不動産投資オーナー400名に聞いた「ESGに関する意識調査」~不動産のESG投資は「重要」が7割超~

株式会社グローバル・リンク・マネジメント

2021年3月5日 15時48分

グローバル都市不動産研究所 第8弾(都市政策の専門家 市川宏雄氏監修)

投資用不動産を扱う株式会社グローバル・リンク・マネジメント(本社:東京都渋谷区、以下「GLM」)は、明治大学名誉教授 市川宏雄 氏を所長に迎え、「グローバル都市不動産研究所(以下、同研究所)」を2019年1月1日に設立しました。(研究所URL:https://www.global-link-m.com/company/institute/
同研究所では調査・研究の第8弾として、全国の投資用不動産保有者400名を対象に、「ESGに対する意識調査」を実施しました。





=調査結果ダイジェスト=

「不動産のESG投資」の定義=企業・団体等への投資ではなく、不動産投資において、リスク・リターンだけでなく、環境・社会への好悪の影響を考慮することを「不動産のESG投資」と言います。

1.不動産のESG投資を「知っている」は約24%にとどまる
2.一方、知らなかった人にも定義を説明すると、認知度を問わず不動産投資家の73%が「不動産のESG投資」は重要と回答
3.重要だと思うのは “収益性に対する好影響” の期待があると考えられる結果
 <重要だと思う理由>
・「中長期的な資産価値維持に寄与すると思う」(51.7%)
<重要だと思う分野>
・「地域社会・経済への寄与」が最多(51.7%) ※地価との関連を意識していると考えられる
4.「今後の不動産投資でESGを意識する」は83%

【調査概要】
■調査方法 :インターネット調査
■調査期間 :2021年1月13日~1月14日
■対象者 :投資用不動産保有者の男女400名(全国)

※本リリース内容の転載にあたりましては、出典として「グローバル・リンク・マネジメント調べ」という表記をお使い頂けますようお願い申し上げます。


【調査結果】

1.「ESG」の認知

・「ESG」の認知を尋ねたところ、「聞いたことがある」は33.8%だった。
・年代別で見ると、20代が最も高く、51.9%が認知していた。
Q1:あなたは、「ESG」という言葉を聞いたことがありますか。









2. 「不動産のESG投資」認知

・ESGと別に「不動産のESG投資」の認知を尋ねた。
・この結果、「知っていた」は2割半ば、「知らなかった」が7割半ばを占める。「知っていた」を性別でみると、女性より男性が高く、年代の中では20代の認知率が高い。

Q2:以下について、あなたはご存知でしたか。
『企業・団体等への投資ではなく、不動産投資において、リスク・リターンだけでなく、環境・社会への好悪の影響を考慮することを「不動産のESG投資」と言います』







3. 「不動産のESG投資」重要度

・不動産のESG投資の認知を問わず、その内容について投資先を判断する材料・要素として重要だと思うかを尋ねた。
・この結果、「重要だと思う」は25.0%、「どちらかと言うと重要だと思う」は48.0%で、あわせて73.0%が「重要だと思う(計)」と回答した。
・不動産のESG投資の認知状況とクロス集計したところ、不動産のESG投資を知っていた人は「重要だと思う(計)」が95.9%に達していた。

Q3:こうした「不動産のESG投資」は、投資先を判断する材料・要素として重要だと思いますか。







4. 「不動産のESG投資」が重要だと思う理由

・不動産のESG投資が重要だと思うと回答した人に対して、その理由を尋ねた。
・ この結果、「中長期的な資産価値維持に寄与すると思う」「賃料収入などリターンに好影響をもたらすと思う」が5割前後を占めた。資産運用への好影響を期待していると考えられる。
・性別でみると、女性より男性の方が中長期的な視野で考える傾向が確認できた。
・年代別では、25~29歳は「賃料収入などのリターンへの好影響」を期待する比率がやや高かった。

Q4:重要だと思う理由をお聞かせください。(複数選択)







5. 「不動産のESG投資」の重要分野

・不動産のESG投資で重要だと思う分野を尋ねた。
・この結果、「地域社会・経済への寄与」が最多で51.7%だった。これは地価への影響を考慮していると考えられる。
・これに「気候変動への対応」が47.6%、「健康性・快適性の向上」(41.8%)が続いた。

Q5:「不動産のESG投資」は、特にどのような分野が重要だと思いますか。(複数選択)







6. 今後の不動産投資でESGを意識するか

・今後の不動産投資でESGを意識するか尋ねた。
・この結果、「必ず意識する」が17.0%、「投資目的によっては意識すると思う」が45.5%、「投資対象となる物件によっては意識すると思う」が20.8%だった。この3つは条件付きを含めて「意識する(計)」であり、あわせて83.3%と大半を占めた。
・年収別でみると、500~700万円未満は「意識する」が9割強を占めており、関心の高さを伺うことができる。

Q6:今後、不動産投資をする際に、「不動産のESG投資」を意識しますか。(1つ選択)







7. どのような目的であれば意識するか

・今後の不動産投資でESGを意識する(意識する計)と回答した人に対して、どのような目的であれば意識するのかを尋ねた。
・この結果、「不労所得・売却益の獲得」(43.2%)、「老後の年金対策」(41.1%)が4割以上で上位だった。
・30代は「不労所得・売却益の獲得」、50代以上は「老後の年金対策」が最多で約半数に達していた。
・Q6の回答結果別(意識の違い)で確認すると、不動産のESG投資を「必ず意識する」と回答した人は、「余剰資金の活用」が最多だった。「投資目的によっては意識する」と回答した人は、他と比較すると「老後の年金対策」が多い傾向があった。

Q7:どのような目的であれば「不動産のESG投資」を意識しますか。(複数選択)







8. どのような物件であれば意識するか

・今後の不動産投資でESGを意識すると回答した人に対して、どのような物件であれば意識するのかを尋ねた。
・この結果、「ワンルーム区分マンション」が最多で32.4%、これに「一棟マンション」が30.6%で次いだ。
・Q6の回答結果別に確認すると、不動産のESG投資を「必ず意識する」と回答した人は、「ワンルーム区分マンション」が5割を超えていた。

Q8:どのような物件であれば「不動産のESG投資」を意識しますか。(複数選択)







【所長コメント】(グローバル都市不動産研究所所長 市川宏雄)




企業の成長と持続のためには、環境 (E) や社会 (S) 問題への取り組み、経営のガバナンス (G) が不可欠だという考えが先進国で広まりつつあります。企業の価値が業績や財務状況だけではなく、ESG投資の状況も加味して計られ始めているのです。すでに世界的な潮流となっているESG投資ですが、日本は未だ遅れている状況にあります。しかし、今回の調査で、投資すべき企業がESGに配慮した物件を提供しているのかを検討に入れる投資家が日本でも増えてきたことが分かり、興味深い結果となりました。



【分析者コメント】(グローバル都市不動産研究所 竹内文弥)




不動産のESG投資は、未だ認知率は決して高くないことが分かりました。一方、ESGを考慮した不動産投資は資産価値の維持や投資リターンにつながると捉えられております。不動産投資の目的にもつながっているため、今後はESGに配慮した不動産に投資資金が集まる可能性が考えられます。投資用不動産にかかわる企業と不動産オーナーの協働によって、環境・社会に対する好影響をもたらす不動産投資がスタンダードになっていくことを期待します。



【GLMのESG取り組み内容】

GLMは、“世界都市東京”を舞台に、お客さまの持続的な資産形成、社会の持続的な発展、持続的に住み続けることができる地球環境の保全の3つを実現するサステナブルな不動産事業モデルを展開しています。
詳しい取り組みはホームページの「サステナビリティ」コンテンツをご覧ください。
https://www.global-link-m.com/company/sustainability/


【GLM 概要】

社名:株式会社グローバル・リンク・マネジメント
設立:2005年 3月
資本金: 516百万円(2020年 12月末)
代表取締役:金 大仲
本社:東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号 渋谷マークシティウエスト 21F
事業内容:不動産ソリューション事業(投資用不動産の開発、販売、建物管理 等)、プロパティマネジメント事業
会社HP:https://www.global-link-m.com/

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

2021年3月5日 15時48分

NEW

【開催レポート】3月29日(金)にセーフィーとコラボセミナー「住宅業界...



~DX化推進で実現した業務効率化や課題など、現場の事例を公開~

一般社団法人日本優良...

  • Daily
  • Weekly

アーカイブarchive

もっと見る

タグtag

もっと見る

いえらぶニュースは不動産・住宅関連の最新情報を毎日お伝えするニュースサイトです。

いえらぶニュースは不動産・住宅に関する企業や団体などのプレスリリース(報道機関向けに発表される資料)を原文のまま掲載するサイトです。住まいや暮らしに関する最新情報から不動産業界を取り巻く社会・経済動向を可視化することで、住宅産業のトレンドを捉えていきます。住まい探しをしているユーザーだけでなく不動産管理会社や仲介会社、オーナー、デベロッパー、不動産ファンド、不動産投資顧問、ゼネコン、建築会社など不動産に関わる全ての方にご欄いただける内容になっています。一人でも多くのユーザーが満足する住まいを見つけられるよう、不動産業界の“いま”を配信し続けます。
※プレスリリースに関するお問い合わせは各掲載元の会社に直接お問い合わせください。
※出典先などの外部サイトへのリンクについては、閲覧時期によってリンク先が存在しない場合がありますので、予めご了承ください。

いえらぶで物件を探してみませんか?

あなたの理想に合った家選びを、いえらぶは応援します。いえらぶで、いい家選んでみてください。

トップへGO!