
「風でテレビアンテナが倒れた」「落ちそう」といった被害以外にも、「テレビが映らない」といったお問い合わせが増加します。
おもな原因は、台風による強風の影響でアンテナの向きが変わったり、アンテナ自体が倒れたり折れたりすることで、電波がテレビに届かなくなるためで、テレビ画面には「0020」や「E202」のエラーコードが表示されます。
データでは、上陸当日で通常時の約1.6倍、翌日には約2.1倍のご相談が確認されています。
もっとも被害が大きかった2019年の台風第15号(ファクサイ・FAXAI)の際には、通常時の約9.6倍でした。
■増加率4位:ガラスの飛散
4番目にお問い合わせ数の増加率が大きかったのはガラスの飛散被害です。
台風時の強い風は、ときに硬くて重い物体(瓦や看板など)を吹き飛ばしてしまいます。運悪くそれらが窓ガラスに当たってしまうと、命の危険に直結する被害が発生するケースもあるため、危険度としては一番といっても過言ではないでしょう。
また、ご相談内容詳細をみると、ガラスの飛散被害は戸建て住宅に限らず集合住宅やビルの3階以上でも発生していることがわかりました。
強風で吹き飛ばされた瓦などが、上層階の窓ガラスに直撃するためです。
台風上陸翌日には通常時の約2倍のお問い合わせが発生しており、「強風の影響で窓ガラスが割れ、雨が吹き込んで来る」など、非常に緊急度の高いご相談が増加します。
■増加率5位:漏電
次に増加率が大きかったのは漏電の被害に関するお問い合わせです。
漏電とは、電気機器・電気製品などを安全に使用できるよう備わっている絶縁物質が、傷ついたり水をかぶったりすることで電気が漏れてしまう事象を指します。
通常時と比較するとご相談数は約1.7倍で、ご相談内容をみると「落雷後漏電ブレーカーが落ちた」「引込線に水が入ってしまった」など、台風の悪天候が原因と思われるケースが目立ちました。
感電や火災のリスクも潜んでおり、大きな事故へとつながることもあります。
■まさかそんなところも?ご相談事例からみえた意外な被害
ここでは、増加率こそ大きくないものの、ご相談内容から台風の二次被害が確認できた住宅被害を表で紹介します。
台風による被害は、上陸する地域や風の強さ、大きさなど、台風の特性により大きく変わります。こうして見てみると、数値化されたデータだけでは読み取れないほど、住宅のあらゆる箇所で被害が発生していることがわかります。
■台風の被害を受けにくい理想の住環境はこれだ!
今回の調査データを受けて、台風の被害を受けにくい理想の住環境を考案したところ、以下のイラストの結果となりました。
※当社収集の調査データをもとに作成した当社独自の見解であり、台風被害を受けなくするなどの結果等を保証するものではございません。
どれも大掛かりな内容ですが、なかでも比較的手軽に環境を整えられるのは庭木とテレビアンテナです。
ご自宅に庭木がある方は日頃から危険な木がないか確認しましょう。
樹高が高くなりすぎたり枝葉が生い茂ったりしていると、強風の影響を受けやすく倒木の原因となるため、必要に応じて以下の方法で対策を検討してください。
枝葉が茂っている、枯れている場合
剪定
幹が折れている、折れかかっている、著しく曲がっている場合
伐採
庭木が傾いている、倒れかかっている場合
ロープや支柱で補強
また、テレビアンテナは電波強度を保ちながら雨風の影響を防ぐ設置方法が2つあります。
1つ目は、デザインアンテナや、ユニコーンアンテナを設置する方法です。
デザインアンテナは平面アンテナやフラットアンテナと呼ばれることもあり、箱のような形をしています。
天候の影響を受けにくいことや、住宅の外観を損なわないデザイン性が人気で、新築のテレビアンテナ設置時には全体の約8割※が希望されるほどです。
※2022年9月実施の当社加盟業者への取材に基づくデータ
また、マスプロ電工株式会社が販売しているユニコーンアンテナは、デザインアンテナ同様に見た目がスッキリしており、近年人気が高まっています。
おもに壁面設置となるデザインアンテナに対し、ユニコーンアンテナは電波を拾いやすい屋根上に設置できることが多いため、汎用性が高いといえるでしょう。
しかし、販売が開始されたのは2017年~と業界ではまだ新しく、施工業者によっては対応していないケースもあります。依頼前に取り扱いの有無を確認するとよいでしょう。
2つ目は、八木式アンテナを屋根裏に設置する方法です。雨風の影響を受けず見た目の問題も解決できるうえ、受信感度も一番高いためおすすめの設置方法です。
当社に寄せられたテレビアンテナ工事の直近データでは、都道府県別ご相談数1位が新潟県※で、その理由は大寒波による雪の影響でした。 ※2022年1月1日~12月31日のテレビアンテナ工事全体のご相談を対象に、都道府県別10万世帯あたりのお問い合わせ件数を算出
このようにテレビアンテナは台風による雨風以外の被害も多いため、気になる方は平面アンテナやユニコーンアンテナ、屋根裏への八木式アンテナの設置を検討してみるのもよいでしょう。
■【保存版】これからの台風対策をイラストでチェック
先ほど挙げた大掛かりな工事による台風対策が難しい場合は、以下の台風前に気をつけるべきポイントと対策をチェックしておきましょう!※ ※当社独自の見解であり、当該対策を施すことによって台風被害を受けなくなるなどの結果等を保証するものではございません。
雨漏り修理は、外壁や屋根の小さな隙間やひび割れであればDIYでできるケースもあります。きれいに仕上げるために必要なものや手順はもちろん、ご自身で修理できないケースや、状況が悪化するリスクを解説した以下の記事を参考にしてください。
雨漏り修理はコーキングだけなら自分でもできる!簡単応急処置方法とプロに任せるべきケース
https://www.amamori-a.com/amamori-repair-caulking/台風前の窓ガラス対策は以下の記事で詳しく解説しています。
台風の窓ガラス対策と応急処置|手軽な方法から業者依頼の方法まで
https://www.sharing-tech.co.jp/garasu/typhoon-windowpane/2023年7月1日~当記事公開日までに上陸した台風は8月の台風第7号のみですが、過去には猛烈な台風が10月に上陸したこともあります。
気象庁では、顕著な被害(損壊家屋等1,000棟程度以上または浸水家屋10,000棟程度以上の家屋被害、相当の人的被害、特異な気象現象による被害など)が発生した場合に、自然現象の名称が定められますが※、近年では2019年10月12日に上陸した台風第19号(ハギビス・HAGIBIS)が、それに該当します。
※参考:気象庁|顕著な災害を起こした自然現象の名称について(最終閲覧日:2023年9月28日)
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/meishou/meishou.html 台風シーズンはまだまだ続きます。今回の調査データや気をつけるべきポイントイラストをぜひ活用してください!
■関連サイトについて
雨漏り修理110番:
https://www.amamori-a.com/雨漏り修理、屋根工事、外壁塗装、防水工事など、雨漏りトラブル解決サービスは雨漏り修理110番へ。雨漏り修理は税込27,500円から※。
※対応エリア・加盟店により記載価格で対応できない場合がございます。
伐採110番:
https://www.sharing-tech.co.jp/baxtusai/庭木、植木の伐採・抜根なら伐採110番へ。伐採は税込6,100円から※
※対応エリア・加盟店により記載価格で対応できない場合がございます。
アンテナ110番:
https://www.sharing-tech.co.jp/antena/アンテナの設置や修理、その他アンテナに関わる工事のサービスならアンテナ110番へ。アンテナ取付工事は税込10,200円から(工事費・材料費込み)※。
※対応エリア・加盟店により記載価格で対応できない場合がございます。
ガラス110番:
https://www.sharing-tech.co.jp/garasu/強化ガラスからデザインガラスまでガラスに関するサービスならガラス110番へ。ご自宅やオフィスのガラス交換・修理は税込13,200円から※。
※対応エリア・加盟店により記載価格で対応できない場合がございます。
電気工事110番:
https://www.sharing-tech.co.jp/denki/漏電修理やコンセント工事、エアコン工事など、電気のトラブルは電気工事110番へ。漏電修理・ブレーカー工事は税込5,500円から※。
※対応エリア・加盟店により記載価格で対応できない場合がございます。
■『生活110番』について
暮らしのお困りごとに関する150以上のジャンルを取り扱い、ユーザーにとって最適な専門提供者を全国6,200社以上※のなかからマッチングする総合プラットフォームサイトです。
生活110番:
https://www.seikatsu110.jp/※2023年9月28日時点
■会社概要
会社名 :シェアリングテクノロジー株式会社
所在地 :〒450-6319 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋19F
代表取締役 CEO: 森吉 寛裕
設 立 :2006年11月24日
資本金 :6,075万円 ※2023年8月末時点
コーポレートサイト:
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