2016年10月25日 東京‐総合不動産サービス大手のJLL（本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 河西利信）は、昨日2016年10月24日（月）、商業用不動産とホスピタリティ資産への投資をテーマにしたセミナー「不動産＆ホテル投資フォーラム2016」を東京都港区のコンラッド東京にて開催いたしました。5年目を迎えた今年のフォーラムには、あわせて約300社、約400名にご来場いただきました。
本フォーラムは、日本を代表する投資家、レンダー、運用会社、ホテルオペレーターなど関連業界の皆様に加え、国際的な投資ファンドやアジアマネーを背景とするアセットマネジャーや弁護士の皆様をお迎えし、日本やアジアの不動産市況や動向、今後の展望について見解を共有するフォーラムです。
今年のフォーラムでは、基調講演として、明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科長・教授 / 森記念財団理事 市川 宏雄氏をお迎えし、世界都市「東京」の競争力、今後の未来についてご講演いただきました。また、JLLの強みであるグローバルなネットワークや知見を活かして、「JLLグローバル不動産透明度調査」（2016年7月発表）で19位にランクしている日本の不動産市場の透明度や課題、グローバルな視点からみた「セーフ・ヘイブン」としての日本のステータスについて見解を共有しました。最後に、訪日客やレジャー需要を見越して活発化する外資系ブランドによるリゾート開発や、民泊などの宿泊関連ビジネスの規制やその見通しについても、意見交換をいたしました。
フォーラム終了後には懇親会も開催し、多くの方にご参加いただき、情報交換の場として盛況のうちに終了いたしました。
JLL取締役 執行役員 キャピタルマーケット事業部長の水野明彦は次のように述べています。
「日本の不動産は、中国経済の減速、イギリスのEU離脱、米国の利上げなど、海外からのリスク要因の影響をほとんど受けることなく、逆にそれらが日本のセーフ・ヘイブンとしてのステータスを高めることになっており、昨日のフォーラムが極めて盛況だったことはその証とも言えます。オリンピック・パラリンピック開催に向けて、東京、そして日本の不動産市場は益々成長、発展していくでしょう」
また、JLL取締役 執行役員 ホテルズ＆ホスピタリティグループ マネージングディレクターの沢柳知彦は次のように述べています。
「2016年の日本ホテルマーケットは、過去3年のトレンドからの転換期を迎えています。円高傾向と円ベースの客室料金値上げが相まって、訪日外客からみた宿泊料金は大幅な値上げとなり、インバウンドは増加傾向にも関わらず、主要マーケットでの客室稼働率成長率がマイナスに転じました。また、来年成立・施行予定の民泊新法によるホテル業界への影響も懸念され始めています。それでもインバウンド主導型の成長シナリオは健在で、新たにホテル投資を検討する投資家も増加傾向にあります。本フォーラムでは、ホテル投資環境について活発な議論を行なうことができました」
JLLは、今後もこのような業界横断的な情報共有の場を設け、市場の活性化並びに透明度向上に貢献できるよう努めて参ります。
【開催概要】
名称：不動産＆ホテル投資フォーラム2016
日時：2016年10月24日（月）13:30 – 18:00
場所：コンラッド東京
来場者数：約400名（約300社）
プログラム：
開会の挨拶
JLL 代表取締役社長 河西 利信
【講演】東京の未来予想図
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科長・教授 / 森記念財団理事 市川 宏雄氏
【講演】日本不動産市場の動向
JLL日本 リサーチ事業部長 赤城 威志
【プレゼンテーション】日本不動産市場の透明度を次のレベルへ-透明度を高めるためには？
JLLグローバル・リサーチ・プログラム ディレクター ジェレミー・ケリー
【対談】東京が透明度を高め、競争力のある都市になるには？
JLLグローバル・リサーチ・プログラム ディレクター ジェレミー・ケリー
JLL日本 リサーチ事業部長 赤城 威志
【パネルディスカッション】「セーフ・ヘイブン」としての日本不動産のステータスは？
JLLホテルズ＆ホスピタリティグループ アジア CEO スコット・ヘザリントン
JLLインターナショナル・キャピタルグループ インターナショナル・ダイレクター アリスティア・メドーズ
JLLインターナショナル・キャピタルグループ グローバル・キャピタルマーケット リサーチ・ディレクター デヴィッド・グリーン・モーガン
JLL中国 インターナショナル・キャピタルグループ リージョナル・ディレクター ダレン・シャー
モデレーター：JLL日本 取締役 執行役員 キャピタルマーケット事業部長 水野 明彦
【講演】日本ホテルマーケット動向
JLL日本 ホテルズ＆ホスピタリティグループ エグゼクティブ ヴァイス プレジデント 寺田 八十一
【講演】宿泊関連ビジネス規制の現状及び今後の展望-滞在期間の「長短」を踏まえて
ベーカー&マッケンジー法律事務所（外国法共同事業）パートナー 弁護士 細川 昭子氏
【パネルディスカッション】外資系ブランドによるリゾート開発
キロロリゾートホールディングス株式会社 代表取締役 C.O.O. 森田 暎三氏
ヒルトン・ワールドワイド 上席開発統括本部長 日本・ミクロネシア地区担当 藤本 博久氏
三井不動産株式会社 ホテル・リゾート本部 リゾート事業部長 雀部 優氏
HOFTEL チェアマン＆CEO サイモン・アリソン氏
モデレーター：JLL日本 取締役 執行役員 ホテルズ＆ホスピタリティ事業部 マネージングディレクター 沢柳 知彦
ライブ投票
閉会
JLLについて
JLL（ニューヨーク証券取引所上場：JLL）は、不動産オーナー、テナント、投資家に対し、包括的な不動産サービスをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。世界80ヵ国、従業員約60,000名、280超拠点で展開し、年間の手数料収入は約52億米ドル、総売上高は60億米ドルに上ります。2015度は、プロパティマネジメント及び企業向けファシリティマネジメントにおいて、約3億7,200万m2 （約1億1,200万坪）の不動産ポートフォリオを管理し、1,380億米ドルの取引を完了しました。JLLグループで不動産投資・運用を担当するラサール インベストメント マネジメントは、総額591億米ドルの資産を運用しています。JLLは、ジョーンズ ラング ラサール インコーポレイテッドの企業呼称及び登録商標です。
JLLのアジア太平洋地域での活動は50年以上にわたり、現在16ヵ国、92事業所で34,000名超のスタッフを擁しています。JLLは、2016年インターナショナル・プロパティ・アワード・アジア・パシフィックにて、合計15の賞を受賞しました。2015年ユーロマネー・リアル・エステート・アワードでは、最優秀リアル・エステート・アバイザーに選出されました。詳細な情報はホームページをご覧下さい。www.joneslanglasalle.co.jp
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