延べ面積13,000平米(4000坪)超、商業テナント+賃貸マンションのデザイン・設計・監理。一級建築士事務所(有)アトリエアイズ
川崎市都市計画・登戸土地区画整理事業内、随一の大型施設。
川崎市多摩区の複合施設(商業テナント+賃貸マンション、GINZA FOREST+g・bright 小田急線 向ヶ丘遊園駅北口)の設計・デザインを手がけた、一級建築士事務所・有限会社アトリエ アイズ(代表取締役 今井博康:一級建築士・カラーセラピスト)が川崎市優良建築設計者表彰を受賞しました。
川崎市では、市内の建築物を設計した市内の設計者の中で、本市のまちづくりの推進に資する取組に表彰を行っています。
アトリエアイズ設計のGINZA FOREST+g・brightは、、建物だけでなくソフト面においても配慮されており、地域密着の空間づくりが行われている。また、共同住宅エリアにおいては、街の世帯が偏らないよう、二人から家族世帯向けを幅広く計画されており、まちの賑わいの創出も寄与することが期待で。川崎市の施策である「誰もが暮らしやすい住宅・居住環境の整備」に向けた取組みとして、本市の進める土地区画整理事業区域内における建築物の質の向上にとどまらない、まちの魅力づくりや地域の発展にも資するものと評価されました。
(GINZA FOREST+g・bright:小田急線 向ヶ丘遊園駅北口)
【一級建築士事務所 有限会社アトリエ アイズ について】
「安心を彩る、建築デザイン」
安心・安全の建築設計・業務姿勢を基盤に
多彩な用途の設計ノウハウと、共感・共有のコンセプト・メイクで
多様性・持続可能な時感・空感を彩るデザイン
笑顔と癒しのコミュニケーション建築をつくります
2024年9月に設立20周年を迎える建築設計事務所。店舗デザインの実績が数多く、近年では公共施設設計、保育園を始めとする福祉施設、文化財古民家保存改修も手掛け、地元商店街のまちづくりにも参画。
多様な建築用途・立地要件等で豊富な専門性を持ち、かつ、それぞれのノウハウを垣根なく他用途に導入・変換、新しい空間を創造しています。日本各地で建築・インテリア・デザインを手掛け、携わったプロジェクトは250件を超えます。
また、コロナ禍以前より、テレワークを導入。仕事と子育ての両立のため、積極的に社内体制の変革に取り組み、新しい働き方を導入。2022年2月、市内建築設計事務所ではいち早く、川崎市SDGsゴールド・パートナーに認定されました。
【会社概要】
企業名: 有限会社 アトリエ アイズ
所在地: 川崎市高津区久本3-3-3-505
代表者: 代表取締役 今井 博康(一級建築士・カラーセラピスト)
事業内容:建築デザイン・設計・監理、まちづくりコンサルティング、グラフィックデザイン、
カラーセラピーサロン運営
設 立: 2004年9月
URL:www.a-iz.co.jp
●GINZA FOREST+g・bright について
GINZA FOREST+g・brightは、川崎市が推進する都市計画、登戸土地区画整理事業内に位置。川崎市は区画整理エリアの将来像について、「若者や家族連れでにぎわう『まち』」 「観光客等、多様な人々を受け入れる『まち』」 「登戸らしさ」のある『まち』」 等を掲げています。
そのエリアで、持続的な街の魅力を創生し、地域活性化の核となる複合施設。区画整理エリア内随一の規模でもあり、これまでの川崎市優良建築設計者表彰受賞の建築としても、群を抜く大型プロジェクトです。
●商業エリアGINZA FOESTコンセプト「大樹・多様性の森」~地域創生の空間
小田急線・向ヶ丘遊園北口に面し、区画整理の主幹線:登戸駅~向ケ丘遊園駅~多摩区役所を結ぶ新設の街道沿いで、ひときわ目を引くのが「GINZA FOREST+g・bright」。
昭和の時代から3代、向ヶ丘遊園で事業をされているクライアント。社会・地域貢献への意識も高く、子供たちのアートイベントなど、地域活動にスペースを無償提供等、従前より積極的に街との関りを大切にされておりました。
区画整理事業内では、街・街道が作り直され、建替えビルが現在進行形で並び続けています。建築設計でのまち並みへの配慮は、単店から将来の街を「空想」するアプローチでした。
令和が始まる年に本計画はスタート。時代を振り返り、これからの時代に希望をつなぐタイミングです。デザインの一義的なテーマは、「街とクライアントの歴史と未来を紡いでいく」と据えました。地域に根をはった昭和~根を広げた平成~地域に育くまれたお店が、令和になり大樹となる。コンセプト・モチーフとして選んだのは「大きな令和の樹木~多様性の森」。地域の歩み・クライアントの歴史がコンセプトの根底にあり、向ヶ丘遊園駅前のシンボル・ツリーのような、地域創生の核となる存在です。
商業エリア「GINZA FOREST」外観、大胆な緑色のモザイクタイルは、ワン・オフ。街行く人々の印象に残る「緑の建物」のために窯焼きしたオリジナルカラーです。モザイクタイルは上から下へ、緑~白とグラデーション貼りで、大樹を見上げるイメージ。「みどり」は、ポジティブな気持ちを連想させ、調和、成長、安全といった感覚を呼び起こします。 また、見る人を落ち着かせ、安心と快適さを感じさせる色。これから出来る街なみで、調和・地域活性化の両立を鑑みました。
商業エリアのインテリアは「みどり」を軸に、サステナビリティに寄与するマテリアルとして、アースカラー素材に、各階を表すビビットなアクセント・カラーで展開。木質系素材や、レンガタイル等で彩り、お客様に末永く愛していただける、にぎわい空間を構築しています。
●GINZA FOEST 一本の小路~コミュニティと地域情報の小路
区画整理の換地による当該敷地形状は複雑なうえ、商業施設+賃貸共同住宅の複合用途でもあり、建物構成には多様な要素がありました。そこで計画の背骨となる、地域をつなぐ「軸=街の抜け道」を施設内に計画しました。
建物規模が大きく、変則的な敷地形状であったこともあり、街が分断されないよう、東西の街区を繋げる「抜け道」が軸。
その東西接続通路には、街の情報を掲示する「掲示板」や、小休止用のベンチ等、「街のふれあい」のきっかけをつくり、コミュニティにつながる街路のように機能。東西エリアにある最寄り駅・近隣区役所をピクト・デザイン化。街の案内を通路環境に取入れ、施設が街をつなぐ役割を持ちます。
併せて、2階エスカレーター・ホールには、ストリート・ピアノがあります。エスカレーターの吹抜けを通し、館内にピアノの音色が響きます。地域開放屋上庭園にはゴムチップ舗装を施し、地域密着の空間づくり・建物運営を計画しています。
商業テナントエリア共用部には、外装同質のメンテナンス性の高いタイルを採用。併せて、高効率省エネ空調を設置。東西接続通路は夏涼しく、冬あたたかい空間を提供しながら、雰囲気作りと、耐久性+省エネ機器による環境配慮を施しました。
●g・bright 街の構成世帯を鑑みた、賃貸マンション
賃貸マンション「g・bright」にワンルームはありません。区画整理により、近隣にワンルームマンション乱立が予見されたため、街の世帯が偏らないよう、二人~家族世帯向けを60戸計画。
昨今のテレワークや、子育て環境に配慮し、日中の居住性向上のため、下階の商業エリアとのフロア間に、設備配管の中間層を設け空間を分割しています。マンション・エントランスは、商業エリアのお客様導線・搬入車両導線とも完全に分離、安全性と居住環境を確保しました。
●GINZA FOREST+g・bright概要
所在地:川崎市多摩区登戸2121-1(小田急線 向ヶ丘遊園駅 北口)
敷地面積:約3000平米(約1000坪) 延床面積:約13000平米(約4000坪)
構造・規模:鉄筋コンクリート造・地下1階、地上7階(テナント1~3階、賃貸マンション4~7階)
竣工:2023年2月末
HP: ginza-forest.com
【一級建築士事務所(有)アトリエアイズ 代表コメント】
この度、川崎市優良建築設計者に表彰にいただき大変光栄です。
なにより、地元川崎で、このような大型プロジェクトを手掛けることができ、クライアント様はじめ、ご協力・ご尽力いただきました皆さまに感謝申し上げます。
プロジェクトがスタートし、完工まで概ね5年。商業エリアはドラックストアやスポーツジム、飲食店、遊技場等、様々なテナントの集合体であり、さらに上階の賃貸共同住宅も包括する複合施設。
延べ面積13,000平米(4,000坪)を超える規模感に加え、多くの建築用途のプロジェクト。星のような数の要素・要件を整理し、デザインに転換、積み重ねるプロセスを、幾重にも経由しました。結果、その多種多様な印象と、何気なく始まるコミニケションの重なる空間が、GINZA FOREST+g・brightの魅力です。
メインコンセプトである「大樹」や、地域をつなぐ「軸=街の抜け道」は、計画当初からあり、建物の象徴的な素材である「緑色のタイル」や、抜け道にある「コミュニケーションのベンチ・街の掲示板」へとつながりました。基本計画~実施設計~現監理のそれぞれのターンで、様々な要素を紡いでいきました。
加えて、GINZA FOREST内、「GINZA HALL 707」と「酒縁バー 竹に雀」は、弊社でインテイリア・デザインを手掛けています。大規模で、難易度の高い複合用途建築でしたので、そのテナント内のインテリアも加わり、業務量は膨大です。心血を注ぐ思いでスタッフ一丸となって取り組みました。
「酒縁バー 竹に雀」は女性建築士が全てのデザインを担当。子育て中のママさんスタッフで、出産後10年程度のブランクを経て弊社に入社。現在子育て進行中ですので、フルタイム勤務ではありません。その他にも似た経歴、勤務体系にある者もおります。そのスタッフの面々が活躍してくれたことで、弊社が取り組んでまいりました「新しい自由な働き方」が、「業務実績」としてカタチになりました。お引き渡し後、女性建築士が家族連れで竹に雀に来店し、「ママの仕事」を子供たちに見せたとのこと。とても喜ばしいエピソードです。
商業建築・住環境の創造、地域に根差しコミュニティを活性化する施設設計は、弊社のスキルと思いが最大限に活かされる分野です。安心・安全の建築設計・業務姿勢を基盤に、お客様満足度の向上、地域貢献、環境配慮を追求し、彩の空間創生に取り組んだプロジェクトです。
一級建築士事務所(有)アトリエアイズ 代表取締役 今井 博康
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企業名:有限会社 アトリエ アイズ / URL:www.a-iz.co.jp
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