入力情報のリアルタイム共有により、当日中の補修完了を増やす
野村不動産株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:松尾 大作、以下 当社)は、株式会社アドバンスト・メディア(本社:東京都豊島区/代表取締役会長兼社長:鈴木清幸、以下 アドバンスト・メディア)が提供する、建設工程管理プラットフォームサービス「AmiVoice(R) スーパーインスペクションプラットフォーム(以下 SIP※1)」を、引渡し前の内覧会※2向けにカスタマイズのうえ導入し、当社の分譲マンションシリーズ「プラウド」における内覧会手続きを電子化したことをお知らせいたします。
SIPの導入により、もし内覧会中に不具合が見つかった際でも、その入力内容がリアルタイムにサーバーに送信され、補修業者の手配が早い段階で可能となるため、当日中での補修完了を増やすことができます。また電子化により、内覧会を運営する施工会社や関係者に対して円滑にデータ共有ができ、お客様と関係者双方にメリットがある仕組みです。今後は首都圏にて取扱う「プラウド」の内覧会手続きに本サービスを導入※3し、お客様の満足度向上と、施工会社や内覧会関係者の業務をさらに軽減することを目指します。
1. 施工会社向けの検査システムの応用と、本サービス導入の背景
通常、分譲マンションの引渡し前の内覧会において、お客様から壁・床の傷や汚れ、設備の不具合などのご指摘があった場合は、立会者がすべて手書きで紙の図面に記録することが一般的でした。そこで当社は、2023年1月より、既存の施工会社向け検査システムを内覧会向けに改修して活用し、電子端末を用いた音声入力や写真撮影などの試験導入を行っておりましたが、2024年2月より当社での活用に向けた更なる改良を加え、ペーパーレス化、手続きの簡素化、関連業務の負担軽減が確認できました。今後、首都圏にて分譲される「プラウド」の内覧会手続きにて導入してまいります。
2. 内覧会運営システムの機能と概要
今般、アドバンスト・メディアのSIPの機能(音声入力、写真撮影、電子記録作成、指摘是正業種の自動振り分け)を内覧会用にカスタマイズの上、導入いたしました。
1.データのリアルタイム送信
お客様からのご質問やご指摘事項がリアルタイムにサーバーへ送信され、回答準備やご指摘に関する補修業者の手配が可能です。施工会社は早い段階での補修時間の確保が可能となり、内覧会当日中に補修完了することで、後日の補修を減らし、お客様が再度確認のために来場する手間を減らすことができます。
2.電子署名・確認事項の事前登録
確認署名や印鑑の代わりに電子署名を採用します。ご契約時に選択したキッチン高さや施工オプション内容を事前登録し、実物を見ながら確認が可能です。
3.ペーパーレス化
内覧会での手続きや確認事項を定型フォーマットにして、お客様や当社の控えとなる電子記録を作成します。お客様にはお控えをデータで提供し、当社内では関係部署ごとにデータ保管します。
4.管理者の遠隔確認
入力する電子端末のほか、施工会社や内覧会関係者が所有する複数の電子端末でも、遠隔で内覧会の進捗や結果を画像とともに確認できるため、お客様からのご質問への回答や補修業者の手配、ご指摘内容の傾向を掴むことが可能です。
5.入力者・管理者両端末でのプレビュー機能
入力作業する電子端末と管理者の電子端末の双方でプレビュー機能があり、入力漏れなどの人為的ミスを防止するためのダブルチェックが可能です。
6.集計・入力などの業務負担を軽減
ご指摘内容の分析、社内の内覧会管理フォーマットへの対応が可能なため、集計や入力作業などの業務負担を軽減できます。
◼ 参考:新築住宅分譲におけるお客様の利便性向上の取り組み※4
SIPの導入により、補修内容の共有や業者の手配がスムーズに行われることで、お客様が再度別日に補修箇所の確認のために来場することを減らせます。このような取組みのみならず、野村不動産は新築住宅分譲における家探し・物件検討・契約・お住まい後の各フェーズで、様々な利便性向上の取組みを強化しております。
※1: 株式会社アドバンスト・メディアが提供するiOS端末用建築検査アプリ「AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム」(
http://amivoice-super.com/sip/)をベースとしたプラットフォームサービスで、高精度なAI音声認識を活用し現場でのデータ入力を高速化し、業務効率向上を実現に向け各企業にカスタマイズして提供することができる。
※2: お引渡し前に、建物および付帯設備等の機能、使用法、動作や仕上げ等を確認する機会
※3: 通信環境等により一部物件除く
※4: 一部物件に採用導入しているサービスを含む
※5: アプリ導入物件により、機能は異なります
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