都市で小さな森を育てる、日本初*のシェアフォレストサービス「Comoris」。代々木上原にコンセプトモデルが誕生。

NEWPARK Inc.

2024年4月12日 9時17分

NFTを活用したメンバーシップ制で、空き地や遊休地を生物多様性を育む場に転換

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ACTANT FOREST(ラボ:山梨県北杜市、共同代表:株式会社ACTANT 南部隆一、株式会社BUSH 小田木確郎)と、株式会社NEWPARK(本社:東京都目黒区、代表:渡辺英暁)は、都市に散在する空き地や遊休地を活用してアーバンフォレスト(街中の森)を育てる日本初*のシェアサービス「Comoris(コモリス)」の社会実装を開始したことをお知らせします。

※ 日本国内における「シェアリングエコノミーでの都市の森の育成サービス」として(2024年3月時点、自社調べ)

Comorisコンセプトモデル(代々木上原)
2024年4月初旬~8月末までの期間、今後の本格的なサービス提供に向けたコンセプトモデルとして、代々木上原を舞台にコンパクトなアーバンフォレストをオープンします。シェアメンバーとともに、在来種を基本とした森づくりを進めながら、生物多様性のあふれる豊かなまちづくりに向けた様々なアクティビティを提供します。

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代々木上原のコンセプトモデル設置予定地(地蔵通り商店街沿い)

Comorisとは
Comorisは、都市の空き地や遊休地に小さな森をつくり、その場の自然や様々なアクティビティを楽しみながらメンテナンスを継続していくメンバーシップ制のシェアフォレストサービスです。

昨今の気候変動や環境危機に対する意識の高まりを受けて、都市生活や消費行動に求められるトレンドが変化する中で、「ご近所で小さな森を育てる」ことを楽しむComorisは、こうした潮流に対応する新たなライフスタイルを創出します。シェアオフィスならぬ「シェアフォレスト」というこれまでにない自然体験は、遠方のキャンプ場や別荘に出かけずとも、まるでサテライトガーデンのように、気軽に豊かな自然とふれあい、自由に木々や草花を育てる機会を提供します。

シェアフォレストは、NFTによるメンバーシップ制で運営され、メンバーや周辺住民は、場の育成はもちろんのこと、野草を使った食のイベント、森での実地研修など様々な学びのプログラムへの参加を通して、自身の暮らしにとっても、地球にとっても優しい、ネイチャーポジティブな都市生活を実現することができます。
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代々木上原での実施イメージ

都市の「30 by 30」に貢献し、グリーンインフラとしても機能するアーバンフォレスト
Comorisは、アーバンフォレスト(街中の森)によって、まちの生態系の健全性を取り戻し、都市空間における「30 by 30」に貢献することを目的としています。「30 by 30」とは、2021年にG7サミットで合意された、生物多様性の損失を食い止め、回復させるための目標です。2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全することが目指されています。都市に関しても例外ではなく、ロンドンやバルセロナ、ニューヨークやパリといった世界中の主要都市では、先んじて「30 by 30」に関する取り組みが推進され、その一環としてアーバンフォレストも注目されています。

グリーンインフラとして機能するアーバンフォレストは、都市に「生態系サービス」と呼ばれる様々な恩恵をもたらします。例えば、ヒートアイランド現象や水害の軽減、大気汚染物質の除去のほか、炭素の固定による気候変動の緩和などに寄与します。また、動植物の生息場所となって都市部の生物多様性を支えるほか、人間にとっても心理的・健康的な憩いの場ともなります。Comorisを増やすことで、「30 by 30」の達成はもちろんのこと、地域の生物多様性、環境危機・災害へのレジリエンス、コミュニティのウェルビーイング向上へつながる一歩となります。

Comorisが提供する価値
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■アーバンシェアフォレスト
Comorisの仕組みを活用することで、都市の空き地や遊休地を大きなコストをかけることなく森へと転換し、継続的に運営していくことができます。通常であれば駐車場になってしまうような土地をシェアフォレストにすることで、不動産事業としての経済性を担保しながら、地域の環境的な価値を高め、そのケアを担うコミュニティとともに賑わいを生み出していきます。
・フォレスティング
従来から森林改善のために活用されてきた「土中環境」を整える手法を、山林ではなく都市での緑地改善に応用し、長期にわたってアーバンフォレストを育成するためのノウハウとして開発しています。また、森林を育てるラーニングプログラムや自然食を中心とした各種イベントなどのアクティビティを通して、都市における森の楽しみ方や新しい自然体験による学びの機会を提供し、アーバンフォレストの長期的・持続的な維持・保全につなげます。

・デザインキット
モジュールを組み合わせることで、誰でも容易にアーバンフォレストを立ち上げることができる「フォレストデザインキット」の開発を進めています。プランターやベンチから、コンポストや雨水利用、ソーラーパネルまで、場の立ち上げと運営をスムーズに行うためのサポートを行います。

・NFTメンバーシップ
自然を管理する人口が減少し山林や里山の荒廃が進む中、Comorisでは、長期的な樹木のケアを実現するために「NFT」によるメンバーシップ制を採用し、DAOや協同組合のようなメンバーが主体的に場づくりを行うアーバンフォレスト運営を目指します。


■グリーンリビングラボ
Comorisは、市民や企業、研究機関、行政といった多様なプレイヤーの共創を通じて、実践的にイノベーションを創出するためのデザインアプローチである「グリーンリビングラボ」の機能を兼ね備えています。都市における環境課題の解決に向けたビジネスアイデアを検討するメソッドを開発しています。また、アーバンフォレストが人や都市、そして環境にとってどのようによい影響を及ぼすのか、土や樹木の状況をセンシングし可視化することでわかりやすく把握できるような「指標化」を検討していきます。

プロジェクトの歩みと今後の展開
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/126485/4/126485-4-5a0ea52e811c6ea06e8ef48db59f6abf-1685x1124.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
21_21 DESIGN SIGHT「Material, or 」展でのインスタレーション(写真:木奥恵三)
2020年に設立されたACTANT FORESTは、山梨県北杜市の森を拠点に、自然と都市生活のあいだに心地よい循環をつくるためのリサーチや実験を重ねてきました。2022年には、森でのリサーチを活かした「Comoris」の基本構想が、WIRED COMMON GROUND CHALLENGEというアワードでグランプリを受賞。続く2023年には、小さな森を育てるキットの習作となる「Comoris BLOCK」を開発し、六本木のデザインミュージアム、21_21 DESIGN SIGHTにてインスタレーション作品として展示しました。

そして2024年、公園やコミュニティ空間の可能性を広げるプロダクトやサービスを開発する株式会社NEWPARKとのコラボレーションにより、今回の試験実装に発展。コンセプトモデルの運用と同時に、他の場所での展開可能性も踏まえた多様な設えとコンテンツを公開します。今後はこのコンセプトモデルを起点に、他のエリアでも「Comoris」を展開し、本格的なサービスの提供を目指していきます。

シェアメンバー募集
代々木上原でのComoris開設にあたり、アーバンフォレストの育成に参加し、ともにコンセプトモデルの検証を推進してくれる方を募集します。リンク先の募集要項をご確認の上、エントリーフォームよりお申し込みください。新しい試みの仲間となって、 一緒に学び、実践しましょう。


運営
名称:ACTANT FOREST
所在地:408-0307 山梨県北杜市武川町柳澤3971-259
設立:2020年3月
主宰:南部隆一(株式会社ACTANT)、小田木確郎(株式会社BUSH)
ウェブサイト:https://forest.actant.jp/
運営会社:株式会社ACTANT


会社名:株式会社NEWPARK
所在地:東京都目黒区碑文谷5-2-5 T&Aビル5階
設立:2022年12月
代表:渡辺 英暁
ウェブサイト:https://newpark.jp/


協力
合同会社Poietica
山本莉央
一般社団法人パークビルダーズ
桃山建設株式会社

<本リリースについてのお問い合わせ先>
株式会社ACTANT 担当:橋場
TEL:050-3717-9515
E-MAIL:hello@comoris.co

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