絆ホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:伊藤 宜範)が運営する「For JAPANプロジェクト」では、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、「日本の未来を創る“本質的な気づき”を。」をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。
今回、株式会社庄司圭介アトリエ一級建築士事務所の庄司 圭介代表取締役のインタビューが2月22日(木)に公開されました。
「挑戦した作品ほど、次のアイデアと経験につながっていく」
https://forjapan-project.com/news/1237/株式会社庄司圭介アトリエ一級建築士事務所 庄司 圭介代表取締役
■建築家として大切にしている「アイデア」の追求
会社での私は経営者でもありますが、デザイナーの代表としても案件を手掛けています。建築の案件における最初のステップには、これから作る建築物のイメージをスケッチして絵に描きおこす工程があります。私がデザイナーとして、建築家として大切にしているのは、このスケッチの段階です。
スケッチの作業期間中は、何かしらアイデアを入れられないか、常に模索し続けています。遊び心を入れられる部分では、思いっきり遊んでみることもあります。寝てる時間以外はずっと、頭の中で展開していますね。犬を散歩しているときに、ふと思いついたりするんです。考えようとして、デスクに向かい続けても出てきません。
「ずっと仕事のことを考えている」ことに否定的な方もいるかもしれませんが、ご依頼や相談を受けて作る機会が与えられていることは、私にとってチャンスなんです。せっかくのチャンスなのに、妥協なんて考えもしませんね。こちらのデザインに期待してくれている思いを感じると、「これで出してしまっていいのか」と葛藤するくらいです。
クライアントには、すべて足し合わせた後に見せるのですが、その瞬間の反応を、特によく観察するようにしています。クライアントに喜びの表情が浮かぶと、こちらも感動しますね。もちろんその反応を引き出すだけの準備であったり、より良いものへの追求だったりは十二分にしていますから、自信を持って、お見せしています。
■苦労を重ねた作品ほど、次の経験へつながっていく
苦労した作品の1つは、沖縄のこども園ですね。「リゾートのようなこども園」というリクエストで、建物も内装も全部お引き受けしました。家具も全部バリでオーダーをかけて作ってもらうなど、かなりこだわって作りましたね。
こども園は、それこそ0歳児から利用者として想定しなければならないので、安全性や機能面など、押さえなければいけないポイントがいろいろとあります。その上、施工会社との折衝や工期・工程など、越えなければならない壁が多くありました。しかし、思い入れの強い作品になったのは、「苦労したから」とか「珍しい案件だった」というだけではありません。この案件を見てくれた人からのアポイントが続いて、次につながったためということも理由です。結果的に、自分にとって代表作と言える作品の1つになりましたね。
もう1つが、ハワイで手がけたレストハウスです。海外の事業では現地の会社とのやり取りが発生するので、ちょっとした習慣の違いで行き違いが起きたこともありました。日本でやっている時にはつまづかないところで、工程が止まってしまうんです。コロナの時期を挟んだので時間もかかりましたし、ほとほと苦労しました。ただ、これもまた、今取り組んでいるバリでの計画に生かされていると感じています。
■より新しい経験を求めて、これからも挑戦したい
こうして建築家になったのは、偶然の要素が大きくあったと思います。得意科目との相性が良さそうだったから受けた大学に、なんとなく「仕事をするなら設計かな?」くらいの流れで選んだ就職先と出向先での出会い。自分にとって良い環境を選びながら、今にたどり着きました。
仕事として設計をするようになって、建築家として働いて30年以上経ちます。設計をはじめとした業務に携わる中で、だいたいのことはやってきました。ゼネコン時代のマンションから始まって、住宅、店舗、工場、オフィス、病院。一から組み立てる以外にリノベーションも手がけますし、最近ではリゾート事業も立ち上げました。いろいろやってきましたけど、もっと「やったことがないものをやりたい」と思っています。これからも挑戦したいですね。
今は、より新しい経験を求めて、海外での展開を予定しています。また違う場所なので、苦労するだろうなというのは目に見えているんですけど、楽しいんですよね。
■建築業界に熱意を持つ若者へ
この記事を読んでくれている人の中には、建築関係に関心のある若者もいるでしょうか。建築家に限りませんが、変化の早いこの時代では、10年前、20年前とは環境がまったく違ってきています。建築家としてすぐ独立するのは、昔よりも難しくなっているでしょう。物価の変化、人口ピラミッドの変化、いろんな要素がありますよね。
技術の面で言えば、旧来のCADからさらに高度な技術であるBIMを活用する方向に変わってきています。図面から立体に立ち上げるという時代から、すでに3Dモデルで作られたパーツを画面内で組み上げることが当たり前になっているのです。AIをはじめとした最先端の技術もどんどん導入されているので、技術面でアドバンテージを取れて、対応できる人材であれば、現場からもクライアントからも重宝されるでしょうし、やりがいを感じられると思いますよ。困難はありますが、それでも「建築の仕事がしたい」「自分の裁量でデザインをしたい」という熱意があれば、まず1度は事務所など他の企業に勤めてみてください。
そこで、コツコツと実績を積み上げた上でもっと自分の好きなことを極めたいという人は、改めて起業の勉強をしてみてください。就活でも起業でも、自分のやりたい仕事がどこで、どの立場であればできるのか、よく考えて研究して、選び取ってほしいと願っています。
〈会社概要〉
法人名 : 庄司圭介アトリエ一級建築士事務所
代表者名: 庄司 圭介
企業ホームページ:
https://sa-shoji.com/所在地 : 兵庫県加古川市平岡町新在家1-260-15 3F
事業内容: 建築設計
〈For JAPANプロジェクトとは〉
For JAPAN -日本の未来がココに-
For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、「日本の未来を創る“本質的な気づき”を。」をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え“日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN -日本の未来がココに-』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN -日本の未来がココに-』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。
・番組見逃し配信:
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