10年にわたり開催された、地域発のものづくりイベント。ものづくりの聖地を目指し、オープンファクトリーのほか、地域のものづくりや職人の活動を発信するフェスティバルへ発展。
2013年からスタートした「燕三条 工場の祭典」は、齋藤和也(株式会社ドッツアンドラインズ代表、所在地:新潟県三条市 )を発起人とする新団体「任意団体 KOUBA」による 運営のもと、新たなイベントとして10月26日(木)~29日(日)の4日間に開催いたします。
「任意団体 KOUBA」は、新潟県燕三条地域で製造業や産業支援サービス業に従事する若手経営者らが、地域のものづく りを幅広く支援することを目的として設立。イベントの監修は、堅田佳一氏(KATATA YOSHIHITO DESIGN代表、所在地:新潟県新潟市)を中心としたクリエイティブチームが担い、地域にさらなる新しい風を吹き込むべく開催してまいります 。
燕三条 工場の祭典 2023
新体制で開催される「燕三条 工場の祭典 2023」は、多素材・多製法の金属加工技術を持つ産地として長い歴史を有し、 尚且つ発展を続ける燕三条地域の情報発信にとどまらず、当地域に所在する各事業所が、何を作っているか、どうのように作っているかなど、それぞれの企業、職人の技術に迫った発信を行います。メイン企画である、87社が参画するオープ ンファクトリーの他、任意団体KOUBAチームがコンセプトを立案しご案内する工場見学ツアーや、地域内のイベント会場において、企業や職人、クリエイターを交えたトークセッション 、燕三条地域の 代表的な製品を中心としたエキシビションも開催する予定です。
「 ものづくりの聖地 」を目指して
任意団体KOUBAは「 ものづくりの聖地 」を 目指し、今後『 まなぶ・つくる・めぐる・ひらく』をキーワード とした4つの事業を展開します。勉強会や講習会などの教育事業や、製品開発のためのマッチング事業や産業観光事業など、年間を通して燕三条のものづくりを支援してまいります。
MESSAGE
「燕三条 工場の祭典」前・全体監修 山田 遊(株式会社メソッド 代表取締役)
政府や世間が「地方創生」を唱える以前の今から十一年前。燕三条の寒い冬の夜、庖丁工房タダフサの曽根忠幸さんと二人で 語り合ったことがきっかけで始動した「燕三条 工場の祭典」も、昨年の開催で十年目の節目を迎えることができました。その間、 燕三条の工場、農園・商店、さらには地域を一般の人々に向けて開いたこのイベントは、私たちが当初描いた構想や結果を遥か に越え、燕三条という土地に無数の実りをもたらし、思いも寄らなかった遠い場所へと連れて行ってもくれました。
一方で 、三年目の開催となる2015年、コロナ禍前の2019年。全くの他所者である私は、何度かこの活動体を地 域の自主性に任せ、また、後進に道を譲ることを考え、実行委員会内で話し合いを重ねてきました。そして、昨年の「燕三条 工場の祭典」開催期間中、 再び曽根さんをはじめ、イベントを始めた面々で話し合った末、今まで運営を担ってきた体制を解散することを決めました。
その決定に伴い 、私はこれまで務めてきたイベントの全体監修という立場を離れ、さらには、アートデイレクシ ョン・デザイン、PR、撮影、投影、編集など、主にクリエイティブの側面からこのイベントを強く支えていただいたメンバーも、その任から離れる こととなりました。この場を借りて、皆さまには深く御礼を申し上げます。
最後に、「燕三条 工場の祭典」は、任意団体 KOUBA の運営によって今年もまた開催し、新たな形で物語を紡いでいきます。これまで多大なるご協力をいただいてきた地域の皆さま、そして毎年このイベントを楽しみに、足を運んでいただいている皆さまには、 変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。地域との関係性は変わるかもしれませんが、私自身、この地 域の活動をいつでも応援し続ける一ファンとして、まず今年は新体制によるイベントを楽しみたい、と心から思っています。 燕三条の KOUBA よ、ものづくりの聖地となれ!
「KOUBA」代表 齋藤和也(株式会社ドッツアンドラインズ 代表取締役)
「燕三条 工場の祭典」は、地元の熱量とそれを表現するクリエイティブチームの両輪により体現してきました。実際にその熱量を近 くで感じ取れたからこそ、私自身も本気でやらなければならないと思い、今まで参加してきました。地元で抱える後継者や後継ぎ 問題がある中で、世代交代が出来ないことは、地域にこの熱量を伝えることが出来ないことであると感じています。燕三条地域は いつの時代も、世代交代をし、その技術を、思いを、熱量を継承してきました。
今年、組織体制が一新し、新たに団体 KOUBA を設立することは、燕三条地域の新たなメンバーが、覚悟を持って取り組む意思 表示の一つです。この地域がどう変わるのか、これからを作る我々の覚悟と行動だと思っています。参加する企業や 来場者の皆 様にも、地域の熱量を肌で感じ、今まで以上に燕三条の工場と深く関われる場を提供できるよう努めてまいります。 結びになりますが、自分自身が楽しまなければ皆様にも伝わらないと思いますので、一番楽しみにしているのは自分自身なのかも しれません。
[ 齋藤 和也 プロフィール ] 三条市で溶接業を営みながら、2019 年より「燕三条工場の祭典」実行委員長を務める。2021 年よりドッツアンドラ インズを起業し、職人としての豊富な経験とリーダーシップで燕三条地域の企業へ革新的なソリューションを提供。本年 2 月、燕三条駅にビジネスマッ チングの拠点を目指す地方創生型ワークプレイス「JRE Local Hub(ローカルハブ)燕三条」を開業。
https://dotsandlines.co.jp「KOUBA」及び「燕三条 工場の祭典」全体監修 堅田 佳一(KATATA YOSHIHITO DESIGN 代表)
この度、山田遊さんよりバトンを受け、任意団体 KOUBA 及び「燕三条 工場の祭典」の全体監修いたします堅田と申します。 私と新潟、燕三条とのつながりは 10 数年になります。余所者であり社会人として未熟な、まだものづくりも全く知らない当時から、 燕三条の皆様に支えられ、育てていただきました。今ではそれらの経験を基に 、全国のものづくり産地でクリエイティブに関わる活動をさせていただいております。 今回、私の頂いた役割は、燕三条にとって、また日本各地のものづくり産地にとって重要な役割であると認識しており、若輩者の 私にとって非常に重いものですが、今こそ少しでも燕三条に恩返しができればと考えております。私のこれまでの全てを注ぎ込み、 この役割を果たしていく所存です。
「燕三条 工場の祭典」は、これまでの想いをしっかり受け継ぎ、10 月に新たな形でスタートします。その後、「燕三条 工場の祭典」を皮切りに「KOUBA」は、地元のものづくり事業者様の日常に寄り添ったコンテンツを拡 充していき、地域とクリエイティブの架け橋として、また燕三条に様々な学びの機会の創出する団体として活動していきます。みなさま、これからの燕三条と、「KOUBA」の活動により一層ご期待ください!
[ 堅田 佳一 プロフィール ] 大阪で家電や事務機器、スポーツ用品等のデザイン開発業務を経験後、新潟県燕市で企画・開発・デザインに従事。 現在、新潟市に拠点を構え、企業全体のブランディング業務などを中心に、個別のデザイン業務も行う。プロダクトから空間まで「Red dot design award」「iF design award」「Good design award」等、受賞歴多数。
https://katayoshi-design.comABOUT
「燕三条 工場の祭典」とは
燕三条地域は、全国でも非常に珍しい多素材・多製法の 金属加工技術 を持つ産地です。さまざまな加工を専門とする事業者や メーカー、問屋が共存し、多種多様な製品を製造しています。昔から海外との交流も盛んに行われ、数々の先人たちの努力により、 世界的にも有名な 金属加工の産地として知られています。これまで地域では、工場を開放し、製品ユーザーなど一般のお客様に 製造現場を体感していただく工場見学のイベント「燕三条 工場の祭典」を 2013 年から開催してきました。これまでの 10 年間で、 200 社以上 ( 延べ約 680 社 ) の工場が参加し、来場者は累計 27 万人以上にものぼり、燕三条地域が「ものづくりの街」だと、 大勢の皆様に知っていただくことができました。また、イベント参加をきっかけに工場をオープンファクトリーとした事業者や、自社 の雇用に繋がった事業者など、多くの成果が地域にもたらされました。
本年より、任意団体 KOUBA が運営する「燕三条 工場の祭典 2023」は、工場見学にとどまらず、トークセッションやエキシビショ ン、ファクトリツアーなど、今後展開する4つの事業の足がかりとなる企画も実施します。
任意団体 KOUBA とは
任意団体 KOUBA は「自社の経営を変えたい」「新しい製品を開発したい」といった地元、燕三条地域の企業(工場)向けの事 業や、観光、イベントなど地域を利用した事業など、4つの事業を中心に活動します。また、今後の継続的な運営に向けて、来年 度を目処に一般社団法人化する準備を進めております。 現在、燕三条地域の工場では、職人の高齢化や後継者不足による廃業、働き手や需要の減少による経営の悪化など、地域の産 業が抱える問題は依然として多く残されています。我々は「工場 =KOUBA」を「人の手の良さと機械作りの良さがうまく重なって いる製造現場」と定義し、機械加工が中心である工場(こうじょう)でも、手作業が中心である工房でもない「KOUBA」こそが 燕三条のものづくりを支える存在であると考えております。世界の需要に応え、地域の人々の暮らしを支え続けて行くために、こ れまで繋いできた技術を絶やさぬよう、それぞれの KOUBA が抱える課題や目的に合わせたフォロー事業を展開することで、燕 三条地域を構成する多くの KOUBA がその力を発揮することができるような環境を作り出します。
< 4 つの事業>
1. まなぶ 人材育成や経営不足などの問題に対し、燕三条の工場が自ら学び実行する力を身に着けるため、経営、クリエイティブ、DX 等の勉強会や講習会などを中心とした、「教育事業」を実施します。
2. つくる 職人の高い技術力とクリエイター達の創造的なアプローチで化学反応を起こせるよう、マッチング支援や製品開発のサポート 事業など、新たなものづくりの環境創出を目的とした「ものづくり事業」を実施します。
3. めぐる 一般観光向けや、燕三条でものづくりを行いたい企業や団体、デザイナー向けなど、目的に沿ったツアーを通年で企画する「観 光事業」を実施します。より深く地域を理解し活用できる機会を創出します。
4. ひらく 工場の活動や産地の取り組みを、多様な視点から発信する「イベント事業」を実施します。日々活動の延長上にありながら、 地域工場の目標となる発表の場を創出します。その第一弾事業として、( 公財 ) 燕三条地場産業振興センターからの委託により、 「燕三条 工場の祭典」を開催いたします。
新キーヴィジュアルについて
燕三条の工場から感じられるものづくりの圧倒的なエネルギー。その源である「工場」とそこで作られる「モノ」というその二つの要素を多様な工場のカタチをしたオブジェクトと燕三条で作られる様々な実際のモノの写真で 表し、その二つを組み合わせてひとつの力強いビジュアルを作成しました 。大きなファクトリーから小さな工房 まで大小沢山の工場たちが所狭しと並ぶ様子をグラフィック上に再現しそこで作られる様々な形をしたモノたちで燕三条 工場の祭典を表現していきます。
[ アートディレクション:村上 雅士(emuni)プロフィール ]
東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。2012 年m²|emuni を共同設立。主な仕事にキリンレモンのリブランディング、近作にアニメ チェンソー マンのアートディレクションなど。主な受賞に東京 TDC 賞、JAGDA 新人賞、ONESHOW DESIGN GOLD、英 D&AD 賞等。東京藝術大学非常勤講師。
https://www.emuni.co.jp/参加事業所紹介(一部)
イベント概要
名称:燕三条 工場の祭典 2023
日程:2023年10月26日(木)~ 29日(日)
開会式 ※ものづくりメッセと同時開催
日時:10月26日(木) 9:30 ~ 10:00
会場:燕三条地場産業振興センター [新潟県三条市須頃1-17]
会場:新潟県燕市・三条市・周辺地域 プログラム:工場見学、トークセッション、事業発表など
主催:公益財団法人燕三条地場産業振興センター
運営:任意団体 KOUBA 共催:燕市、三条市
クリエイティブチーム
堅田 佳一(KATATA YOSHIHITO DESIGN)/ 全体監修 村上 雅士(emuni)/ アートディレクター
太田 香織(emuni)/ グラフィックデザイン
土屋 学 / コミュニケーションデザイン
中野 浩明(three inc.)/ WEBデザイン
松山 拓未 / WEB開発
井上 昌明 / 写真・動画
村上 晴香・山本 真澄/ PR
坂井 小夜香 / プロジェクトマネジメント
公式サイト
https://kouba-fes.jp会期中イベントの詳細は、下記、公式SNSより随時発信いたします。
Instagram instagram.com/koubafes/
facebook facebook.com/koubafes
twitter twitter.com/koubafes
[Contact]
任意団体 KOUBA
https://www.instagram.com/koubafes/?hl=ja企業プレスリリース詳細へPR TIMESトップへ