地元メーカー×地元デザイナーのタッグに光をあてる「地産地匠アワード」を中川政七商店が初開催

株式会社中川政七商店

2023年10月19日 16時17分

すべての受賞商品を中川政七商店が販路支援!継続的な還元を目指すアワード

1716年創業の奈良の老舗・株式会社中川政七商店は、同社初のコンペティション「地産地匠アワード」を開催いたします。「地産地匠」=地元生産×地元意匠。地元メーカー× 地元デザイナー2者合同によるプロダクトを募集し、すべての受賞商品の販路支援まで行なう唯一無二のアワードです。継続的な生産と販売によって、産地のメーカーおよびデザイナーに利益が還元される仕組みを目指します。今年度の応募作は、2024年1月31日(水)まで受付中です。



今、地域に拠点を置き、地域と関わるデザイナーの活躍が増す中、その取り組みを深める新たなアワードが誕生します。地域に根ざすメーカーと、地域を舞台に活動するデザイナーがタッグを組み、生み出したプロダクトを募集するコンペティション「地産地匠アワード」。新たなスタンダードを発掘する審査員は、大治将典氏(手工業デザイナー Oji & Design)、加藤駿介氏(デザイナー NOTA & design主宰)、木本梨絵氏(クリエイティブディレクター HARKEN代表)、坂本大祐氏(クリエイティブディレクター オフィスキャンプ代表社員)の4名です。



本アワードが目指すのは、メーカーとデザイナーが協働してこそ生まれる新しいスタンダードの発掘と、受賞作の商品化・流通による産地の作り手・デザイナーへの還元です。中川政七商店が展開する、全国に約60店舗展開する直営店や工芸メーカーのコンサルティング、流通支援事業等のノウハウを活かし、受賞作の継続的な生産と販売を支援します。同社のビジョン「日本の工芸を元気にする!」への歩みを深める地産地匠アワードに、ご期待ください。






応募資格は「地域に根ざすメーカーとデザイナーの2者合同チーム」




メーカーが持つ高い技術や、その地域ならではの素材。デザイナーの持つアイデアや生活者としての目線、そして美意識。同じ地域で、同じ風土と暮らしを共有するデザイナーとメーカーが協働してこそ新しいスタンダードとなるプロダクトが生まれる可能性があると考え、2者合同チームによる応募を対象とします。
またアワードの説明および両者マッチングの機会を創出するために、全国で「地産地匠トークイベント」を順次開催予定です。10/27(金)新潟、11/7(火)福岡、11/14(火)オンラインのほか、広島、東北地方などでも開催予定。詳細は地産地匠アワード公式サイトをご確認ください。

「日本各地の風土や手仕事が活かされたプロダクト」を募集




応募対象は、生活の中の衣・食・住に関わるプロダクト。産地で育まれる素材や、その土地の暮らしの中で育まれてきた技術・文化・風習を取り入れていることを評価します。例えば、奈良県革靴産地の技術を活かしたスニーカーや、愛知県瀬戸焼で作るインテリア性の高い招き猫、福岡県久留米絣をアップデートした衣服など、日本各地の風土や手仕事が活かされたものづくりを広く募集します。なお一次審査は書類審査、二次審査はプロトタイプおよびプレゼンテーションでの対面審査を予定しています。

受賞後、すべての商品を責任を持って販路支援




地産地匠アワードは一過性のイベントではなく、継続的な生産と販売を前提とし、産地のメーカーやデザイナーに利益が還元される仕組みをつくります。すべての受賞作を、中川政七商店の製造小売・流通支援のノウハウを活かし、責任をもって販路支援していきます。例えば合同展示会「大日本市」への出展サポートや小売店への卸販売をはじめ、中川政七商店直営店での販売、さらに旗艦店で受賞メーカー・デザイナーを特集する企画展開催などを予定。作られ続けること、使われ続けること、ものづくりが循環することこそが、工芸を未来へ繋いでいくと考えています。

スケジュール
2024年1月31日(水)書類によるエントリー締切後、2月下旬に一次審査通過通知を予定。2024年6月上旬に実物サンプル・プレゼンテーションでの二次審査を行ない、2024年9月上旬に表彰式および展示発表会を行ないます。商品の販売は、2024年10月以降、順次開始を予定しています。




「地産地匠アワード」審査員コメント




大治 将典(手工業デザイナー Oji & Design 代表)
工芸産地にデザイナーとして関わるようになった20年程前から各産地で担い手が廃業し、技術・素材・道具が無くなりそうだという話はよく聞いていました。近年は産地がもはや産地と言えない状況になっています。今後産地の再編は不可避だと思っています。新たな産地像とは?それを担うデザイナーとは?既存の産地構造を超え、この地産地匠のコンペが新たな産地像を見出すきっかけになって欲しいと思っています。地域と繋がっているからこその喜びを感じるもの、生活必需品というよりは生活を愛でるものを社会に送り出したいです。

加藤 駿介(デザイナー NOTA & design 主宰)
私は焼物の産地である信楽にて生まれ、現在もこの地に根ざして活動しています。幼少期から産地の変容を間近で見たきた身としては「今」が本当の意味で、産地でのものづくりのラストチャンスなのではないかと危惧しています。原料問題、人口問題、価値観の変化。先延ばしにしていた問題がどんどん目の前に立ち上がってきています。小手先や上辺だけの「ものづくりの時代」は終わりを告げ、新しい志と仕組みが必要になってきました。何のためにモノをつくるのか。誰のためにモノをつくるのか。何が本当につくりたいのか。もう一度ものづくりの原点にたちかえる。次の時代のためにも荒削りでもよいので本質的な取り組みをされている方々、モノに対して愛のある方々を強く応援したいと思います。

木本 梨絵(クリエイティブディレクター HARKEN 代表)
岩手県のとある町を訪れたとき、道の駅で美しい壺型の籠に出合いました。きゅっと締まった首元がなんとも綺麗だったのですが、それは地域で昔よく使われた農業用の籠の特徴であり、窪みは紐で腰などに籠を固定するためのものなのだと聞きました。いま自宅でこの籠は単に物入れになっていて、その窪みを活用する予定は今のところないのですが、しかし生活の気配がするその籠に、なんとも言えない愛嬌を感じます。窪みの方は、せっかくなんだし使ってくれよと言っているかもしれないですが、形式に倣うことに捉われない、今の生活と道具との気楽な接点もいいじゃない、と私は思います。言葉がどんどん変化を遂げていくように、暮らしの道具も寛容に意味を履き違えながら、100年続いていくものなのかもしれません。「地産地匠」というものは、地域への敬意を前提にしながらも、自由な誤配を恐れずに、あたらしい挑戦ができるような場でありたいと考えます。

坂本 大祐(クリエイティブディレクター 合同会社オフィスキャンプ代表社員)
僕自身、地域に身を置くデザイナーの1人として、このアワードにとても大きな期待を寄せている。地域の時代だと言われて久しいが、当の現場はまだまだ厳しい状態が続いている。それが不幸だと思ってはいないが、もったいないことだなとは思う。同じような想いでいる、地域に根ざす、関わるデザイナーはたくさんいるのではないか?残念なことに1人の力は驚くほど小さい。けれどその1人が歩みを止めてしまうと、ゼロになってしまう地域は、日本中にたくさんある。このアワードは、そんな小さな歩みにこそ、光を当てるアワードだと思う。「地産地匠」というタイトルには二度も「地」が出てくる、それは紛れもなく、みなさまのいる地域を指している。このアワードは地域にこそ開かれたアワードなのだ。





企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

2023年10月19日 16時17分

NEW

AQ Group新社屋 純木造8階建てビル 一般社団法人 石膏ボード工...



~防耐火の学識者をはじめ8名の審査員の方に認められ、中高層木造建築物の普及を可能とする...

  • Daily
  • Weekly

アーカイブarchive

もっと見る

タグtag

もっと見る

いえらぶニュースは不動産・住宅関連の最新情報を毎日お伝えするニュースサイトです。

いえらぶニュースは不動産・住宅に関する企業や団体などのプレスリリース(報道機関向けに発表される資料)を原文のまま掲載するサイトです。住まいや暮らしに関する最新情報から不動産業界を取り巻く社会・経済動向を可視化することで、住宅産業のトレンドを捉えていきます。住まい探しをしているユーザーだけでなく不動産管理会社や仲介会社、オーナー、デベロッパー、不動産ファンド、不動産投資顧問、ゼネコン、建築会社など不動産に関わる全ての方にご欄いただける内容になっています。一人でも多くのユーザーが満足する住まいを見つけられるよう、不動産業界の“いま”を配信し続けます。
※プレスリリースに関するお問い合わせは各掲載元の会社に直接お問い合わせください。
※出典先などの外部サイトへのリンクについては、閲覧時期によってリンク先が存在しない場合がありますので、予めご了承ください。

いえらぶで物件を探してみませんか?

あなたの理想に合った家選びを、いえらぶは応援します。いえらぶで、いい家選んでみてください。

トップへGO!