地域のコミュニティを育む空間づくりでグッドデザイン賞2021 2プロジェクト受賞

株式会社拓匠開発

2021年10月21日 18時20分




株式会社拓匠開発(本社:千葉県千葉市、二代目 代表取締役:工藤 英之)の「オフィスビル THE CABINETS」と、「Tiny Bakeryトイットさつき/別館(平屋びと)」が、このたび2021年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞いたしました。


= 2021年グッドデザイン賞 受賞プロジェクト紹介 = 

1.「オフィスビル THE CABINETS」





「THE CABINETS」公式サイト:https://takusho.co.jp/the-cabinets-cafe/
「グッドデザイン賞公式HP THE CABINETS」:
https://www.g-mark.org/award/describe/52584?token=aVVT2baxgc
所在地:千葉県千葉市中央区弁天3-2-14


◆プロジェクト概要
カフェを含め、全階の入居者でもあるこのビルのオーナーは、宅地開発許可・設計・造成から戸建住宅の企画・販売まで行うデベロッパーであり、宅地割と同時に公園や道路等の計画を念密に行い、住み良い街を実直に創出している。
また、同時に地域の公園活性化の為にアートやスポーツのイベントを企画運営したり、民地をツリーハウスのあるカフェとしてコミュニティスペース化するなど、不動産事業以外のビジネスや活動も積極的に行う企業でもある。これらの両側面はハード及びソフトの両面における「街のインフラ」を整える活動と言える。
このビルは多岐に渡る事業を行うこの企業の第二本社として(本社から徒歩3分ほどの位置)、社員がデスクワークや打ち合わせをあらゆる場所で行え、かつ地域に開かれたカフェ(オーナー自ら運営する地域の人気ベーカリーが出店)を持ち、オフィスでありながら、まさに「街のインフラ」となり得る建物である。

◆デザインのポイント
1.“職人気質”である本業と“企画プロデュース”的な多面性を持つ企業の特色を表現したデザイン
2.建築、内装、家具、造園、サイン、オペレーション面の計画を一貫したコンセプトとし、新しい働き方を促進
3.全階で自由な働き方が出来る。特に開放的な1・2Fは社内間及び地域の方との交流が発生するような仕組み

◆デザイナーの想い
二面性のある企業の本質を表現できるようなデザインを試みた。
一つは「技術者と職人の集団」という面。具体的には「あえて構造や設備が露出した骨太な建物」「キャビネット(本棚)自体が外壁となりインテリアが外装にも表出」「本業で使用する土木資材を利用した家具」「スチールやガラス、コンクリートなどの素地の質感を大事にした仕上げ」などを実施した。
もう一つは、色んな引き出しのある企業としての側面。具体的には「外装に表出している各階の本棚を始めとした各所のキャビネットのモチーフは中に宝物(大事な資料、そして人財)が入っていたり、出てくるイメージ」「様々な場所で色々な働き方が可能。一人で、皆んなで。立って、座って。」「カラフルでポップな内装。大胆なグラフィックを空間に適用」などを実施した。このように実直な建物のフレームに様々なユニークなアイデアを詰め込んだ多様なイメージの建物となっている。








◆審査員による評価コメント
見るからに風通しの良さそうなオフィスは、宅地開発許可・設計・造成から戸建住宅の企画・販売まで行うデベロッパーの新しい拠点ということで納得させられる。1階はキッチンカーがそのまま入る開放感のあるカフェ、約2m弱の仕事場としても使えるテラス、長手方向に抜けのある空間、並ぶキャビネットの上のハイサイドやサイド隙間など、作り込まれたオフィスではなくどこか抜けのある空間はとても気持ちよく、テレワーク化が進む中、あえて来たくなるようなオフィスである。住宅地にあっても違和感のない佇まいは地域の人にとっても来やすい拠点になるだろう。


2.「Tiny Bakeryトイットさつき/別館(平屋びと)」



「トイットさつき」公式サイト:https://takusho.co.jp/toit/
「別館(平屋びと)」公式サイト:https://hirayanomachi.com/hirayabito/
「グッドデザイン賞公式HP Tiny Bakeryトイットさつき/別館(平屋びと)」:
https://www.g-mark.org/award/describe/52607?token=aVVT2baxgc
所在地:千葉県千葉市花見川区さつきが丘1-28-9

◆プロジェクト概要
トイットさつき/別館は千葉市さつきが丘に位置するベーカリー、イートイン兼モデルハウスである。千葉県を中心に宅地開発を行うデベロッパーが、新規分譲地31区画内の4区画分を利用して運営している。
デベロッパーは一般的に販売完了と共に街との関わりがなくなってしまうが、日常に欠かせないベーカリーを作り、且つ自社で運営することで、分譲後もその街に関わり続けている。当地域には50年以上前に建てられた団地があり、古くからの住民も多く居住している。自社分譲地だけでなく、団地住民も含めた地域のコミュニケーションを活性化するため、うら庭も含めて開放的なデザインのイートインを設けた。さらに、そこにモデルハウス機能を付すことによって、コミュニティを大事にしながら地域と暮らすという自社の街づくりを感じてもらい、共感する新規平屋顧客の獲得にもつなげている。
地域と共にビジネスも成長できるバランスのとれた仕組みである。

◆デザインのポイント
1.集う人々を陽射しや雨から守り、交流の場としても機能するベーカリーの大屋根
2.ベーカリーからの小径と別館を突き抜ける土間が作るわかりやすい動線が、回遊性を高め交流の機会を生み出す
3.イートインとモデルハウスを兼用し、地域にもデベロッパーにも価値を生む新しいビジネスモデル

◆デザイナーの想い
地域全体のコミュニケーション活性化装置として、末永く続くことを目指す当施設には、パンが好き、仲間と食事を楽しみたい、平屋に興味がある、など多種多様な目的を持ったお客様が地域内外から訪れる。
その全てを受け止めるデザインとして、ベーカリーのエントランスは木貼りの壁で柔らかい印象にした。大きくせり出した切妻屋根は、お客様を陽射しや雨から守り、集いの場にもなる半屋外スペースを生み出した。ベーカリーは入口から出口まで一直線の動線がわかりやすく、出口から続く落葉樹とピンコロの小径は、歩きたくなる雰囲気で、別館へと自然に人々を導く。イートインである別館を貫く通り土間は、少し寄るだけ、靴を脱いでゆっくりくつろぎたい、どちらのニーズにも寄り添う。うら庭には客席にもイベントスペースにもなる開放的な空間を設け、手軽に動かせる椅子やテーブルを使用することで、マルシェやパン作り教室など、地域の交流の場にも対応する。







◆審査員による評価コメント
デベロッパーとして長期的な視点で街づくりを捉えている姿勢が素晴らしい。自らが分譲地内に場所を所有し、運営者として地域に関わり価値を生み出すという新しいビジネスモデルは、多業種にわたって今後の働き方として参考となる好事例と言えるだろう。
4区画を使ったベーカリー、イートイン兼モデルハウス、うら庭のゾーニングはおのおのの建築に取り入れられた軒下や路地などの外部との繋がりを生む要素で結ばれており、それによって目的、年代、需要が異なる多様な人々を自然に奥へと引き込み受け入れる大らかな居場所となっている。エリア全体を通して巡回できる仕組みや自由度の高い計画がなされている点も評価のポイントになった。


株式会社拓匠開発は今回の2プロジェクトの受賞を含め、これまでの8年間において、10プロジェクトの受賞となりました。
拓匠開発公式HP: https://takusho.co.jp/


= 2021年グッドデザイン賞情報 =  

◆「GOOD DESIGN EXHIBITION 2021」について
会期:10月20日(水)~11月21日(日) 11:00-19:00 *初日のみ16:00開場
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ (東京都港区)
内容:グッドデザイン・ベスト100展示、全受賞作品紹介 (バナー掲示)
入場無料・要事前予約 http://promo.g-mark.org/

グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。https://www.g-mark.org/


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